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映画&音楽のレビュー&日々起こる時事に絡めて商品をピックアップしながら論ずるブログです。Twitterとも連動中です。

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実相寺昭雄さん死去。

2006-11-30 17:20:34 | Weblog
「ウルトラマン」演出、実相寺昭雄さん死去(読売新聞) - goo ニュース

 さっきネットを検索していたら、実相寺昭雄さんの訃報のブログを読んで間違えじゃないかと、ネットで調べても出てこない、夕刊が来たので見たら本当だった。

 私の世代だと、なんと言っても『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』の演出、特に『ウルトラセブン』のメトロン星人の回の『狙われた街』、アパートの部屋でモノボシ・ダンとメトロン星人がちゃぶ台を挟んであぐらで座るという、日常の風景に非日常が入って来るという発想が面白いし、中々考え付かない。

 その後、アパート全体がメトロン星人の宇宙船になっていて、アパートがパカッと割れて宇宙船が工業地帯の町並みに現れる、なんて凄いシーンや、夕日をバックにウルトラセブンとメトロン星人の一騎打ちなど、実相寺演出が冴え渡る代表的な作品。

 実相寺演出の特徴は、独特のカメラアングル、どの作品を見てもスグに実相寺作品と判る。

 私も以前、実相寺監督を生で見たことがある、それは2000年にアートスフィア(現 天王洲銀河劇場)で行われた「ファンタスマ」というイベントだ。

 この「ファンタスマ」とは、映画監督・演出家として活躍する実相寺昭雄とその仲間たちの作品を一挙に上映、上演するイベントで、有料と無料のイベントがあり、私は家が近かったので無料のものは大分見させていただいた。

 そのトークイベントで、実相寺監督が来たのだが、片手にはお酒を飲みながらのリラックスしたトークイベント、お客さんも50人位の寂しいものだったけど、熱心な実相寺フリークが集合した感じだった。

 生で見る実相寺監督は、眼光の鋭い独特のオーラを発したおじさんだった、トークの内容は忘れてしまったが、生で、しかも無料で実相寺監督のトークが聞けて大満足だった。

 最近でも『シルバー仮面』劇場版を完成させたと聞いていたので、お元気にやっていらっしゃると思った矢先の事で、ちょっとショックである。

 沢山の素晴らしい作品を作られた、実相寺監督のご冥福をお祈りいたします。


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映画「敬愛なるベートーヴェン」を試写会にて鑑賞。

2006-11-30 11:59:50 | Weblog
敬愛なるベートーヴェン - goo 映画

 昨日は久しぶりの試写会で「敬愛なるベートーヴェン」を有楽町の朝日ホールで見てきた。

 昨日の試写会は、試写券をバラマキ過ぎたのか席に座れない客まで出てしまい、係りの人たちが手分けして空席探しが始まり開映したのは予定より10分遅れの上映になった、男女比は女性8割、男性2割の客入りの大盛況。

 さて映画の話は、1824年のウィーン。“第九”の初演を4日後に控えるベートーヴェンの元に、作曲家を志すアンナがコピストとしてやってくる。最初はアンナを疎ましく思っていた彼だったが、次第に彼女の才能を認め、写譜の仕事をまかせることに。

 音楽の授業で誰でも知っているベートーヴェンの話である、だがベートーヴェンその人を知っている人は少ないのではないか?私の乏しい知識だと、耳が聞こえないが、頭の中で音を鳴らせて作曲した人って事ぐらい、演ずるのはエド・ハリス。

 しかし、この映画の中のベートーヴェンは、難聴ではあるが音は聞こえて、普通に会話も出来るし、作曲する時は背中に鉄板のような物を背負って頭の後ろに音を集める事をしたり、耳に直接チャルメラのラッパみたいな物で音を聞いている。

 更に、この映画のベートーヴェンは、セリフの中でも言っていたが「粗暴で下品」な人間として描かれている、アパートの部屋は散らかり放題でネズミがうろつき、部屋の中で水浴びをするものだから下の階の住民から文句はくるし、昼夜問わずの作曲活動でピアノを弾いたり大声で歌ったり、さぞかし近隣住民は迷惑をしているかと思って見ていたら、隣の部屋のおばあちゃんが「誰よりも早くベートーヴェンの作曲した新曲が聞けるから光栄」みたいな、泣かせるセリフがいい。

 この映画のもう一人の主役はコピスト(写譜師)アンナ・ホルツ役のダイアン・クルーガー、「トロイ」でヘレン王女役の人、映画はアンナの目線で描かれているから真の主役はアンナになる。

 最初、ベートーヴェンはアンナを毛嫌いするが、アンナの音楽家としての才能を認め、やがてベートーヴェンにとって無くて成らない存在に変わって行く過程が丁寧に描かれている。

