やっぱり有名マジシャンの演技は勉強になります。マジシャンの危機管理は失敗に対する心構えと対策ですね。つい先日マジシャンがゲストのテレビ番組の録画を見ました。マッチの棒を体のとある付近から取り出した時には既に火が着いている…よくあるキザな現象です。ところがこのマジックはくせもので何回かに一度は着かない事があります。マッチは擦らないとわからないし試したら二度着かない一本着いたら残りが着くと限らないし仕込んだ後に汗で湿気ることもある。てなわけで私は常に予備を仕込んだり 二本くっつけて持って炎も大きめと確実性の一石二鳥でとか考えておりました。最終的な手段は非常用のライターでした。 テレビのその人が出したマッチは燃えていない。次のアクションが気になった。ドクターの資格持ちの師は次に現象を起こすべき付近でなにげなく擦り火を着けた。私ならもう一本出すか焦ったらあきらめてライターを使ったシーンだった。そうしたらさっき出した楊枝みたいな棒はいったい何やったの?なんの為出したの?とお客様は思うに違いない。一流のマジシャンは出した物をそのまま使った。そのことにより動きも流れも崩さないですんだ。危機管理にもまだまだ工夫がいるものだと勉強になったシーンでした。
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