映画監督の市川崑が亡くなった、92歳、大往生である。
私が始めて市川崑監督の作品を見たのは、多分テレビ放送で見た「犬神家の一族(76年版)」であったと思う。子供の時はとにかく「犬神家」が怖くて怖くてしょうがなかった、中でもスケキヨのマスクが怖かった。その後はテレビで「金田一」シリーズは全て見たと思う。
その後、今の川崎チネチッタになる前の川崎の映画館で見た「ビルマの竪琴(85年版)」。これは高校の映画会で貸切で見ました。
その後も「天河伝説殺人事件」「忠臣蔵 四十七人の刺客」「八つ墓村」「どら平太」「かあちゃん」など劇場のスクリーンで見てきた。
そして遺作になってしまった「犬神家の一族(06年版)」だ。この作品のプロデュースは「リング」「呪怨」シリーズで知られる一瀬隆重が多分、巨匠に向けて最後の花道として監督の最大ヒット作「犬神家」のリメイクを用意したように感じた。
そして監督自身も良い題材を用意されて存分に力を発揮したように感じる作品であった。この作品はカット割りまでオリジナルを再現するこだわりようで、公開当時は大きな話題となった作品で私も試写会で鑑賞したのですが、この映画のラストカットが絶品であった。普通の金田一だったら事件解決後は人知れず町や村を去ってゆくのが通常であったが、本作は人知れず村を離れる金田一が一本道を歩く後姿から、くるりと振り向いて映画を見ている観客に挨拶をして去ってゆく・・・と言うパターンで、このシーンを見たときに突然涙が溢れ出してしまった。何か金田一の姿を借りて市川崑監督自身が我々に挨拶をしたように私は受け止めてしまった。この作品を見たときに不謹慎であるが、私の中では「市川監督の最後の作品になるな」っと心の中で思っていたので今回の訃報は冷静に受け止めている。
謹んで市川崑監督のご冥福をお祈りいたします。
市川崑監督作品はこちらをクリック。
私が始めて市川崑監督の作品を見たのは、多分テレビ放送で見た「犬神家の一族(76年版)」であったと思う。子供の時はとにかく「犬神家」が怖くて怖くてしょうがなかった、中でもスケキヨのマスクが怖かった。その後はテレビで「金田一」シリーズは全て見たと思う。
その後、今の川崎チネチッタになる前の川崎の映画館で見た「ビルマの竪琴(85年版)」。これは高校の映画会で貸切で見ました。
その後も「天河伝説殺人事件」「忠臣蔵 四十七人の刺客」「八つ墓村」「どら平太」「かあちゃん」など劇場のスクリーンで見てきた。
そして遺作になってしまった「犬神家の一族(06年版)」だ。この作品のプロデュースは「リング」「呪怨」シリーズで知られる一瀬隆重が多分、巨匠に向けて最後の花道として監督の最大ヒット作「犬神家」のリメイクを用意したように感じた。
そして監督自身も良い題材を用意されて存分に力を発揮したように感じる作品であった。この作品はカット割りまでオリジナルを再現するこだわりようで、公開当時は大きな話題となった作品で私も試写会で鑑賞したのですが、この映画のラストカットが絶品であった。普通の金田一だったら事件解決後は人知れず町や村を去ってゆくのが通常であったが、本作は人知れず村を離れる金田一が一本道を歩く後姿から、くるりと振り向いて映画を見ている観客に挨拶をして去ってゆく・・・と言うパターンで、このシーンを見たときに突然涙が溢れ出してしまった。何か金田一の姿を借りて市川崑監督自身が我々に挨拶をしたように私は受け止めてしまった。この作品を見たときに不謹慎であるが、私の中では「市川監督の最後の作品になるな」っと心の中で思っていたので今回の訃報は冷静に受け止めている。
謹んで市川崑監督のご冥福をお祈りいたします。
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