タイトルまんまです。
偉大なる脚本家であり監督、敬愛するシルベスター・スタローン先生の作品、ランボーについて、個人的に色々考えたことを。
ランボーはベトナム戦争の帰還兵の映画です。
過去、数多のベトナム戦争映画を観まくった、
そして只今エクスペンダブルズでスタローン先生に超絶お世話になっている私にとって、
ランボーはまさに運命的な映画。
消耗品軍団が好きだからとか、スタローン先生が大好きだからとか置いといても、本当に素晴らしい。
あんなに見事に帰還兵の心情を描いた作品は初めてです。
見終わった後、知らんことは罪と本気で思った作品でした。
ベトナム戦争帰還兵の映画はやはり、有名なところでは
オリバー・ストーン監督の『7月4日に生まれて』。
これは名誉の負傷をして帰ってきた兵士の物語。
この名誉の負傷というやつ、めっちゃ誉められるんです、帰ってくると。
温かく迎えられて、勲章までもらえちゃう。
主人公は前途洋々意気揚々で戦場へ行き、
部下を誤射して殺してしまって、
懺悔し苦しみながら日々を生きていく映画なんですが。
ランボーと違うのは、温かく迎えてもらえるところ。
個人の向き不向きはあれども、
同じように戦場に行って、
同じように生死を賭して戦って、
同じように望まない殺生だってして、
同じように友人が何人も死んで、
同じように御国のためと信じて耐えて。
それなのにランボーは帰国したらもういらない人扱い。
戦場では英雄でも、ならず者と蔑まれ、戦友を訪ねた町で浮浪罪で逮捕され、酷い暴行を受ける。
ただ町を歩いていただけなのに、です。
山に逃げる丸腰のランボーを多くの警官が銃を持って追い掛けて、発砲。
殺されないようにと必死に抵抗するランボーに逆ギレした警官が勝手にミスって命を落としても全部ランボーのせい。
正当防衛?何ソレ的な。
その町が保守的であるのもあるけれど、それにしたって酷すぎる。
勿論ランボーはきっと志願兵なんでしょう。
でも、誰が友人が死んでいくのを目の当たりにすることを望む?
戦場で起きた全てが彼の望みではない。
志願した彼らは、ただただ国への思いを大事に戦っただけ。
国のためと辛い思いをたくさんたくさんして、耐えて耐えて、
やっと帰国したらそんな扱い。
耐えられません。
寡黙なランボーは、それでも弁明をしません。
心にぐっと言葉を飲み込みます。
きっと、戦場に行っていないひとには解らないことがたくさんあるからだと思います。
語りたくないことの方が多いはずだし、
それを語ったところで理解してもらえないであろうことも、彼は解っている。
だからこそ、語らない。
でも、最後のシーンで彼は大佐にすがって泣くのです。
本音を吐露して泣くのです。
町ひとつ、一人で壊せちゃう殺戮マシーンと化した男が。
『7月4日~』も、辛い思いをたくさんした。
でも実際はきっと、ランボーみたいな帰国を望まれない兵士たちの方が多かったと思うの。
(戦争反対、ひとを傷つけるのは良くないと、声をあげられる時代だったのも、
こういうひとが生まれた原因のひとつでもあるのでしょうね。
自国の領土でやらない戦いだから、客観的に見れたのもあるでしょうし)
だからこそこの映画は価値がある。
こんな思いをしたひとはきっと声を上げないから。
そんな思いは誰だってしたくないから、関係ないところでひっそりと暮らすでしょう。
そんな彼らの気持ちを代弁する、大事な作品だと思うのです。
決して、戦争帰りのめっちゃ強い兵士がトチ狂って山に籠った挙げ句街をぶっ壊して
昔の上司にたしなめられて泣く映画ではないのです。
でも悲しいかな、それが多分、ベトナム戦争を知らないひと(若しくは色々なベトナム戦争映画をあまり見てないひと)の、ランボー単品を観た時の感想なんじゃないかな。
2の冒頭は、刑務所の強制労働をしているシーンから始まります。
1作目よりも、幸せそうなのが悲しい。
そこには彼を帰還兵だからと蔑むひともなく、殺す相手も居らず、
1日やることがあって。
それは、帰国してすぐ受けた仕打ちを考えれば幸せな環境でしょう。
だから観ている私たちは辛い。
だって、こんな状況・環境で、彼は良いのです。
