このアルバムは1969年日本のサンケイホールで録音されたラムゼイ・ルイス・トリオのライブ盤だ。
まず注目は前々から聞いて知っていた、アース・ウィンド&ファイヤー(以下EW&F)の創設者でリーダーのモーリス・ホワイトがドラムをたたいている。ベースはクリーヴランド・イートンだ。
ラムゼイ・ルイスとモーリス・ホワイトの関係はEW&F誕生以降も続き、
74年にはルイスの「太陽の女神」なんて大ヒットアルバムでモーリスが2曲プロデュースしている。
タイトル曲の「Sun Goddess」はモーリス自身も気に入っているのであろう。
EW&Fが75年発売したライブ盤「灼熱の狂宴」の中でも演奏している。
話は戻り「ライブ・イン・トーキョー」を聴くと当時のジャズファンの熱気が伝わってくる。曲によっては客が手拍子までたたいている。
更にモーリス・ホワイトがEW&Fのアルバムで良く演奏に使う、自身のレーベルの名称にも使っている民族楽器“カリンバ”まで5曲目「ソング・オブ・マイ・ファーザー」で披露している。
まぁ、個人的にはルイスの真骨頂は70年代のフュージョンアルバムが好きなので、まだ純粋なジャズピアニスト時代のルイスのファンキーなピアノ演奏が逆に新鮮に聞こえてしまうアルバムだ。