16歳半となった最近のマメはすっかり恍惚の犬。
1日の大半を布団やマットで寝て過ごす。
たまに起き上がり寝床を整えたりする神経質なとこは
昔のまま。若い頃ピンと立てアンテナ張り巡らせた
自慢の耳も尻尾も今はだらりんと引力のなすがまま。
柴犬にしてはクリクリした大きめの可愛かった目も緑内障を
発症し3度の手術の甲斐もなく両目とも失明してしまい
慣れた家の中でも家具やドアにぶつかってる。耳も聞こえず
呼んでも反応なし。以前は「はよ、おやつちょうだい!」と
半ギレでワン!と吠えることもなくだんまりをきめこんでいる。
そのくせ食欲は衰えず、おやつをもらうまで廊下で動かず無言の
圧力をかけてくる。
しょぼくれて無残な姿になってしまったマメちゃん。
年をとるとはこういうことかと教えてくれる。
教えてくれんでもオカンまあまあ分かってるのに。。
そんなしょぼくれマメちゃんだけど時間になるとむくっと
立ち上がり散歩に行きたがる。何も言わずに黙って背中で
催促してきよる。
クソ暑いのにと思いながら唯一の楽しみの散歩に付き合う。
え!?ちょっと待って!マメちゃんの背中天使の羽はえてきてる!?
興奮してオトンに言ったら痩せて肩甲骨が出てきただけやと言った。