富士フイルムは新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」について、国内で新たな臨床試験を開始したと発表した。政府は昨年12月、有効性の判断が難しいとアビガン承認を見送っており、改めてデータを収集して有効性や安全性を検証する。
臨床試験は、発熱などの症状が出たのが72時間以内で、基礎疾患などから重症化リスクが高い50歳以上の患者316人を対象とする。
投与する薬剤が実薬かプラセボ(偽薬)かを医師にも患者にも知らせない「二重盲検プラセボ対照試験」という方法で、10月末の終了を予定している。
アビガンはグループ会社の富士フイルム富山化学(東京)の前身、富山化学工業が開発した。県内企業が増産に協力。立山化成(射水市)が原料と医薬品の途中にある材料の「中間体」、富士化学工業(上市町)などが有効成分の「原薬」を作るほか、ダイト(富山市)が製剤工程を受託する。
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