 この映画は『交響曲第9番』の初演の4日前から始まるのだが、私はクラッシックの事はよく判らないけど、ベートーヴェンとアンナの関係を見ていると作曲家と編曲家の関係に似ているなぁと思った、アンナはベートーヴェンに対して間違えを指摘し直した譜面を渡したりしていたので、アンナも捕作曲していた事になる。

 圧巻は12分に渡る「第九」のダイジェスト演奏、耳が聞こえないベートーヴェンの指揮を助ける為に、アンナが客席から見えない場所からベートーヴェンの耳となり、ベートーヴェンを指揮するシーンの、ハリスとクルーガーの演技がいい、お互いアイコンタクトを取りながら、どこか愛情を確かめ合うような姿と圧倒的なオーケストレーションで演奏後は目頭が熱くなった、映像もベートーヴェンの気持ちの高ぶりを現すように小刻みに激しく揺れる。

 映画の感想、チラシやポスターを見るとかなり堅苦しい印象を受けるが見ると面白い、話の中心も日本人の大好きな「第九」の話なので年末やお正月に見るにはうってつけの作品、ベートーヴェンの人物像も豪快で粗暴な性格で面白いし、エド・ハリスもボサボサの髪型とメイクでタイトルに名前が出なければ判らない位の変貌で旨く化けている、ダイアン・クルーガーの好演と、アニエスカ・ホランドの確かな演出で1時間44分を飽きず楽しく見れたし感動した、これはおススメ。


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坂本龍一、矢野顕子が八月に離婚していた。

2006-11-29 16:21:11 | Weblog
坂本龍一、矢野顕子が8月に離婚していた(日刊スポーツ) - goo ニュース

 今更ながら大半の人が思ったと思うけど、まだ離婚していなかったんだ。

 私はてっきり、とっくに離婚をしているものと思っていましたよ。

 ても、なんか円満離婚みたいだし、過去のYMO時代のコラボレーションとか、矢野顕子のアルバムを坂本龍一がプロデュースして素晴らしい作品を残してきた訳だし、一粒種の娘さん坂本美雨も活躍中だし、二人の結婚生活で残した足跡は確実に現在でも世に残っているので、今回の離婚は人生の区切りとして見ているのかもしれない。

 しかし、驚いたのは坂本龍一がニューヨークに新しい妻がいて、14歳になる息子さんがいるという事。

 坂本龍一も、なかなかやるじゃないって感じかな。


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映画「ドラキュラ‘72」をDVDにて鑑賞。

2006-11-28 23:15:40 | Weblog
ドラキュラ'72 - goo 映画
イギリスのハマー・フィルムが1971年に製作した『ドラキュラ‘72』をDVDで見た。

 映画の内容は、ドラキュラ伯爵が死んで100年、伯爵の従者の孫が復活の儀式を行い、ドラキュラが現代に蘇ってしまう。だが、かつて彼と刺し交えたヘルシング教授の孫も、彼の復活を知って抹殺に乗り出してくる……。

 映画は、いきなりドラキュラ伯爵クリストファー・リー)とヴァン・ヘルシング教授ピーター・カッシング)との馬車上での一騎打ちから始まるのだが、時代が100年前の1872年らしい。

 二人は馬車の転倒で遭えなく死んでしまうのだが、ドラキュラは馬車の車輪が突き刺さって死ぬのだが、刺さった時は左の心臓の下辺りだったのに、体が骸骨に変わるときには右の胸辺りに刺さっている、というボンミスから映画への不安が頭をかすめる。

 ヘルシングは墓地に埋葬され、何故かドラキュラの遺灰も弟子によって同じ敷地内に半分だけ埋葬され、残った半分は弟子の手で保管される事になる。

 時代は一気に100年後の1972年に変わり、現代の風景をバックにタイトルが始まるのだが音楽が当時流行りのCTIレーベルのフュージョンサウンドみたいな曲が流れ出し面食らう。

 シーンは屋敷での、パーティーシーンでロックバンドの演奏とヒッピーのような若者が踊り狂うというシーンの中に主人公たちが登場するのだが、当時の風俗を大胆に取り入れたのは判るが、今の眼で見ると明らかに浮き上がって見える。

 この若者の中に、ヘルシングの子孫の娘ジェシカとドラキュラの弟子の子孫ジョニーがいる訳だが、何とも都合のいい展開。

 その後、ジョニーの提案で悪霊を呼び起こす儀式で、ドラキュラが現代に復活する、演ずるのはクリストファー・リー、最近でも「スターウォーズ」でのドゥークー伯爵、「LOTR」でのサルマン、『チャーリーとチョコレート工場」のウォンカの父親など、SFXオタク系の監督たちに絶大な支持されている俳優。

