鉄の渋い色には魅かれますが、ガラの悪い姿形(ナリ)で、人前で指に差すのは少々憚られますね。
装身具というよりは武器ですなぁ。
取説が残って無いので、どういう風に使うのが正解なのかは判らんのです。
ギザギザの方を手の平側にして、相手の手首などを握って動きを封じたんかな、と思うのですがね。
手首を抑えられても、もう一本の手と両脚は使えるから、関節技なりで、身動きできんようにする腕を持ってないと、アカンんやろね。
ギザギザを外側にしてミニ・メリケンサック風に使うのも考えられますが、こんなものを指に嵌めた手で、ひっぱたかれたらエライ事です。
大体、素人同士の喧嘩では、見苦しい掴み合いになりがちで、有効打を喰らわすのは意外に難しい。
喧嘩慣れしてる相手には、一撃離脱以外無い、ところが、機敏さと逃げ足の速さを兼ね備えて無いと、それがそう簡単にはイカンのでっせ。
祖母のタンスから出て来た時は、ひょっとして、馬賊になり損ねた大叔父、竹内武次郎のものか?と思ったんです。
包んであったぼろぼろの紙に、見方によっては辛うじて高祖父の名前とも見える文字が残ってたんで、彼のものであった可能性が高いですね。
2代前(祖父)が小倉で破産、昔の小倉長浜は情が厚うて、冠婚葬祭に必要な道具、衣類、葬儀の際、遺骸へ添える破魔の短刀も残ってます。
文政五年(1822年)に生まれた高祖父は船乗りで知久(事務長格)をしていたらしい。
知久の象徴とされた銅(アカ)の矢立(筆記用具)も我が家に残ってます。
その他の金目のものは全部債権者に渡した、というてたけど、こんな物は金にならんので残ってたんやろね。
初出:2002/03/20 旧HP
再録:2022/03/25 追記、一部手直し、画像差し替え
大叔父竹内武次郎の話は、何れ書きたいと思っております。
物曼陀羅
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