七夕以来の独演会。
紀尾井のDVDが出てからというもの、どっぷりと独演会沼だったので
本当に楽しみにしていました。
ゼトリオとはまた楽しみ方も全く違う独演会は
どっぷりと音の海へ潜れるので大好き。
こんなシンプルなライブでこれだけ幸福感が味わえるなんて
本当に素晴らしい。
今回はなんとなくタイミングを逃して日にちがたっちゃって
記憶が途切れ途切れ
そいでもって、帰ってきて福生の独演会を見すぎた(笑)
今回の衣装、初見のアロハ風の開襟シャツ(めっちゃ好み〜)
後ろだけモノトーンのアロハ柄になっていておしゃれ〜
(こちら次の日に行ったDBSSで聞いたところ、DBSSのもののようでした)
相変わらず、ちょっとおどけた登場で
かるく空気を和ませたあと、
いよいよスタートです。
★極秘現代
イントロからのアレンジが強めではじめは全くなんの曲かわかりませんでした。
しかも長めの導入部分で結構な長い時間曲がわからず
そして、おっ、いつものやつ〜〜〜となりました。
いつものやつといいますのも(笑)
多分私が参加した独演会全てでこの曲が演奏されているから。
確率が高いのか、ほぼ毎回これをやっているのか・・・?
ヒイさんのお気に入りかな?
★ユーモレスク
こちらもイントロからのジャズっぽいアレンジが凄くて
はじめはなんだろってなってましたが、
聞き慣れたスタンダードな曲が聞こえて来たときには、
少しうれしかったり。
こういう自作ではなくスタンダードな曲をアレンジして弾くところを
生では今まで見たことがなかった気がするので
感激でした。
ヒイさんの曲ももちろん聞きたいけど、
スタンダードなジャズとかクラッシックをアレンジしたものを
ヒイさんが弾くところもっと見てみたい。
たまにはそういう曲だけのライブってのもいいんじゃないかしら〜。
★秋曲メドレー
しっとりとちいさい秋みつけたから始まったと思えば
ジャズ要素強めのハピサタぶっこみの
運動会気分のカンカンポルカ
きらきらすたんだーど的な曲がいろいろ登場ですね。
そして赤とんぼは、ゼトさんならではの打ち込みとの演奏で
素晴らしい。
ずっと思っていたんだけど、
ゼトさんの作るうちこみのリズムとか
音は独特な少しこもったような音がしていて
(以前のランドスケープとかまさにその筆頭)
その音やボリューが絶妙にピアノの音とマッチしていて
本当に大好き。
この方の音に対する感覚は、なんだろう。
耳がとっても良いのか・・
作り出される音の色が本当に素敵だ。
★子供の時に見た夢のような
60年代のような50年代のようにな少しセピアのイメージがする曲ですよね。
ぜんぜん違うけども
「ニューシネマパラダイス」という映画の音楽が大好きで、
サントラも持っていたのですが、
その映画をちょっと思い出す雰囲気のある曲です・・・。
★ランドスケープ
きましたねーーーーー。これーーー。
先程書いたように、打ち込みとの融合で、
100倍の破壊力を持った曲。
今回の独演会は、動画で衝撃をうけた福生のランドスケープから
さにら深みをもたせたような打ち込みの雰囲気。
ゼトさんの絶妙な打ち込みの音で
少し歪みのあるような機械音で
とっても想像力を沸き立てるような音楽に変化していて
ほぼピアノオンリーのCDのオリジナルも素晴らしいけど、
この独演会バージョンともいえる
打ち込み有りの演奏はほんとうに素敵。
ラストの街の雑踏の音。
ニイハオのときに撮ってきたらしき中国語の音が
また異国情緒があって別の世界へ 舞込める・・・。
言葉少ない短いMC
それがまた独演会の雰囲気をつくるあえての演出だろうな。
それもよろしくて・・・
★嬉しさを抱きしめて
これがまた意表をつくアレンジ。
こんなんでましたーーーと言ってるような(笑)
サンバならぬ
日本のお祭りバージョン(笑)
お祭り音頭のリズムで「よっ」とか掛け声まで(笑)
私達の想像の遥か上をこえてくるアレンジの引出をもつゼトさん
まさかこんな変化を遂げるとか
誰が想像できたのか。
楽しすぎてびっくりしました。
★すりぬける
はい、独演会のお楽しみの時間です。
うぃきぺでぃあ的な、あれの時間です。
今回はなんとゼトさんの声ではなく、機械音といいますか、
これはなんと言うのか?