 ドラキュラの復活を知った、ヘルシングの孫ドラキュラを抹殺する為に立ち上がるのだが、演じるのはピーター・カッシング、私の世代だと、なんと言っても「スターウォーズ」のモフ・ターキン、なのでカッシングが普通の人を演じているのを見るのは初めてなのかもしれない、細面で繊細な眼差しが美しい。

 その後の展開は、ドラキュラは弟子の子孫を使って美女の生血を吸うのだが、今回のドラキュラは100年ぶりに復活したせいか美女の生血を死ぬまで吸ってしまう。

 今回の要は、今までドラキュラは大抵、金髪の白人女性をメインに生血を吸っていたのだが、今回は時代柄、黒人の女性まで食してしまう、最初はためらうドラキュラだが目の前の獲物に我慢出来ずに食してしまうシーンは面白い。

 最後は、ドラキュラとヘルシングの孫の一騎打ち、勝敗は・・・。

 映画の感想、まずこの映画を見て思い出したのは1971年の「ゴジラ対へドラ」。

 映画のシリーズ物というと長く沢山の作品が作られると変わった作品も作られる、この両作品は製作年度も一緒で、当時の流行、風俗、文化を積極的に作品に取り入れていて、ロック、ヒッピーなど大胆に映像の中に収められている、これが映画に正しく機能しているかは見る人の判断に委ねるけど、私は「ゴジラ対へドラ」は成功していると思うが、『ドラキュラ‘72』は、かなり奇想天外でいっその事、タイムスリップ物にしたら面白いと思った。


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ヴァン・ヘルシング(期間限定) UNPD-39152
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映画「殺しのドレス」をWOWOWにて鑑賞。

2006-11-28 16:15:29 | Weblog
殺しのドレス - goo 映画
 昨日、WOWOWにてブライアン・デ・パルマ監督の1980年の「殺しのドレス」を見た。

 この作品を見るのは、昔TBSの月曜ロードショーで放送した物を見て以来で、全長版を見るのは今回が初めて。

 映画の内容は、ニューヨークを舞台にあるセクシーな中年の人妻が殺された事件をめぐって展開する心理劇的サスペンス映画。

 オープニングから、美しいピノ・ドナジオのスコアをバックに、アンジー・ディッキンソンのシャワーシーンから始まるのだが、あれっ、磨りガラスごしのヌードとアップになるヌードが明らかに違う、まぁ、これはその後デ・パルマが作る「ボディ・ダブル」で種明かしをしているので、ご愛嬌、しかし、いきなり大胆な出足。

 美術館のシーンはいいね、迷路のように入り組んだ館内をカメラが縦横無尽に動き回り、セリフが無いのに主人公の感情の移り変わりが見ている者に伝わる、デ・パルマの腕の見せ所のシーン、それにしても、このシーンからエレベーターの殺人シーンまでセリフは一言だけ、優に10分弱くらいあるのに、映像だけで雄弁に語っている。

 ここから、ネタバレになりますので自己責任でお願いします。

 主人公と思っていた、デッキンソンが映画の途中で殺されてしまうパターンは正にヒッチコックの『サイコ』、そう、この作品は『サイコ』を模倣した作品なのだが、ドナジオのスコアといい、犯人目線など、ヒッチコックを目指しているのだけれど、ダリオ・アルジェントがMIXされて、どこかイタリアっぽいテイストを感じる。

 主人公は、殺人を目撃したナンシー・アレンにバトンタッチされ、警察に泳がされて犯人探しが始まるのだが、ナンシー・アレンが若いねぇ、顔がパンパン、でもこの時が一番いいね、「1941」とか出演していた時期で絶頂期って感じだね。

 殺人現場を目撃したアレンは犯人に必要に追われるのだが、地下鉄のシーンが面白い、ホームでの黒人グループに絡まれ電車に逃げ込むが警官にも怪しまれ、犯人にも狙われるは、黒人グループも追ってくるというダブルのサスペンスを旨く映像を整理して盛り上げる。

 アレンは、ディッキンソンの息子と協力して犯人を追い詰めるのだが、警察も二人を泳がせすぎで間一髪の所まで助けてくれない、いくら売春婦と遺児でも、これは酷い。

 犯人が性倒錯者というのも「サイコ」と一緒だが、「サイコ」と違い犯人の掘り下げが無いので説得力に欠けるのが難点だが、途中、何度も鏡を使って犯人の二重の性格を示しだすシーンがあり、観客にもヒントを与えてくれる。