1作目のラストより、穏やかな表情をしている彼に、
1作目までの出来事が、彼にとってどれだけ辛いことだったのかと思い知らされるのです。
満開の幸せではないでしょうが、どん底ではないのです。
そしてそんな彼のところへ大佐がやって来て、捕虜になった兵士を助けるため彼を戦場へ戻すのですが。
軍は正直捕虜なんて見つからない方が好都合で、
必死で捕虜をつれて約束の場所まで辿り着いたランボーをそのまま置き去りに。
大佐は猛反発しますがそれも虚しく、
ランボーまで捕虜になり、そこでまた拷問を受けることに。
目の前で信じていたひとに裏切られた(大佐は裏切るつもりはなかったわけだけど)彼。
1作目からの流れでこれでは、もう。
もうね。
あとは作品観てください。
ちなみに3作目はドンパチ多めですが、ランボーに友達が出来るすごい映画ですし、
4作目はもう、スタローン先生がずっと描きたかった、大事な大事なランボーの最終章ですので、
是非とも全作通して観ていただきたい。
最後まで。
スタローン先生の見せたかったものや真意を、そのまま受け取れたかは解りませんが。
でも私は、ベトナム戦争帰還兵の映画の中で一番胸を抉られました。
素晴らしい映画でした。
今まで観たベトナム戦争映画の中では『ディア・ハンター』が一番耐えられないと思いましたが
ランボーはもっとキツかったです。
すごい映画です。
確実に、私の人生に大きな衝撃と影響を与えた作品です、ランボーは。
あまりに感銘を受けたので、一人でも多くのひとにランボーを知って頂けたら。
とか、ちょっと、かなり、思って書きました。
(観るなら、他のベトナム戦争映画をさらってからだとさらに深く観れます。
お薦めはオリバー・ストーン監督のベトナム戦争三部作の『プラトーン』『天と地』『7月4日に生まれて』と
『ディア・ハンター』、キューブリック監督の『フルメタル・ジャケット』、
余裕があればコッポラ監督の『地獄の黙示録』。
比較的ソフトなものなら『グッドモーニング・ベトナム』も良いです!)
本当に思うままに書きまくった乱文ですが、スタローン先生に敬意と愛をたくさんたくさん込めて。
偉大なる脚本家であり監督、敬愛するシルベスター・スタローン先生の作品、ランボーについて、個人的に色々考えたことを。
ランボーはベトナム戦争の帰還兵の映画です。
過去、数多のベトナム戦争映画を観まくった、
そして只今エクスペンダブルズでスタローン先生に超絶お世話になっている私にとって、
ランボーはまさに運命的な映画。
消耗品軍団が好きだからとか、スタローン先生が大好きだからとか置いといても、本当に素晴らしい。
あんなに見事に帰還兵の心情を描いた作品は初めてです。
見終わった後、知らんことは罪と本気で思った作品でした。
ベトナム戦争帰還兵の映画はやはり、有名なところでは
オリバー・ストーン監督の『7月4日に生まれて』。
これは名誉の負傷をして帰ってきた兵士の物語。
この名誉の負傷というやつ、めっちゃ誉められるんです、帰ってくると。
温かく迎えられて、勲章までもらえちゃう。
主人公は前途洋々意気揚々で戦場へ行き、
部下を誤射して殺してしまって、
懺悔し苦しみながら日々を生きていく映画なんですが。
ランボーと違うのは、温かく迎えてもらえるところ。
個人の向き不向きはあれども、
同じように戦場に行って、
同じように生死を賭して戦って、
同じように望まない殺生だってして、
同じように友人が何人も死んで、
同じように御国のためと信じて耐えて。
それなのにランボーは帰国したらもういらない人扱い。
戦場では英雄でも、ならず者と蔑まれ、戦友を訪ねた町で浮浪罪で逮捕され、酷い暴行を受ける。
ただ町を歩いていただけなのに、です。
山に逃げる丸腰のランボーを多くの警官が銃を持って追い掛けて、発砲。
殺されないようにと必死に抵抗するランボーに逆ギレした警官が勝手にミスって命を落としても全部ランボーのせい。
正当防衛?何ソレ的な。
その町が保守的であるのもあるけれど、それにしたって酷すぎる。
勿論ランボーはきっと志願兵なんでしょう。
でも、誰が友人が死んでいくのを目の当たりにすることを望む?
