孤独死は人事だと思ってた、ネズミ屋敷の身内・・・実は孤独死だった。死後数時間で発見されたので、大それた事にはならなかったが・・・。
警察から救急車から大騒動だったのは想像つくと思う。
人の死は避けられない、死に直面した時、死に逝く人は何を思うだろう?
突然、身内を失う辛さは想像を絶する。
今日は長文です、私の健忘録なので、読みたくない人はスルーしてね、こんな経験をする人は少ないだろうけど、知ってて欲しいしアドバイスがあれば良いなって思う。
ネズミ屋敷の身内は末期の大腸癌だった、末期の大腸癌は苦しくなかったのだろうか?痛くはなかったのだろうか?誰にも看取られず、ひっそりと亡くなった身内、助けられる手立てがない医師は、最後の選択を本人に任せたのだろう、明日をも知れぬ死を前にし、本人は亡くなる前日も自宅裏にある膨大な畑に作物の苗を植えている。どんだけ強靭な性格の持ち主だったのだろう。
身内の妻は平成19年の3月に急死、1人ぼっちの生活
孤独死は死後何日も発見されない事が多い、一緒に暮らす夫婦でさえ隣で寝てたはずの夫が知らない内に亡くなり、朝起きてこないのを不審に思い、起こしに行ったら冷たくなってたなんて事もあるのだ。
病院側から、今日は来院の日なのにこないとの連絡が入り尋ねた身内が発見、最初は "そこで" 寝てると思い、声を掛けたが返事が無い、触ったら冷たくなっていた。ビツクリした身内が近所に駆け込み警察を呼んだ。
検死に掛かった金額は6万円
故人の遺品を整理しながらの掃除、病院の診察券の多さに驚く、糖尿病をも患ってた。どんだけ1人で頑張ったのだろう?昔から頑固者だった。自分の思うようにならないと暴力で解決する、妻だった人は暴力から逃げて私の家に転がり込み、長期滞在してた事もある。
男1人の暮らしは余計な物が無い、だが亡き妻だった人の指輪の1つも無いのが不思議、正式な相続人が見つかるまで、他の身内が出入りしてた、なるほど・・・そう言う訳か、死人に口なし、相続人はたった一人、私は相続人代理の管理人。
癌末期で余命いくばくも無いのを知ってても、遺言は無かった。
詳しくは書けないが故人は私の義父だった人
連絡を受けた頃は葬式などの行事は全て終わり、納骨まで済ませてしまってた。畑と山奥にある原野と一軒家と多少の現金が入った通帳。
通帳と家の鍵を持ってる他の身内に、通帳と家の鍵を受け取りに行った。対応に出た女性は言葉が変?通じない部分がある、聞くと夫は中国残留孤児の子供で、今回亡くなった身内の努力で日本に親と一緒に帰ってこられた残留孤児の子孫の妻。『私自身は中国人です』と応対した女性が言う、夫は日本と中国のハーフです、子供たちはこっちで生まれました。日本で生んだ子供は2人、中国では1人しか産めないが、日本なら何人でも産めると笑ってた。身内を頼って日本に入国している身内大集合の写真を見せてくれた。何て事だ、これが一挙に私の身内になった中国人と中国と日本のハーフと残留孤児の子供達?総勢50人以上が写ってるΣ( ̄[] ̄;)!ホエー!!
その殆どが生活保護を受けてるとも言っていた、仕事をしたくても、まだ日本語が上手じゃない、しかし介護の仕事を少しずつだけど頑張ってますと笑顔
総勢50人の身内は日本中のあっちこっちに散らばってる。
残留孤児だった人は高齢。その中でも成功者が居た、東京で中華料理店経営、今回葬儀全般のお金を立て替えてくれた日中ハーフの身内は、滞りなく葬儀を行ってくれた。そこまでは良かったが、問題発生、葬儀が終わった一ヵ月後、納骨の為にと全国に散らばった身内に集合号令、旅費宿泊代は相続人が出すはずだから・・・と。
納骨の為に大勢の身内が集合し、食えや飲めやのドンちゃん騒ぎ。
"これが通帳です"と差し出すと同時に『葬儀代はこの金額です、その他の経費がこれです』と提示された。
その金額が何と200万円以上
故人の財布には下ろしたばかりの年金が40万近く入ってたので、そのお金で葬儀しました。なので、差し引き200万円以上の〇〇〇円です
何それーーーーーーーーーーっ
総額〇、〇〇万円?
葬儀代金は50万弱なのに(飲食代&旅費&宿泊代)200万円以上?
