自分の身体はチューブの抜ける日が決まり退院も近いはずだ、此処での生活にも終止符かと見るが夢物語も終わりにしなければと思いながら寝ころんでる。熊小を如何するかだ。暫く遠ざかってた熊小の小屋に行く事にした、山に上がり時間が経った小屋が見素ぼらしく成ってしまう。山がっばも防水が薄く成ってしまった感、こうなると交換だ。自分が着てたゴアテックスのもう一つをこの際熊小に渡そう。
此れで一年くらいは持つだろうし雨も対処出来そうと熊小を小屋に入れて姿を見たら此れでバッチリと感触を得る。熊小良かったね当分新鮮さが伝わるかもね。こうして山小屋の整備は完了した。栗、どんぐりは底をついてたのでこの先は食堂のご飯で賄うかだ。
話をして置くからちゃんと時間に成ったら降りて来るんだよ。いい子だね頭を縦に動かす仕草は相変わらずだった。よしよしいい子だ頑張れよと言いながら自分は山を下りた。部屋に戻り看護師の手当を受けながら夢の熊の話をしたら見て見たいと言ったが現実に戻れば熊小は現れるのかだ。
取りあえず時間を決めて裏口に出向く、出て来れば本当に逢えるので感動が有るかと様子を見させた。呼んで見ようかと言いながら「熊小!!」と叫んだら夢が現実に成り川を渡り足元に上がって来た。嘘のような話が目の前にある。何という熊なんだと驚いてた。そりゃ~そうです、熊の色が白なんですから北極熊ではない、こんな熊が居るのも不思議だ。変な熊を目の前に可愛いね、撫でても怒らないし人なつこいのも分る。
此の熊と一緒に冒険してたんだ、へっ~不思議な話だよ。夢から実現するとは考えられないのだが面白い。一か月も寝ていたのだから何でも夢が浮かぶんでね、でも今回は熊小とも話が毎日続き書き込みしておかなければと思ってたが半分くらいは消えているが、まあ此処まで思い出せば御の字でしよう。続く10ラストへ