ムーミンパパの気まぐれ日記

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柏サポーター暴行事件

2005-04-28 | soccer
 2002年ワールドカップ日韓大会が開かれる時、多くのマスコミがフーリガンがやってくると騒ぎ立てたのを苦々しく思いながらながめていた。レッズサポーターも選手バスに卵を投げつけたり、スタジアム内で喧嘩騒ぎを起こすことはしょっちゅうだから、余り褒められたものではないが、年に一回、2~3試合くらいしか行けない甲子園球場でタイガースファンが暴れるところを見なかった試合など記憶にない。それに比べれば、どうしてサッカーファンばかりがこんなふうに報道されるのか、本当に嫌な思いをしていた。

 ところが、4月23日に日立柏サッカー場で行われた柏レイソルvs名古屋グランパスエイトの試合終了後、柏サポーターの一部が名古屋側ゴール裏に仕切り柵を乗り越えて乱入し、名古屋サポーターに暴行を加えるという事件が起きた。私は現地にいたわけではないので、報道やネットからの情報でしか状況を知りえないが、柏・名古屋双方合わせて100人規模の乱闘騒ぎとなり、名古屋サポーターの拡声器や旗、太鼓などが壊されたほか、怪我をした数人が救急車で病院に搬送された。被害者の中には女性や子供も含まれており、現場に残されたサポーターの荷物の中から財布などが盗まれたとも言われている。試合の主催者である柏レイソルは、ビデオなどから暴行が特定できた男性11人に無期限の柏戦観戦禁止処分や所属するサポーターチームの1年間の活動禁止とともに警備員の増員などの今後の対策を発表した。Jリーグからも今後柏レイソルに対して、何らかのペナルティが課せられるのは確実だし、怪我をした被害者が警察に被害届を提出して受理されているため、刑事事件としての捜査も進められている。まだまだこの問題は尾をひきそうである。

 端的に言って、今回の事件が残念でならない。私自身はサポーター同士の悪口の言い合いや対立は、サッカー観戦の一つの醍醐味であるし、それが多少行き過ぎて周囲の顰蹙を買ったり、大人同士の小競り合いがあったとしても、それはまあ酔っ払いの喧嘩みたいなもので、仕方がないなあと眉をひそめてみせれいい程度のことだと思っている。ただ、それはあくまでも普通の街中でも起こり得ることだからという意味であって、暴力事件は犯罪であって、それを容認するものでないことは言うまでもない。とりわけ、今回のようなあからさまな集団による犯罪行為は言語道断であり、もし子供に対する暴行や窃盗が行われたというのが事実だとするのなら、これはもう許しがたいとしか言いようがない。ましてや、今回の事件によるJリーグ全体のイメージが低下し、観客の減少やスポンサー離れなどにつながったりしたら、取り返しがつかないことになる。万が一、企業イメージの低下につながると日立グループが判断してしまった場合、柏レイソルがどうなるのか考えてみてもらいたい。柏サポーターからすれば、名古屋サポーターからの挑発が許せなかったとかなんとか理由があるのだろうが、今回の事件を起こしてしまった言い訳にはならない。喧嘩両成敗みたいなレベルを越えてしまっているのである。今後またマスコミが「遺恨試合」などと面白おかしく書き立てたりしないように、柏レイソルと大多数を占めている良識ある柏サポーターのみなさんが今後適切に対応し、これからも名古屋サポーターと仲良く喧嘩できるようになることを祈らずにはいられない。あの素晴らしい日立柏サッカー場にこれ以上汚れた歴史を残すことは、他サポとはいえ、サッカーを愛する者の一人としてとても耐えられないのである。

 レッズも先日の清水戦でアウェイ席に一方的に乱入した3人を無期限観戦禁止処分にしたばかりである。偉そうに柏サポーターに説教できるような立場にはないのかもしれないが、どこのチームのサポーターであれ、今回の事件を他山の石として、誰もが楽しめるスタジアムをつくり、日本サッカー界を盛り上げるよう努力しなければならないと思う。
 
 Jリーグはこう呼びかけている。

      

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