ピースとのんびりスローライフ

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昭和20年代の田舎の町、こんな光景がよく見られました。(野良犬の物語、絵本 Mar.’14)

2015-12-20 18:56:01 | 絵や絵本
’孤高の野良・太郎’

戦後の片田舎。馬や牛にひかれる荷車が行き交う町角でよくあった話です。


4匹の野良犬の長男 太郎の物語


車(と言っても3輪車)は珍しく、牛さんが米や野菜を運んでいます。


お馬さんは もっと大きな荷物を運ぶ働き者。’今日の木材は重たいよ’


そんなある日の夜 道端に子犬が4ひき紙の箱に入って捨てられていました。
みんなお腹をすかしてないています。


まだ生まれてひと月もたっていません。長男の太郎、気の優しい次男の次郎、ひとり黒い毛の三男の三郎、
それにとっても可愛い花子。みんなとっても仲良しです。


次の日仲良しの正男君とよしこちゃんが学校帰りに太郎たちを見つけました。
’わっ可愛い。お家で飼えるようお母さんにお願いするわ’正男君も悩んでいます。
’お父さん許してくれるかなあ’


正男君もよしこちゃんもお父さん、お母さんにしっかり世話しますと約束して その日のうちに次郎は正男君、
花子はよしこちゃんのお家に引き取られました。


次郎と花子が去った夜、太郎と三郎は寂しい夜を過ごしました。三郎はとっても不安そう。
’三郎、これからお兄ちゃんといっしょにがんばろう’三郎は小さな声で’うん がんばる’


正男君とよしこちゃんは太郎たちにごはんを持ってきてくれたり、走り回って楽しく遊びました。
太郎も、三郎もすくすく大きくなりました。


すっかり大きくなって1才の頃、恐ろしい事が起こりました。一匹の大きな野良犬が必死に逃げています。
でもとうとう疲れ果てて捕まってしまいました。


太郎は三郎に’ここに居ては危ない。あの山に行こう。あそこなら追われることもないし、次郎や花子のお家
からも近いから’太郎と三郎は大急ぎで山に向かって駈けました。


山に着いた夜、2人はここで生活する決心をしました。太郎はお兄ちゃんだから三郎を守る事を
お月さんに誓いました。


次の日山を探検してると大きな黒犬(クロ)と白犬(シロ)に出会いました。クロはこの山のボスです。
’お前たち よう来たな。いろいろ教えてやるから俺についてこい’会った時怖かったけど優しそうで良かった。。


それからはボス達といっしょに来る日も来る日も食べ物を探したり、駆けっこをして遊びます。


山の生活にも慣れました。夕方にはみんなで団らんです。猿のモンキチとふくろうのフクちゃんは
毎日遊びにやって来ます。


秋も深まる頃、冬眠するヘビが獲物を探しています。三郎にバッタリ出会ったヘビは驚いて三郎に噛みついてきます。
三郎も負けません。太郎はヘビが苦手です。’三郎、噛まれるから早う逃げよう!’’お兄ちゃんの怖がり’


お月さんが出る夜はいつも町の明かりを見ながら、次郎や花子のことを思います。’元気かなあ。いちど会いたいな’


それから2年がたちました。ボスは白い毛が多くなり、これまでの様に先頭を駈けることも難しくなりました。
太郎はボスの事が心配です。時々病気をする三郎の事もいつも気になります。


山での生活を楽しんでいた三郎の調子が変です。兄弟で一番小さかった三郎を太郎はいつも心配していました。
’三郎、大丈夫?少し休んだ方がいいよ’’ウン、大丈夫。お兄ちゃんありがとう。ボクすぐに元気になるから’


それから数日たっても三郎は元気になりません。太郎は三郎を連れて山を下り正男君のお家に行って助けて
もらおうと思いました。’アッ、太郎と三郎だ!’正男と次郎は大喜び。


太郎と三郎がやって来たわけを聞いて正男君は心配です。お家の隣の協会のトムと相棒のピースも心配そうです。
その時ピースは’お友達になりたい’とトムに言いました。


トムは太郎に’いっしょにここで暮らそう’と言ってくれました。太郎は’ありがとう’とお礼を言って
’でもボクは山の仲間のところに戻りたい’と言って帰って行きました。太郎はボスが心配なのです。


山に帰った太郎は三郎が早く良くなり、ピースや次郎、花子と元気に暮らせるように祈りました。
そしてボスには休んでもらい、ボスに代わって仲間の先頭に立とうと決めました。


山には新しい仲間も来ました。今日はあたり一面真っ白です。みんな雪が大好き。
太郎は声をかけました。’オーイ、みんな出かけるぞ。今日は雪合戦や’

















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