ブログ訪問有難う♪
足跡がわりにポチッと凸してくれたら嬉しいな
顔色の悪いお客様だった
カウンターの隅で飲むのが好きで一人で週に3~4回程来店する常連の中でも一番手の掛からないお客様
最後に来店した時も普段と変わらず、ひっそり飲む
店のスタッフが声を掛けた
『ちゃんと家に帰ってるの?』『俺か?俺は帰ったって誰も気づかないし、無視されて寂しいだけさ』店の子は暫く考えて煙草に火を点け彼に渡した。
その客は、黙って火の点いた煙草を受け取り吸う。すると店のスタッフは『もう帰った方がいいよ』その言葉に促され、彼はゆっくり立ち上がり店の子に手を引かれて店から出ていく
もどってきたスタッフが『ママ、そろそろ玄関に塩を撒こうよ』
私は『別に害がある訳じゃないし悪さしないし可愛そうでしょ』
スタッフは仕方ないなって顔でカウンター内に戻った
次の日、塩を撒きお店玄関に盛り塩を置いた
手の掛からない常連さんは悲しそうな顔して玄関に突っ立ってる
『ごめんね、ちゃんと帰る所に帰ってね』
そう言うとスーーーッと隣のお店の玄関じゃなく壁から入っていった
帰る場所がないのかしら?