白木蓮  ~心・言の葉~

少しずつ 何かが響いてきて 生きていることの何かを感じています

季節(とき)

2010-07-03 |  詩



すべて 飲み込んで
心の痛み 感じない振りをして
涙 流れることのないまま
季節(とき) 移りゆく


流れる刹那に
鮮明な記憶に
孤独な痛みに
壊れた心に


今 何をすればいいんだろう
今 何を思えばいいんだろう
今 何を理解すればいいんだろう
今 何を探せばいいんだろう


すべて 抱えたまま
心の傷 流れる血のままに
涙 枯れ果てたまま
季節(とき) 過ぎゆく


流れる季節に
鮮明な傷口に
孤独な戦いに
壊れた私に


すべて 忘れられるなら
すべて 消せるなら
すべて 過去に置き去りに
すべて 消せない事実だけど


癒えない 心 壊れたまま
砕けた心 戻らないまま
心 響くものもなく
季節(とき) 走り去る


哀しみが降り積もり
壊れた心が更に砕ける
いくつ季節(とき)を過ごせば
微笑む日々がくるのだろう




2010-03-07 |  詩



凍える雨に打たれても

頭(こうべ)をあげれば

小さくほほえむ 春の訪れ




                            















余計な戯言

雨に紛れて泣くことができたら 少しは救われるのかもしれない
吐き出し口の無い 鬱屈とした時の中で
私は何を見つけようとしているのだろうか

心だけが裂け続け
心までもが避け続け
すべてに疑いの眼が注がれる

静かにそっと降る雨が
あたしの中にも 降ればいいのに


私という器

2010-02-26 |  詩


私は 満たされる
満たされる
満たされる

溢れんばかりの想いに流され
私は 満ちてゆく
満ちてゆく
満ちてゆく

留まることのない濁流に呑まれ
私は 溺れてゆく
溺れてゆく
溺れてゆく

永遠なんて来るはずもないのに
未来なんて手にすることもないのに
叶う夢も持っていないのに
何を願う
何を祈る
何を見つめる

私は 満たされる
満ちてゆく
溺れてゆく

光に満ちたこの世界に背を向け
私は どこまでも落ちてゆくだろう
どこまでも 落ちてゆくだろう

どこまでも 

どこまでも

切な言葉

2010-02-18 |  詩


さよなら と言いかけて

またね と手を振る

もう どこを探しても 逢えないけれど

きっと どこかで幸せに生きていけるから

きっと どんなことにも立ち向かえるから

私は このまま消えていきます

二度と 逢えないわけじゃないけれど

二度と 逢うことはないと判っているから

二度と 貴方の煩いにはならないから



だから

哀しみも 微笑みも

たくさん抱えて 生きていて

さよならと 言わないまま

好きでした と何度もつぶやいて・・・・


風にのせて 想いを囁く

好きだったのよ

ずっと ずっと これからも・・・・



酔うがままに つれづれと

2010-02-05 |  詩


君はどこ?

君はどこにいるのかな?

あたしは どこへ行けばいいのかな

君に逢いたいと思っているけれど

どうしたって 逢えない事実

もどかしく

切なく

諦めにも似た想いにかられ

ひとり 寒さに凍えてる

君はどこ?

君に逢いたい

そんな想いの夜がある