善福寺川物語

東京杉並区の住宅街を流れつつも野鳥たちが暮らす善福寺川

カモの親子を眺めながらの散策記です

時々動物園も登場

台風が気になる夕方(8月15日)

2019年08月16日 | カモ・善福寺川

大型台風10号が列島を横断し、台風警戒のニュースが連日流れています。

善福寺川がある東京は、さいわい直撃はまぬがれ、
雨は時々ざっと降る程度でしたが、やはり小さなヒナがいるので増水が気になります。

この日も18時過ぎに、様子を見に行きました。

 

まずは、7羽のヒナと母カモが暮らすあたりの丸山橋からスタート。

すると、橋の下を見ながら、「どけ~どけ~」と一生懸命声をかけている人の姿が。
のぞいてみると、いました!!

身を寄せ合うヒナたちと、母カモです。

そして、近くで羽を広げるカワウの姿も。

 

声をかけている人は、黒い姿のカワウを見て、カラスと勘違いしたのでしょうか!?
カラスは、このくらいの小さなカモのヒナを襲うので、
ヒナの一団のそばに黒い鳥がいれば、心配になってしまいますよね。

 

ヒナ団子から離れて、水を飲む1羽のヒナも(写真右下)。

雨が当たらない橋の下で、ずっと過ごしていたのかな?
雨も落ち着いた夕方、おなかもすく頃ですよね。

数を数えると、無事7羽いました!
流されなくて、よかった、よかった。

 

ヒナが1羽動き出したのをきっかけに、母カモも動き出し、他のヒナたちも一斉に泳ぎだします。

前日は、下流まで流されて戻ってきた一団ですが、
この日は前日ほど水は増えておらず、流されずにいつものなわばり辺りで過ごすことができたようです。

 

さっそく岸辺に駆け寄り、水草?川藻?をついばみ始めるカモヒナたち。

台風10号は明日あたりまで油断はできないけれど、この様子なら大丈夫かな?

とはいえ、これから台風シーズンなので、増水や雨風はこの先も心配です。
たくさん食べて、早く大きくなってね。

 

台風以降、よく見かけた5羽の幼鳥(13日に水浴びしていた家族)と、
8羽のヒナ一家を、まだ確認できていません。探しながら下流へ。

 

母カモと幼鳥2羽を見つけました。

母カモが水浴びを始めると、すぐそばで一緒に水浴びを始める幼鳥。
ヒナに比べるとだいぶ大きくなりましたが、まだお母さんのそばにいたい時期ですね。

 

母カモが一足早く岩の上にあがると、残った兄弟で水浴び。

このあと、2羽も岩にあがり、水浴び後の羽づくろい。この夜はここで休むようです。

 

それにしても、暗くなるのがだいぶ早くなりました。
一ヶ月前ぐらいは、19時頃はまだ夕方の雰囲気だったのに。

 

以前もなわばりにしていたエリアで、5羽の家族を発見!

大きさ的には、探していた5羽の幼鳥(+母)に見えるけれど…。
でも、そうすると、6羽いなくちゃいけないので、数が足りないなぁ。

 

すると、上流からピーピーと鳴きながら、1羽の幼鳥がくだってきました。

どうやら、この台風で家族とはぐれてしまったようです。

大きさ的には同じぐらいに見えるので、はぐれた子ならいいのだけど…と見守っていると、
やはり気になったのか、鳴きながら群れに近づく幼鳥。

ところが、仲間に入れてもらえず、追い払われてしまいました。。

 

追い払った群れの3羽は、家族(残り2羽)の方へさっさと泳ぎ去ってしまいました。

とり残された幼鳥(向かって左)は、時々鳴きながら未練ありげに、群れに近づこうとしましたが、
いくら鳴いても、いっさい応えてもらえず、仲間に入れてもらえずじまい…。
はぐれた家族じゃなかったんですね。。

 

カモはなわばり意識や家族意識が強いので、
たとえ小さなはぐれ雛でも、家族でなければ、ついてくる雛を邪険に追い払います。
自然界は厳しいです。。

まぁ、このぐらいの大きさなら、もうカラスやヘビに襲われないだろうし、
どうにか1羽でも生き延びて欲しいです。はぐれた家族に再会できるのが一番なんだけど。

 



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