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ポンプ場見学

2021年05月30日 | Weblog

このポンプ場を管理する国土交通省と、市と、市が委託している業者が集合しての

作動検査があると自治会からの回覧でのお知らせがあり

その見学に行ってきた。

 

毎年行われているというこの作動検査。

いつもは入梅前に行われているそうだが

今年は例年よりも早い入梅で5月29日となったとのこと。

 

2018年7月豪雨による浸水被害に見舞われたわが地域。

当時、このポンプ場に設置があるポンプが作動せず

一定地域が浸水した。

 

通常 付近を流れる三篠川の水位はこのような感じだが

〇 川の水位が一定程度上がれば、農業用の水門を閉めて、小さな川に流れ込まないようにする。

責任者(自治会費用が支払われている)が、この作業を担っている。

〇 水門を閉めても追いつかない状況になった時に、このポンプが作動し、

奥迫川や西塚川(市が管理する小さな川)などの雨水を、三篠川に流す役割を負っている。

という仕組みになっている。


〇 このポンプは一秒間に一トンの水を処理する能力があるが

それ以上の処理が必要になれば、5トン処理ポンプ車が来て、ホースでの排水処理をする。


〇このポンプ場のポンプは重油で作動する。


ということを、初めて知った。


2018年の集中豪雨の時には、想定外の雨量で、このポンプの処理能力を超えていて、

上手く作動しなかった事実に加え、応援の5トン車が、道路の浸水で現場に到着できなかった。

またあるところでは、ポンプを稼働させる燃料である重油が、すぐには手に入らなかった

という事実確認もあったらしい。

いまどき、近くのガソリンスタンドに重油など置いてあるわけもなく

重油で作動するポンプの設置が、いまだそのままの状態であることに

ショックを受けた。


また、各省庁の担当者は、いつも同じ人とは限らず、

入札で決められる委託業者も、毎年のように変わる。


責任の所在が明確ではないことに唖然とした。


当日来ていた国土交通省のロゴが入った作業服を着ていた人に

被害者の言葉を切々と訴えた。

その担当者は、メモを取っていたが、どこまで伝わるかは不明。

とりあえずの要望である、川の中に生えている木の撤去を伝えて

今年は何も起こらないことを祈りながら帰宅した。

 

2018年の豪雨災害後に、このポンプ場付近に、川の様子をウェブ上で

リアルタイムに見ることのできるカメラが設置され

PCやアプリなどで、川の状況を確認できるようになった。


防災・減災は、

国や地方自治体はもとより、一人一人が自分の命は自分で守る意識に立ち

そのうえで、地域での連携協力の必要性を認め合い

何もない時からの話し合いにより、共通認識を高める努力なくしては

成り立たないことを、深く感じた。

 

 

 

 

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