ボイスチェンジャーなのか、ボカロ的なやつですかね。
「未来の音楽に収録されている・・・」という曲紹介から
「すりぬけるとは・・・」うんぬんといつものやつです。はい。
ゼトさんのハピサタ的センスが光る
独演会の楽しみな時間の一つ。
そして、この曲で終わりですと、ボカロ的な声のアナウンスで一部終了〜
休憩タイムでは、お友達が座ってた最前列に行ってみると
なんとも見たことがあるメンバーがずらり。
おいおい、みんないいところすわってるじゃありませんかーーーっと。
まさかの最前にあいてた空席にちょっと座り
最前列気分を味わいつつ(笑)
グランドピアノ一台のステージになるまでの撤収っぷりを見ていました。
意外に色んなコードとかあるんですよね。
そして、ステージはいつものようにスピーカーも独演会の幕もなにもかも撤収されて
主役を待つ相方が鎮座。
第2部
★未完成ワールド
お着替えして、前回と同じブルーのチェックのシャツの上は
今回は柄の入ったジャケット。
ゼトさんの左側に設置されたゼトカメラ。
これがまた毎回いい仕事してくれるわけですが(笑)
曲を始める直前に覗き込み、タオルでレンズをごしごしと拭き出すゼトさん。
2部のつかみもオッケー〜〜(笑)
今回も演奏の途中で カメラ覗いたり色んなことしてたけど、
曲の途中で、手を振ってみたら、なにか気づいたのか
すごい高速で降り始めて、
「手がカニのようです!!!」うひっ
みたいな(笑)
なんだよ。可愛すぎかーーー!!!
こっちまで手をぶんぶんふりかけたわ(笑)
いや、ふったか。ふふふっ
★水の流れ
今回の水の流れ
すごかったの一言です。
いつも聞くこの曲も、とにかく本当に水の流れを感じる曲で
シンプルなのにどこか複雑な動きがあって、
これはすごいと唸る曲なのですが、
今回の演奏はそれに輪をかけてすごい流れで、
ぐいぐいと水が押し寄せてくるような、
サンプラーで音を重ねてるんじゃないのかと思うくらい
水の流れの音が何重にも重なっている様に聞こえて
ひゃーーーこれはすごいとびっくりするばかりでした。
ぜとさんの指、どうなってんだ・・・
と感動に浸ってるところへそのまま
★地平線
大好きな曲なのに何故か当分曲名が思い出せなくて
ふつふつと脳内で考えてたけど、サビで地平線の映像が浮かんできた。
そう、ゼトさんの音楽には絵がある。
曲名を思い出せなくても絵で思い出す時がある。
感嘆の曲から感動の曲へと
ピアノ弾きとピアノだけのステージは容易にものすごい感動を作り出してくれる。
★新しいチカラ
ものすごい動いてたね〜。
足も手も。
帽子吹っ飛ぶんじゃないかと心配になったけど、
吹っ飛ぶところが見たかったよわたしゃ(笑)
鍵盤の蓋閉めて弾いてみたり
(あれ前にもどっかで見たけど重くないの????)
ピアノ弾きながら片手でペットポトル開けて飲むの
あれ反則技ですから。
あの器用にあける指に釘付けになるんですよ〜
で最後に客席に向かって立って、ごくごくごくっと水飲んで
素で「ぷはーーーーーっ」て(笑)
最高の演奏の後の水うまいんですな。
ニヤニヤ笑ってる顔をみてこっちまでほころびます。
★ARIGATO
「最後にARIGATOという曲を。今日は有難うございました」と
ここでも短めの挨拶。
ありがとうだぁ〜〜〜と思った瞬間。
わぁ〜と素で声が出ちゃぃました。
紀尾井のブルーレイが発売されて以来、とにかくこの曲の素晴らしさを
再認識してたばかりでかなりエンドレスで聞いていた曲だったので、
この曲来たときには本当に嬉しかった。
シンプルなメロディにこれでもかってくらいの温かみがあるこの曲。
ゼトさんのピアノの音がどんどん沁みてきて、潤ってくるのがわかるような曲。
本当に素敵だな〜。それしかないよ。ほんと。
アンコール
★Chameleon~ネクタイしめて
聞いたことあるけど何だっけなんだっけーーー
からスタートして、ネクタイですよ。
かっこいいのからのかっこいいのへと
と思ってたら、宇宙戦艦ヤマトブッコミ。
(大和=ヤマトと知ったのはライブ後の宴会でした )
演奏の後、曲名の紹介があり Chameleonと知り・・・はいはいそれでしたね。となりました。
オーラスは
★確かな日々
二部最後のARIGATOからのオーラス確かな日々。
反則級の2曲。
いい曲ですよね。本当に。
もぅ何を言っても嘘っぽくなるからもぅこの言葉だけで十分じゃないかと。
そんな曲。
独演会から3日ほど経って、今となっては四国が来年に延期になって、
今年最後となった独演会。
確かな日々が最後を飾ることになって、
独演会をつづけて2本も見れるとかちょー幸せ〜なんて思っていたのが
見事に打ち砕かれ、本当に普通に平穏に暮らせる日々は確約されているわけじゃなくて
誰にでも思いもしない色んなことが起きる。
そんな毎日に、こんな素敵に音楽と出会えたキセキ。
普通な毎日がちょっとだけ、いやとっても・・・
普通じゃない日々に
変えてくれた音楽。
そんな音です。ゼトさんの音は。
写真:FBより