勇気の絞り方

スキーとは全く縁のない私だけど、
あの時速90キロで100ｍもの空中を飛ぶこの競技を見るのはとても好きで、
悪天候のときも攻めの姿勢を失わない選手から
多くの勇気をもらった。

彼の言葉によると、
怪我のリスクを負ってでも点数を取りにいくか、
転んで怪我ですませるか、
風向きや距離、着地点など、さまざまな条件を考え
それを瞬時に判断して、
どこまでも攻めの姿勢で臨んでいるとの事。

失敗を恐れていては、この競技はできないらしい。

一番驚いたのは、この競技
追い風のほうが有利だと思っていたが、
向かい風のほうが、空気抵抗で浮力が生じ、
大ジャンプが可能になるということ。

勇気を出して、逆風の中に飛び立ち、
風をも味方につけたほうが勝利するというスキージャンプ。

抵抗は必ずしも敵ではないということだ！
すべてを味方にする勢いがあれば、味方にできるということか。

人間は備わった力のうち、
通常は70パーセントの力しか出していないらしく、
最大限の力を頻繁に出していると体が壊れるので、
脳がリミッターをかけていて、
火事場のばか力がでるのは、
脳のリミッターがうまく外されるという、
人間のすばらしい、自分にも分からないシステムが
備わっているからなんだね

できれば、一生に一度くらい、
燃え尽きるような挑戦をするのも、

悪くない。