白木蓮  ~心・言の葉~

少しずつ 何かが響いてきて 生きていることの何かを感じています

かの河は・・・・

2009-07-22 | 言の葉(旧館より)







彷徨い 流れ 泳ぎゆく

 

 

儚い想いを抱えたままで

 

 

報われぬ想いを抱いたままで

 

 

涙の河を泳ぎゆく

 

 

溺れても

 

 

泳ぎついても

 

 

止まることはない この涙

 

 

 

受け止める腕もなく

 

 

涙を拭う手もなく

 

 

それでいいわと 背を向けるだけ

 

 

 

涙の河は どこへ流れゆくのか

 

 

かの河は 命の最果てに流れつく

 

 

 

 

命 尽きるまで

 

 

流し続ける哀しみなど 

 

 

要らないのに

 






2006/5/9


皐月

2009-07-22 | 言の葉(旧館より)







           柔らかな 木々の吐息が

日差しとともに そっと包み込んでくる

 

若葉の青い香り

花々の香りよりも 強く舞う

木々を満たす若葉の下で

ささやく風に 微笑み返そう

 

皐月の風に 吹かれ 舞う

春の舞台へ ようこそ

 

煌く命が 溢れている・・・



2006/5/3


空洞

2009-07-22 | 言の葉(旧館より)





埋まらない 埋まらない

 

この心の空洞

 

何をすれば閉じるかな

 

どこへ行けば埋まるかな

 

 

誰かが埋めてくれるのか

 

自分で埋めなくてはいけないのか

 

 

 

気がつけば いくつもの空洞がここにあった

 

そのいくつかは もう埋まってる

 

そのいくつかは まだ空洞のまま

 

この空洞も埋まるのか そのままか

 

 

 

時折 その空洞に落ちて

 

喪失感に捕らわれるけれど

 

永遠に埋まらないものもあるのかもね

 

 

 

埋まらない 埋まらない

 

この心の空洞

 

何をしても 閉じはしない

 

どこへいっても 埋まりはしない

 

 

 

だから 今日も探すんだ

 

この空洞を満たす何かを求めて





2006/4/24


想うこと・・・・

2009-07-22 | 言の葉(旧館より)





そこにいるだけでいい 

 

そう思っていた

 

 

少しずつ 心の距離が詰まる程

 

少しずつ 欲張りになっていた

 

 

もう少し もう少しと

 

欲しがるものは 手に入らぬと

 

欲しがらなくとも ありのままでいればいいと

 

 

 

そう気がついた

 

 

 

本当に得たいものは 

 

もう ちゃんと手にしているのだから

 

 

それを失う怖さより

 

それに応えられる自分でありたいと

 

そう思えるようになった

 

 

 

今ある自分を 当たり前としてではなく

 

見失わない自分として

 

しっかりと根を張らなくては

 

 

 

小さな自信だけれど

 

やっと手にしたものだから

 

 

 

求めるのではなく

 

求められる存在であろうと 願う

 

心の先入観に蓋をして

 

真摯に受け止める器になれることを 願って

 

 

 

言葉 未熟な私だけれど

 

返す言葉が 適切ではないかもしれないけれど

 

心は きちんと向き合いたい

 

 

 

どんなに 不恰好でもいい

 

許されるなら

 

どこまでも 見つめていたい

 

どこまでも 存在していたい

 

 

 

ただ

 

傍にいさせてほしい

 

 

 

迷いながら 

 

支えあいながら

 

ともに 生きていきたい






2006/4/22