近所の人の香典はしっかり封筒に入ってたが3万円程度、何せ民家が少ないだし、集合した身内の香典袋は全くない
葬式と言うのは、生きてきた人のお別れ最後の儀式
相続は、その道専門の人に委ね、手続きが全て終わったが、葬式代の経費をどうするか、税理士&弁護士のアドバイス
相続人じゃない人が勝手に飲み食いしたものに対しては支払う義務は無し、まして交通費や宿泊代の支払いも同じく支払う義務はなし。
ただし葬式の日の飲食代は当然だと思っているので異論は無し
葬儀費用には飲食代込みで50万弱(その日の参列者は数人)と言う事は、故人の財布に入ってたお金を差し引いた葬式代を支払えば良いって事
しかし、どんな葬式だったか分からないが、故人の為に相続人喪主になり変わって立派に葬式をしてくれた人に差し引き額だけは、無情すぎる。
そこで相続人と管理人の私は相談した。
結局、お礼金の数十万を上乗せして振込みした。
当然、相手はその金額で納得はしなかったが、税理士に相談したら、お礼があるだけマシって事になったのか、音沙汰無し。
相続人は、亡くなった人の位牌や、受け継いだ先祖の位牌、そしてお墓を守っていく義務が課せられる。
しかし子孫が絶えると、その墓も位牌も無縁仏になるかもしれない。そんな墓が増えている、撤去された墓石が積まれた場所が霊園の片隅にある。どこの霊園にもあるかもしれない。
永代供養と言うものがあるが、永遠ではない。
話は戻るが故人の残した物は少ない
押入れの奥に眠っていたアルバム、その中に私の写真もあったし、今回の相続人の写真もあった。
孤独死は人事では無い、引き取り手のない遺体、身元不明遺体、何かの犯罪に巻き込まれたのか?それとも自殺か?身元が分からないままの遺体も数多い。みんな無縁仏になる。
誰にも看取られる事無く、一人寂しく亡くなって見つかったリビングやそれぞれの部屋を、たった1人で掃除しながら、不思議と怖いとか思わなかった、むしろ勝手に涙が零れ大変。
残ってた大量の大人の紙おむつ
どんな思いで、紙おむつを履いたのだろう。
掃除しながら、一人ぼっちの最後の夜は何を食べたのだろう?
ネズミ屋敷は大きな家、その家のトイレは一番奥にあって遠い。
遠すぎるトイレ・・ずっと奥の突き当たりを左に曲がり、その先がトイレ
十分に片付いたよ、雪囲いもしたし、家も眠りについた、多分?永遠に
孤独死した家の掃除をするプロがいるって事を掃除が終わってから知った
訳あり、その道プロの掃除屋さんの話
孤独死して幾日も経って見つかった遺体は悲惨
その現状回復のプロがいる、人間の身体の殆どが水分なので溶ける、その悪臭は普通の人には耐えられない。
悪臭と蛆虫とハエ、その場の痕跡を何も無かったかのように綺麗にする仕事だとか、人間界ならではの特殊な職業だ。
仕事の依頼を受けて現場に向かった、現場には1人の身内女性、その女性の依頼、独特なニオイが漂う中で台所の方から女性の独り言が聞こえてきた。
「お茶くらい出した方がいいわねぇ」
「何かないかしら」
「あら牛乳、賞味期限は・・・切れちゃってるわ」
「もったいない」
「あとは・・・このジュースはどうかしら」
「○○(故人の名前)の飲みかけだわ・・・・・賞味期限は・・・・・あら~これも過ぎちゃってるわ」
「もったいない」
「他には・・・何もないわねぇ」
「あら、これは?一昨日までだから、ま、大丈夫でしょ」
誰かがそこに居るかのように独り言を話す身内女性
コップにとまったハエが、両手を合わせて「いただきま~す」する姿が印象的な出来事だった。
私の鼻は、よく壊れないでここまで働いてくれている。 ひょっとして、鼻が壊れる前に脳が壊れているのかも? 未確認歩行物体?
世間の風は冷たい・・・残念ながら
私に吹く風は臭い・・・残念ながら
世の中には惨劇の跡を何も無かったかのように掃除してくれる、訳あり掃除屋さん、事故物件の掃除は、必ずと言って良いほど、訳あり掃除屋さんが活躍している、支払いは当然、身内だけどね。身内が見つからない場合?それは特殊業務の人に聞いてくれ。
ネズミ屋敷の掃除は私がしたけど【自分自身】いつ世話になる事やら、誰にも見つけてもらえない寂しさと、朽ち果てていく自分の身体を誰かに見られたら?(* ̄(エ) ̄*)ポッ←裸より恥ずかしいかも?
遠くない将来、誰にでもその可能性はある。
でもこんな人生の終わり方は嫌よ
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