ムーミンパパの気まぐれ日記

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潮風

2007-03-29 | column
 今いるのは中国の沿岸部にある都市(どこかは内緒ね)で、ホテルは部屋から直接海が見えるほどに海岸近くに立っている。幸い天気もよく、いわゆるOcean Viewを楽しめる。スーツにネクタイ姿なのがとても恨めしいような景色である。

 これくらい海岸に近いと湿気も強い。窓のロックのところには「湿気が重いので、外出時やお休みの時にはしっかり閉めてください。」とわざわざ書いてあるほどである。(ちなみに、これは日本語で書いてあります。急に中国語や英語ができるようになったわけではありません。)この湿気であるが、ただ強いというのではなくて潮気を含んだべっとりとした重い湿気である。梅雨時には東京もかなりじめじめするが、それとはまた違う種類の重さだという感覚は分かってもらえるのではないかと思う。海が見えるレストランのテラスかなんかで女性の長い黒髪が潮風になびいている。映画やテレビドラマではよくそんなシーンはあるが、あれは実際のところ爽やかっていう感じではなく、かなり重いし、後でシャワーを浴びると砂が混じってたりしてシャンプー一回くらいではなかなか汚れがとれないものである。イメージと現実には相当のギャップがある。ともあれ、そんな感じで潮風に吹かれてあと2日半ほど過ごさなくてはいけない状況にあるのである。
 それでも、こういう空気の感覚と言うか、肌触りというのは、そんなに嫌いと言うわけではない。湿気の種類が違うとは言ったって、北海道の内陸部出身でもない限り、ほとんどの日本人は湿気の多いところで生まれ育っているんだし、乾燥しているよりは肌になじむというものである。かつてアメリカをほぼ横断する出張をしたことがある。10日間くらいだったと思うが、この時も日程の途中で行ったニューオリンズの空気が肌に優しくてホッとした覚えがある。現地の人からここは湿気が高いので嫌がるアメリカ人も結構多いんですよという話を聞いて、逆に妙に納得したものである。考えてみれば、東京だってすぐそこに海があるのだから、湖の傍で湿気が高いっていうのとはまた違うのであろう。東京タワーだって潮風の影響でさび止め塗らないとだめだっていう話も聞いたことがある。だからこそ、ここが中国だろうがアメリカだろうかにかかわりなく、潮風が肌になじむのかもしれない。
 科学的に分析して、空気の成分がどれくらい違うのかはよく分からないけれど、そんなことを感じるのだから人間の能力というのもなかなかに大したものである。

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2 コメント

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出張ですか? (starちゃん)
2007-03-30 08:15:36
パパさん、今度は中国に出張ですか?
お疲れ様です。
潮風を感じて~って卒業旅行なら良いですけど、お仕事じゃあ浸ってられませんね?

我が家はわりと海に近いんですよ。
午後からだと風?空気が重い感じです。
風の向きが変わると磯の香りがします。
「海の近くに住みたい」って言う方がいらっしゃいますけど、景色は良いかもですが、実際は色々と大変なようです?
海側のお家は5年位でサッシとか交換しないとダメって言ってましたよ。
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>starちゃん (ムーミンパパ)
2007-04-01 09:43:34
ただいまあ。
確かに現実はいいことばかりじゃないですよねえ。
島に住んでいた人は車を停める時に毎日向きを変えないと
片側だけ錆びてしまうからだめだなんて言ってました。
どこも生活は楽じゃないですね。
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