今回は、タイム感について述べたいと思います。今思うと、タイム感って考えること自体がまだまだ早いんじゃないかってなあって思う時期が、僕はかなり長かった気がしています。
どういうことかって言うと、ノリやタイム感っていうのはあくまでも弾いているフレーズに左右されるだけで、基本的にはジャストで弾かないと絶対にダメなんだ。。。って、長い間ずーっと思っていたからです。でも、この考え方はあながち間違ってはいないし悪くないとも思います。
今までメトロームやリズムマシンなどを使っての練習をあまりやってこなかったミュージシャンのよくない癖を、たくさん見てきました。もちろん音楽って、リズムが走ろうが遅れようが雰囲気よくて気持ちよければ何の問題もないと思います。例えば、曲が終わる時に少しリタルダンド(だんだん遅くしていく)をして曲が終わる手法もよくやりますよね。
でも、ジャストタイムで弾いた時には、どんな形になるかって言うのを知る必要があると思います。特にいわゆる裏拍近辺に他の音と離れて音符がある時などは、よくわからないことも多いと思います。そんなわからない時は、僕の場合、DTMやシーケンサーなどで音符を打ち込んで確認したりしています。ですので、タイム感を考える前に、実際自分自身はジャストなタイミングで弾けているかどうかの確認を、何らかの形でしてみる必要はあると思います。途中で揺れたりすることがあったとしても、ジャストの位置が頭の中で分かっていれば基本的に問題ないと思います。
では、タイム感を考えないといけなくなる時というのを話します。僕自身の経験から言うと、ブルースもしくはジャズからの影響を少しでも受けている音楽や楽曲を演奏する時は、考えていかないといけないかなあって思いました。
で、少しだけドラムの話をしますが、まず一般的にドラムの2拍と4拍のスネアを叩く位置は、若干遅らすのが定番になっていると言われています。また、スイングジャズの「シーチャッカ、シーチャッカ、・・・」の「カ」の部分は裏拍になりますが、この位置が3連符の裏拍とはわざと違う位置に叩くらしいです。他もいろいろありますが、今言った部分っていうのは譜面では表れてこないリズムになります。
ベースの場合ですと、4ビートのランニングのラインを弾く時、ハイハットの刻みよりも少し前のタイミングで弾くと良い場合があります。その逆で、ブルースの時には少し遅れ気味に弾く方が、雰囲気が出る場合があります。ウッドベースを弾く時は、発音自体が少し遅れて聴こえますので、思っているより速く弾いてちょうどに聴こえるかもしれません。
こういった形で言葉ではいろいろ言えるのですが、実際に体感するとなるとなかなか難しいかもしれません。いわゆる、前ノリとか後ノリとかのタイム感的なところの確認ってどうしたらいいかっていうと、僕の場合はまず音符をいろいろ打ち込んでみて、少しフレーズをずらしてみました。もうひとつ、ドラムのフレーズを打ち込んでみて、それに合わせて自分で弾いてみてから、そのフレーズを編集で少しずらしたりしてみました。やってみるとたくさんの発見がありました。やはり弾いている最中に確認がてらノリを変えていくのって、なかなか難しいと思います。DTMを使っていろいろ試してみるといとも簡単に確認ができました。いやホンマ便利な世の中になったなあって、その時はかなり実感したものです。
もうひとつ、そのノリとかをアナログ的に自身の身体に叩き込むやり方があります。それは、実際の音源に合わせて一緒に弾いて、音源のベース音がほぼ聴こえなくなるまで合わせて弾く練習をすることです。これは、細かい理論を考えるのではなく、その音源のベーシストのベースラインのノリを身体で憶えるやり方です。実はずっと僕はこの方法で練習をしていました。一長一短ありますので、このやり方ですとかなり多種の曲を練習する必要があると思います。でもなかなか面白いですよ。
ということで、タイム感についての考えと練習方法を少し述べてみました。ジャストタイムがいつでも正解ではないっていうのもなかなか面白いと思います。入り口の予備知識として参考にしてもらえればと思います。
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