2019年10月5日 October 5, 2019
カンボジア大使館主催のクメール語のスピーチコンテストを見学してきました。
Cambodian (Khmer) Speech Contest was held at the Cambodian Embassy on October 5, 2019.
小学校5年生から高校まで、私が英語を教えていた大学1年の生徒に、書類選考が通ったということで招待されたのです。正直、私はクメール語が全くわからないので、不安満載の訪問でしたが…
↑青山通り Aoyama-dori (青山一丁目付近)
↑↓ カナダ大使館 Canadian Embassy
↑↓高橋是清翁記念公園 Takahashi Korekiyo Memorial Park
↑↓カンボジア大使館 Cambodian Embassy
スピーチコンテストは、大使館の地下1階で行われました。
私の生徒は、大学1年生で、クメール語を始めてから半年も経っていなかったのですが、何と2位に入賞。大感激でした。
"She gave her speech on Cambodian food culture from the perspective of Cambodian folktales. She also talked about her experiences making friends with Cambodian exchange students, the words she has learnt from them and the food culture she has experienced through them. The judges were impressed with her fluency and language ability, which far surpassed what is expected of any first year student."
↑写真の解像度は、わざと落としています。
実は、結果発表の前、東京外語大学の交換留学生として、1週間前にカンボジアから、10ヶ月の滞在予定で日本に来た、プノンペン大学の生徒と話す機会がありました。
私の質問: What is the most interesting thing for you in Japan? (日本で、あなたにとって、最も興味深いことは何ですか。)
彼女の答え: Education. (教育)
20歳前後の女の子の日本への興味とは、「ファッションなどかな~」などと軽く考えて尋ねた私は、ちょっと恥ずかしくなりました。カンボジアでは、内戦で知識人がたくさん亡くなったと聞きます。日本で一番興味があるのが、「教育」という答えに、彼女の留学に対する真剣さが伝わってきました。
また、NPO法人を通してカンボジアにボランティアに行っていた日本人女性、私の生徒、カンボジアからの留学生と4人で、クメール語・日本語・英語でぐちゃぐちゃになりながらも、何とか意思疎通ができたのは、楽しい経験でした。ただ、留学生は、とても賢い生徒でしたが、英語はそれほど得意ではないようでした。(前の宗主国がフランスだったこともあるかもしれませんが…)
大使館の日本駐在大使が私達の話の輪に加わりました。大使は、私を、生徒の母親と思ったようで、私が彼女を小学生から教えている英語教師であると言ったら、その長い関係の持続に、大変驚かれていました。
大使: You are her mentor. (あなたは、彼女の、mentor《=賢明で信頼のおける助言者》ですね。)
私 : ?? (mentorがよくわからなかった)
生徒: 心の師のような…(助け舟を出してもらう😅 )
私 : Oh, no. I am like her grandmother. I have no resposibility to her! (いえいえ、私は、彼女のおばあちゃんみたいなものです。彼女に対して、何の責任もないですから。)
《心の中で…I mean she is just adoralbe. To be her mother is a hard job.=私は、彼女が「ただただ、かわいい」と言いたかったのです。母親であるということは、大変な仕事ですから。》
大使: Oh, no, you are so young! (いえいえ、あなた若いですよ。)
私 : (心の中でガッツポーズ😁 I love his words!)
クメール語はわかりませんでしたが、英語を話せて、楽しい時間を過ごせました。「実際に会って話をする」ことで、カンボジア人が好きになり、相手国の幸福を願う気持ちが湧きました。若い世代が親しくなることで、両国の友好関係の発展を願わずにはいられません。
私が昔、ボーイスカウトのリーダーをしていた時、英語教育に力を入れるアジアの小国ブータン王国のスカウトと、英語でスムーズにコミュニケーションを取れたのを思い出しました。
カンボジア人の留学生にも、私の生徒にも、日本語、クメール語だけでなく、英語の勉強も続けて欲しいと伝えました。「直接会って話す」ことは、相互理解で、最も大切なことと思いました。そして、そのために、英語を話せることはかなりメリットがあるという気持ちが深まりました。
恥ずかしながら、大使館訪問前は、カンボジアについての知識は非情に薄く、世界遺産のアンコールワット、ポルポト派、シラヌーク殿下という言葉が浮かぶくらいで、長い内戦の詳細やカンボジアの現状について、ほとんど知りませんでした。そこで、ネットの情報などを少し入れてから訪問しました。
以下は、私の作っているサイト内のカンボジアに関するページへのリンクです。The Japan Timesの「OPINION」内に、2019年3月27日に上げられていた英文記事の読み方の解説も入れています。実は、友好気分を戒める内容で、異論・反論もあると思いますが、厳しい意見もしっかり聞くことは、正しい現状把握に不可欠と思います。私個人としては、多民族国家の多いアジア諸国で、欧米諸国的考え方だけでは問題解決がむずかしいと思うこともあります。英語を勉強しながら、日本とカンボジアの友好関係についても、深く考えるきっかけを作っていただけたら幸いです。
I wrote a page related to Cambodia in my site. I cited the opinion in the Japan Times and translated some parts. The opinion is rather critical to the present Cambodian goverment. In my opinion, the ideal politics in Asia is not always the same as that of Western countries, because many Asian countries are multiethnic. I think the most important thing is not to be biased. I hope my page will give you a chance to think about friendship between Japan and Cambodia as well as to study English.
リンク: 気になる英字新聞記事/カンボジア
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