【誰かのために何かをすること】
アジア女子大学をご存じだろうか。 Asian University for Women(AUW)
3月14日、東京アメリカンクラブで行われた、アジア女子大学の10th Annual Fundraising Event(寄付金集め)にJKSK(認定NPO法人 女性の活力を社会の活力に)の理事として参加してきました。
アジア女子大学は
2008年、バングラデシュのチッタゴンに創立された大学で、南アジアおよび東南アジアの農村部や難民地域、貧困地域に住む才能を持っている女性たちに高等教育を提供し、素晴らしいリーダーを輩出している大学です。
この大学は世界からの寄付で運営され、総長はブレア元英国首相の妻のシェリー・ブレアさん。日本でも、ウーマノミクスを提唱したキャシー松井さん(キャシー松井さんのレポート)をはじめ、福岡出身の著名なビジネス書翻訳家の関美和さんといった資金集めに情熱を注ぐ女性たちと、AUWの活動に賛同する人たちや企業が多く関わっている。安倍昭恵さんも熱心な応援者のひとり。
キャシー松井氏と
阿部昭恵氏の作られた山口のお米の日本酒で乾杯
『入学前はほとんど英語を話せなかった女子たちが、15カ国から集まった学生たちと全寮制の大学生活を通して、リーダーとして成長していく。
大学で得たものでもっとも重要だったものはという問いに、彼女たちが共通して話したのは、「クリティカルシンキング(客観的で健全な批判精神にもとづいた論理的な思考法)」。
情報を鵜呑みにしない。多面的に考える。根拠を確認する。
そう、「考える力」こそ、大学で学ぶ何よりも重要なことで、リーダーに欠かせない力だとつくづく思う。
多様な文化を理解し、自分を表現し、相手を巻き込むための英語力とクリティカルシンキングを重視するのは、まさにAUWがリベラルアーツ=自由人として生きるための素養を学ぶ大学だからだ。』(松田美幸さんの2018年の記事より)
こんな素晴らしい女性のための大学があったんだと、私もJKSKに関わってから知ったしだい。
今回の講演者はS&R財団理事長の久能祐子氏とAUW卒業生のモウリ・ラーマン氏のお二人。
久能氏は私と同じ年代だが、この時代に両親は男女関係なく高等教育を受けさせてくれたと感謝されていた。
そして京大に入ると同じ学科には女子が6人だったとか。担当教授も初めて女子学生を受けいれられたのだとか。
そんなエピソードをお話ながら、会社をいくつも起業して成功してこられた軌跡をお話下さった。
ラーマン氏は医者になろうと思ったけど、AUWの魅力にひかれて医者を止め、AUWで公衆衛生を学んだ。
家族や周りの人たちは公衆衛生など学んでどうするんだと、コンドームを配って歩くのかと馬鹿にしたけど、私にはこの大学で学びたい夢があったと。
今はバングラデシュのロヒンギャ難民所で伝染病などの防止しに力を注いでいる。
彼女の一族から大学に行ったのは、彼女が初めてだったそうだ。
お二人の講演を聞いて、いかに教育が大切か、人生を大きく変化させるかを感じた。
恵まれない環境にいる女子たちに、すべてを奨学金で、学ぶ機会を提供できる大学の存在は大きい。
今は、800人の学生が集い、すでに750人の卒業生を輩出しているそうだ。
日本人の女子学生も一緒に学ぶ機会を持てたら良いのにと思う。
一年でもアジアの女子学生と一緒に生活し学ぶことができたら、アジアに多くの友人が持てるし、お互いがキャリアを積んだ後は、お互いに助け合える関係になるはず。
なによりも、本来大学が持つ意義として、「自分で考える力」を身につけることができる。
それが、アジアを結び、平和をつくる大事なキーなのだと思うのだが。
来年は個人でもしっかり寄付できるように、私も経営者として利益をだそうとつくづく思った。
そう、私の中の【お金を稼ぐことに対するブロック】を外そうと先月決意したばかり。
来年もぜひ、参加したいと。