戦場で起きた全てが彼の望みではない。
志願した彼らは、ただただ国への思いを大事に戦っただけ。
国のためと辛い思いをたくさんたくさんして、耐えて耐えて、
やっと帰国したらそんな扱い。
耐えられません。
寡黙なランボーは、それでも弁明をしません。
心にぐっと言葉を飲み込みます。
きっと、戦場に行っていないひとには解らないことがたくさんあるからだと思います。
語りたくないことの方が多いはずだし、
それを語ったところで理解してもらえないであろうことも、彼は解っている。
だからこそ、語らない。
でも、最後のシーンで彼は大佐にすがって泣くのです。
本音を吐露して泣くのです。
町ひとつ、一人で壊せちゃう殺戮マシーンと化した男が。
『7月4日~』も、辛い思いをたくさんした。
でも実際はきっと、ランボーみたいな帰国を望まれない兵士たちの方が多かったと思うの。
(戦争反対、ひとを傷つけるのは良くないと、声をあげられる時代だったのも、
こういうひとが生まれた原因のひとつでもあるのでしょうね。
自国の領土でやらない戦いだから、客観的に見れたのもあるでしょうし)
だからこそこの映画は価値がある。
こんな思いをしたひとはきっと声を上げないから。
そんな思いは誰だってしたくないから、関係ないところでひっそりと暮らすでしょう。
そんな彼らの気持ちを代弁する、大事な作品だと思うのです。
決して、戦争帰りのめっちゃ強い兵士がトチ狂って山に籠った挙げ句街をぶっ壊して
昔の上司にたしなめられて泣く映画ではないのです。
でも悲しいかな、それが多分、ベトナム戦争を知らないひと(若しくは色々なベトナム戦争映画をあまり見てないひと)の、ランボー単品を観た時の感想なんじゃないかな。
2の冒頭は、刑務所の強制労働をしているシーンから始まります。
1作目よりも、幸せそうなのが悲しい。
そこには彼を帰還兵だからと蔑むひともなく、殺す相手も居らず、
1日やることがあって。
それは、帰国してすぐ受けた仕打ちを考えれば幸せな環境でしょう。
だから観ている私たちは辛い。
だって、こんな状況・環境で、彼は良いのです。
1作目のラストより、穏やかな表情をしている彼に、
1作目までの出来事が、彼にとってどれだけ辛いことだったのかと思い知らされるのです。
満開の幸せではないでしょうが、どん底ではないのです。
そしてそんな彼のところへ大佐がやって来て、捕虜になった兵士を助けるため彼を戦場へ戻すのですが。
軍は正直捕虜なんて見つからない方が好都合で、
必死で捕虜をつれて約束の場所まで辿り着いたランボーをそのまま置き去りに。
大佐は猛反発しますがそれも虚しく、
ランボーまで捕虜になり、そこでまた拷問を受けることに。
目の前で信じていたひとに裏切られた(大佐は裏切るつもりはなかったわけだけど)彼。
1作目からの流れでこれでは、もう。
もうね。
あとは作品観てください。
ちなみに3作目はドンパチ多めですが、ランボーに友達が出来るすごい映画ですし、
4作目はもう、スタローン先生がずっと描きたかった、大事な大事なランボーの最終章ですので、
是非とも全作通して観ていただきたい。
最後まで。
スタローン先生の見せたかったものや真意を、そのまま受け取れたかは解りませんが。
でも私は、ベトナム戦争帰還兵の映画の中で一番胸を抉られました。
素晴らしい映画でした。
今まで観たベトナム戦争映画の中では『ディア・ハンター』が一番耐えられないと思いましたが
ランボーはもっとキツかったです。
すごい映画です。
確実に、私の人生に大きな衝撃と影響を与えた作品です、ランボーは。
あまりに感銘を受けたので、一人でも多くのひとにランボーを知って頂けたら。
とか、ちょっと、かなり、思って書きました。
(観るなら、他のベトナム戦争映画をさらってからだとさらに深く観れます。
お薦めはオリバー・ストーン監督のベトナム戦争三部作の『プラトーン』『天と地』『7月4日に生まれて』と
『ディア・ハンター』、キューブリック監督の『フルメタル・ジャケット』、
余裕があればコッポラ監督の『地獄の黙示録』。
比較的ソフトなものなら『グッドモーニング・ベトナム』も良いです!)
本当に思うままに書きまくった乱文ですが、スタローン先生に敬意と愛をたくさんたくさん込めて。