映画の話
熱狂的な舞妓ファンの鬼塚は、京都支社への転勤を機に、恋人のOL富士子を捨てて、初めてのお茶屋に向かう。ところが、いざ念願の舞妓はんとの野球拳というときに泥酔したプロ野球選手の内藤が隣の座敷から乱入してくる。
人気脚本家の宮藤官九朗の最新作で、監督は『花田少年史』の水田伸生、主演は阿部サダヲ。
映画はオープニングから、凄まじいハイテンションで幕を開ける。カメラ小僧に囲まれる舞妓さん、カメラ小僧の中には主役の阿部サダヲの他に、バナナマン日村、須賀健太などが確認できる。舞台は会社に移り、鬼塚は自分の作った舞妓さんのHPを荒らす、謎の人物との文字による罵り合いで、劇場は大爆笑の渦と化す。
それにしても、この劇場のお客さんも異常なくらいにハイテンションで阿部サダヲの一挙手一同に大爆笑で何か、阿部サダヲのファンイベントか、宗教のイベントにでも迷い込んでしまった気分で非常に居心地が悪く早く会場から立ち去りたい気分に・・・。
まぁ、ファンの方には申し訳ないのだが、私は阿部サダヲの顔が苦手であり、彼を初めて認識した『うずまき』の頃から気持ちの悪い奴というカテゴラリーに入る人物であり、この試写会も見るか見ないか迷ったのだが「来るもの拒まず」をモットーにしている立場上試写会を見に来たのだが、映画のテンションとお客さんのテンションについて行けない自分が居る事をひしひしと感じる。
映画は、お茶屋ののれんをくぐる為に鬼塚がカップラーメン作りに四苦八苦する中盤から、HP荒らしの張本人の内藤と転職合戦という訳の判らない展開に変貌してゆく・・・。
映画の感想
先にも書いたが、この映画とお客さんのテンションに着いていけないまま見たせいか気色の悪い作品としか感じられなかった。とにかくは物語の展開にON/OFFが無く、ずぅーっとONのまま突っ走るので見ていて疲れるし、阿部サダヲの大げさな押し付けがましい演技は私は駄目だ。監督は、この映画にも出演していて遺作となってしまった植木等の『無責任男』シリーズを目指したらしいのだが、植木の笑いは人によっては押し付けがましいかもしれないがスマートであり一本筋が通っている。(植木の登場シーンでは「スーダラ節」のメロディが薄っすらと被さる粋な計らい。)それに対して本作は笑いがベタでドンドン本道から話がズレて行ってしまい、初めに描かれた舞妓さんのHPの話はほったらかしで、転職合戦になり、舞妓さんの話が外に追いやられていってしまい、阿部サダヲVS堤真一と言う展開なってしまうのがいただけない。
それから誰も知らない職業を描くと言うと伊丹十三監督の『女』シリーズがあるが、伊丹作品にはその職業に対して徹底的にリサーチをして尊敬をしながら滑稽に描く事にたけていたが、本作は舞妓さんという職業の上辺だけをすくい上げて、面白おかしく描いたと言う印象だった。
まぁ、本作は気楽に見る為の作品なのかもしれないが、宮藤官九朗のファンでもなく、阿部サダヲのファンでもない私にとって、映画から「一見さんお断り」を食らった気分である。
映画「舞妓Haaaan!!!」の関連商品はこちらをクリック。
熱狂的な舞妓ファンの鬼塚は、京都支社への転勤を機に、恋人のOL富士子を捨てて、初めてのお茶屋に向かう。ところが、いざ念願の舞妓はんとの野球拳というときに泥酔したプロ野球選手の内藤が隣の座敷から乱入してくる。
人気脚本家の宮藤官九朗の最新作で、監督は『花田少年史』の水田伸生、主演は阿部サダヲ。
映画はオープニングから、凄まじいハイテンションで幕を開ける。カメラ小僧に囲まれる舞妓さん、カメラ小僧の中には主役の阿部サダヲの他に、バナナマン日村、須賀健太などが確認できる。舞台は会社に移り、鬼塚は自分の作った舞妓さんのHPを荒らす、謎の人物との文字による罵り合いで、劇場は大爆笑の渦と化す。
それにしても、この劇場のお客さんも異常なくらいにハイテンションで阿部サダヲの一挙手一同に大爆笑で何か、阿部サダヲのファンイベントか、宗教のイベントにでも迷い込んでしまった気分で非常に居心地が悪く早く会場から立ち去りたい気分に・・・。
まぁ、ファンの方には申し訳ないのだが、私は阿部サダヲの顔が苦手であり、彼を初めて認識した『うずまき』の頃から気持ちの悪い奴というカテゴラリーに入る人物であり、この試写会も見るか見ないか迷ったのだが「来るもの拒まず」をモットーにしている立場上試写会を見に来たのだが、映画のテンションとお客さんのテンションについて行けない自分が居る事をひしひしと感じる。
映画は、お茶屋ののれんをくぐる為に鬼塚がカップラーメン作りに四苦八苦する中盤から、HP荒らしの張本人の内藤と転職合戦という訳の判らない展開に変貌してゆく・・・。
映画の感想
先にも書いたが、この映画とお客さんのテンションに着いていけないまま見たせいか気色の悪い作品としか感じられなかった。とにかくは物語の展開にON/OFFが無く、ずぅーっとONのまま突っ走るので見ていて疲れるし、阿部サダヲの大げさな押し付けがましい演技は私は駄目だ。監督は、この映画にも出演していて遺作となってしまった植木等の『無責任男』シリーズを目指したらしいのだが、植木の笑いは人によっては押し付けがましいかもしれないがスマートであり一本筋が通っている。(植木の登場シーンでは「スーダラ節」のメロディが薄っすらと被さる粋な計らい。)それに対して本作は笑いがベタでドンドン本道から話がズレて行ってしまい、初めに描かれた舞妓さんのHPの話はほったらかしで、転職合戦になり、舞妓さんの話が外に追いやられていってしまい、阿部サダヲVS堤真一と言う展開なってしまうのがいただけない。
それから誰も知らない職業を描くと言うと伊丹十三監督の『女』シリーズがあるが、伊丹作品にはその職業に対して徹底的にリサーチをして尊敬をしながら滑稽に描く事にたけていたが、本作は舞妓さんという職業の上辺だけをすくい上げて、面白おかしく描いたと言う印象だった。
まぁ、本作は気楽に見る為の作品なのかもしれないが、宮藤官九朗のファンでもなく、阿部サダヲのファンでもない私にとって、映画から「一見さんお断り」を食らった気分である。
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