今回は出産エピソードを一旦休憩して、ちょっと寄り道。
同じ教育者として一言記しておきたかったので
さて先週からニュースをざわつかせている東京銀座にある公立泰明小学校の校長が、来年度より高級ブランドアルマーニを標準服として導入するというもの。
一連の報道、泰明小ホームページに掲載された校長の言、そして先週末の校長の会見。
一通り目を通して思ったことを記します。
結論としては、今回の新標準服制定は見送るべきだと思います。
理由一つ目。
導入の理由が、小学生に特権階級意識を植え付けようとする「服育」であるとしている点。
和田校長の一連の発言をみていると、
銀座らしさ
特別な泰明小学校
そんな泰明小にふさわしい児童
これらを理想としているのだと見受けられます。
一等地の小学校に通う児童としてふさわしくない行動に対し、なぜ泰明小学校を選んだのか問いたいとまで言っている始末。
この校長が目指すべき児童の姿が、見えません。
おしとやかに礼儀正しく、街中ではヒソヒソと小さな声で話し、高級な制服を汚すような激しい遊びはせず、「私たちは特別な制服を着て特別な小学校に通う特別な存在なんだ」という意識を常に持っている子どものことですか?
そんな子ども、気持ち悪いですね。
将来は一体どんな大人になるんでしょうね。
おまけにそのような特権階級意識をブランドの制服によって植え付けようとしているところが、安直で下衆な発想です。
せめて礼儀やマナーくらい、教育活動を通して身につけさせられないものですかね?
自らの指導力不足を問題視しないで、保護者に高い制服を買わせることで解決しようとしています。
理由二つ目。
和田校長は都に雇われた公立小学校の一職員に過ぎないのに、独断で今回の決定を下した点。
こちらが制定を見送るべき最大の理由です。
一つ目の校長の理想は、教育者として明らかにおかしいと私は思うけれど個人の意見としてはまぁいいでしょう。
それに賛同する保護者も少なからずいるかもしれません。
ただ、それを独断で決定していいのは私立校だけ。
そんなに特別な学校が作りたければ、退職して自分で私立学校を創立しなさい。
アルマーニの制服だろうが特権階級意識の植え込みだろうが、何でも好きにやりなさい。
その考えに賛同した職員が集まり、保護者が選び、子どもを通わせるなら何の問題もありません。
うちの学校にふさわしくないと言って退学を促すこともいいでしょう。
でも、泰明小学校は公立なんです。
公立に大切なのは広く一般を受け入れる姿勢です。
どんな子どもも受け入れて教育するのが公立です。
もちろん公立の学校各々にも理想があり理念がありますし、無くては駄目です。
でも公立である以上、それは広く一般に受け入れられるものでなければならない。
そのような公立校において、一校長が、個人的な思想に基づいて単独行動し、トップダウン式に決定を下したことが問題なんです。
会見で和田校長は相談や説明が不足していた点は反省している、と述べていましたが、それが一番やってはいけない過ちなんです。
その一点だけで、今回の決定を見送るには十分すぎる理由なんです。
そこを理解せず、考えを変えるつもりはないと言い切っていた和田校長。
恐ろしいですね。
特権階級意識を持った子どもが育つとこうなるのかという将来像を見せつけられた気分です。
もう一度、自分の思想と自分の置かれた立場を見つめ直した方がよいのでは…?
以上。
銀座とは遠く離れた田舎の地から、ひとこと申し上げておきます。
同じ教育者として一言記しておきたかったので
さて先週からニュースをざわつかせている東京銀座にある公立泰明小学校の校長が、来年度より高級ブランドアルマーニを標準服として導入するというもの。
一連の報道、泰明小ホームページに掲載された校長の言、そして先週末の校長の会見。
一通り目を通して思ったことを記します。
結論としては、今回の新標準服制定は見送るべきだと思います。
理由一つ目。
導入の理由が、小学生に特権階級意識を植え付けようとする「服育」であるとしている点。
和田校長の一連の発言をみていると、
銀座らしさ
特別な泰明小学校
そんな泰明小にふさわしい児童
これらを理想としているのだと見受けられます。
一等地の小学校に通う児童としてふさわしくない行動に対し、なぜ泰明小学校を選んだのか問いたいとまで言っている始末。
この校長が目指すべき児童の姿が、見えません。
おしとやかに礼儀正しく、街中ではヒソヒソと小さな声で話し、高級な制服を汚すような激しい遊びはせず、「私たちは特別な制服を着て特別な小学校に通う特別な存在なんだ」という意識を常に持っている子どものことですか?
そんな子ども、気持ち悪いですね。
将来は一体どんな大人になるんでしょうね。
おまけにそのような特権階級意識をブランドの制服によって植え付けようとしているところが、安直で下衆な発想です。
せめて礼儀やマナーくらい、教育活動を通して身につけさせられないものですかね?
自らの指導力不足を問題視しないで、保護者に高い制服を買わせることで解決しようとしています。
理由二つ目。
和田校長は都に雇われた公立小学校の一職員に過ぎないのに、独断で今回の決定を下した点。
こちらが制定を見送るべき最大の理由です。
一つ目の校長の理想は、教育者として明らかにおかしいと私は思うけれど個人の意見としてはまぁいいでしょう。
それに賛同する保護者も少なからずいるかもしれません。
ただ、それを独断で決定していいのは私立校だけ。
そんなに特別な学校が作りたければ、退職して自分で私立学校を創立しなさい。
アルマーニの制服だろうが特権階級意識の植え込みだろうが、何でも好きにやりなさい。
その考えに賛同した職員が集まり、保護者が選び、子どもを通わせるなら何の問題もありません。
うちの学校にふさわしくないと言って退学を促すこともいいでしょう。
でも、泰明小学校は公立なんです。
公立に大切なのは広く一般を受け入れる姿勢です。
どんな子どもも受け入れて教育するのが公立です。
もちろん公立の学校各々にも理想があり理念がありますし、無くては駄目です。
でも公立である以上、それは広く一般に受け入れられるものでなければならない。
そのような公立校において、一校長が、個人的な思想に基づいて単独行動し、トップダウン式に決定を下したことが問題なんです。
会見で和田校長は相談や説明が不足していた点は反省している、と述べていましたが、それが一番やってはいけない過ちなんです。
その一点だけで、今回の決定を見送るには十分すぎる理由なんです。
そこを理解せず、考えを変えるつもりはないと言い切っていた和田校長。
恐ろしいですね。
特権階級意識を持った子どもが育つとこうなるのかという将来像を見せつけられた気分です。
もう一度、自分の思想と自分の置かれた立場を見つめ直した方がよいのでは…?
以上。
銀座とは遠く離れた田舎の地から、ひとこと申し上げておきます。