若い頃のマメは散歩が大好きで毎朝町内にある大きな
グラウンドへ猛ダッシュでかけて行き散歩というより
陸上競技の短距離走の勢いでオカンもマメとの散歩の時は
いつもランニングシューズでふうふう言うて走って
行ったけ。。
そんなマメも今じゃマンション前の狭幅道路を
ちょっとだけよぼよぼ歩くのが精一杯。
オカンもつっかけ草履でマメに寄り添って歩く。
今朝もいつものようにマメはよぼよぼ歩き、それでも
わずかに残るその嗅覚で春の匂いを楽しんでると
黒いセダンの車がオカンとマメの横にぴたっと止めてきた。
「え?何?」と思うまもなく窓が開き見覚えのある初老の
紳士が声をかけてきた。
名前もどこの人かも知らんけどマメと散歩してると
たまに何歳?とか聞いてくるから挨拶をかわすだけの通行人の
一人だ。愛犬との散歩中は知らぬひとから声をかけられるのは
よくあることやと思う。
やけど「だいぶ弱ってきたな!もう食べられへんやろ?」と
確信を持ったような言いかたが何となく気になったが
「いやめちゃ食べますねん」
と言うと少し悔しそうに車を発進させ去って行った。
そういえばだいぶ前にもこの道路で散歩中に80過ぎの
おばあちゃんが声をかけてきたっけ。
「しんどそうやな。もう食べられへんやろ?
食べられへんなったら終わりやで」と諭すように
言われたが「いやめちゃ食べますねん」と言うと
ふーんと言いながら少し不機嫌な目で去って行った。
すんません!だってめちゃ食べるんですもん!
朝昼晩ほんで合間におやつ!ほんで夜食!まで!
それでもこの前18歳のBDになったことを伝えると
パートの往復にこの道路をちゃりんこで走ってる
20代ヤングしほちゃんは目を潤ませながら
「18歳おめでとう!まめちゃん!
え?なに?食べれるの?じゃあまだまだ
大丈夫ね!がんばってね!」少し興奮気味に
しほちゃんが言ってくれた
やっぱあれやろな。近所の初老の紳士やおばあちゃんは
生き死にが身じかにあるのやろな。
若くて優しい、しほちゃんにとっては
そんなことは宇宙での出来事のようなんや。
しかしこの狭い道路は今日も色々な人たちが
色々な思いを抱え行き交うのであった。
グラウンドへ猛ダッシュでかけて行き散歩というより
陸上競技の短距離走の勢いでオカンもマメとの散歩の時は
いつもランニングシューズでふうふう言うて走って
行ったけ。。
そんなマメも今じゃマンション前の狭幅道路を
ちょっとだけよぼよぼ歩くのが精一杯。
オカンもつっかけ草履でマメに寄り添って歩く。
今朝もいつものようにマメはよぼよぼ歩き、それでも
わずかに残るその嗅覚で春の匂いを楽しんでると
黒いセダンの車がオカンとマメの横にぴたっと止めてきた。
「え?何?」と思うまもなく窓が開き見覚えのある初老の
紳士が声をかけてきた。
名前もどこの人かも知らんけどマメと散歩してると
たまに何歳?とか聞いてくるから挨拶をかわすだけの通行人の
一人だ。愛犬との散歩中は知らぬひとから声をかけられるのは
よくあることやと思う。
やけど「だいぶ弱ってきたな!もう食べられへんやろ?」と
確信を持ったような言いかたが何となく気になったが
「いやめちゃ食べますねん」
と言うと少し悔しそうに車を発進させ去って行った。
そういえばだいぶ前にもこの道路で散歩中に80過ぎの
おばあちゃんが声をかけてきたっけ。
「しんどそうやな。もう食べられへんやろ?
食べられへんなったら終わりやで」と諭すように
言われたが「いやめちゃ食べますねん」と言うと
ふーんと言いながら少し不機嫌な目で去って行った。
すんません!だってめちゃ食べるんですもん!
朝昼晩ほんで合間におやつ!ほんで夜食!まで!
それでもこの前18歳のBDになったことを伝えると
パートの往復にこの道路をちゃりんこで走ってる
20代ヤングしほちゃんは目を潤ませながら
「18歳おめでとう!まめちゃん!
え?なに?食べれるの?じゃあまだまだ
大丈夫ね!がんばってね!」少し興奮気味に
しほちゃんが言ってくれた
やっぱあれやろな。近所の初老の紳士やおばあちゃんは
生き死にが身じかにあるのやろな。
若くて優しい、しほちゃんにとっては
そんなことは宇宙での出来事のようなんや。
しかしこの狭い道路は今日も色々な人たちが
色々な思いを抱え行き交うのであった。