 最後のサスペンスシーンも「キャリー」のオチと一緒だが、結構ハラハラドキドキさせるデ・パルマらしいラスト。

 「サイコ」のような大傑作ではないが、個人的には大好きな作品、昨日見て感じたのは、デ・パルマって監督は、その後の作品を見ても判るとおり、階段を使ったシーン作りが好きなんだなって事を感じた、それからマイケル・ケインをチョイスしたのも作品の成功の一因になる、それと出てくる女性が、みんな金髪というトリックに騙されていたことに気づいた。


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映画「悪魔のいけにえ3/レザーフェイスの逆襲」のビデオを鑑賞。

2006-11-25 23:43:46 | Weblog
悪魔のいけにえ3 レザーフェイスの逆襲 - goo 映画

 今日、「悪魔のいけにえ」シリーズ第3作1989年の「悪魔のいけにえ3/レザーフェイスの逆襲」を見た。

  さて映画の話、真夜中のハイウェイを走らせていた若いカップル、ライアン(ウィリアム・バトラー)とミッシェル(ケイト・ホッジ)は、近道をするために荒野を抜けた。しばらくすると、行く手に人皮マスクをかぶってチェーンソーを振り回すレザー・フェイスとそのファミリーが現れた。

 この作品を見ると、どうやら「悪魔のいけにえ2」は無かった事になっている様子、しかもソーヤ一家の家族構成も変わっている。

 主役はレザー・フェイスだが役者が変わってちょっとロン毛のアメリカン・レスラー風の風貌でイケメン・レザーフェイスになっていて、車も運転するし、暇を見つけてはトーキング゛マシンで文字の勉強もしている知的キャラになっている。

 兄弟も二人増えて五人兄弟、ちょっとどういう兄弟関係か判らないが、ガソリンスタンドを経営する覗き趣味の変態男、カウボーイスタイルのデックス、演じるのは「ロード・オブ・ザ・リング」のヴィゴ・モーテンセン、キャプテン・フックのような継ぎ手をした男、まだ幼い金髪の少女、手に持っている人形の名前はサリー、1作目のいけにえになったサリーと同じ名前。

 今回は「テキサス・チェーンソー」のモンティのルーツと思われる車椅子に乗った母ちゃんもいるし、じい様は死んでいて日干しのミイラ状態。

 この映画は、監督のジェフ・バーがドキュメンタリーで怨みツラミを叫んでいたとおり駄目駄目な作品、上映時間も80分という事もあって大分駆け足で話は進む。

 父親に車を届ける為にテキサスを横断する二人がアルマジロを跳ねたことから悪魔の旅の始まりなのだけれど、アルマジロは一作目のファーストショットで使われていて「悪魔のいけにえ」のキーワード的存在なのでファンとしてはニヤリとする。

 その後、ガソリンスタンドの壁穴からトイレの覗きシーンは、同じエド・ゲインを題材にした「サイコ」のオマージュ?

 レザーフェイスに追われ、森の中で対向車と接触事故を起こすのだが、事故の相手はジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」で最後までサバイバルを活き抜いSWAT隊員を演じたケン・フォリー、「ゾンビ」の頃の手足の長い長身の姿は、すっかり変貌してしまい2倍くらいに膨れ上がった体になってしまった。

 しかしこの作品の駄目な所は、ケン・フォリー扮するベニーの存在なのだ。この作品の設定では、「森の中で仲間と戦争ゲームを2年間続けている」とセリフで言っていたが、2年間もソーヤ一家が自分たちのテリトリーで戦争ゲームをしている人間たちを野放しにしているはずもないし、ベニーは車の中に武器を豊富に所持していて拳銃にいたっては実弾も備えてある。

 今までの展開では、無抵抗の若者がいけにえになっていたのに対して、今回はベニーという屈強なサバイバル経験豊かな頼もしい助っ人が居て、しかもライフルや機関銃まで所持していると言う事は、いけにえになってもベニーが助けてくれると言う観念が出来てしまい、恐怖感や絶望感が消えてしまう、実際に話はそのように展開して行く。

 捕まったミッシェルは、強制的にソーヤ一家の晩餐会に参加させられるのだが、イスの肘掛に手のひらを釘を打ち込まれる、お約束のシーンも用意されているが、なんか緊張感もないし恐怖も感じない、とにかく駄目な映画である。

 最後、レザーフェイスとベニーの直接対決のシーンでも、レザーフェイスよりベニーの方が体が大きくレザーフェイスもタジタジ感アリアリで頂けない。

 まぁ、この当時のホラー映画のシリーズ続編は皆こんな感じで「13金」「ハロウィン」「ジョーズ」など全てシリーズが進むにつれてボルテージが急激に下降していったのであって、現在公開中の「テキサス・チェーンソー ビギニング」の出来の良さを改めて感じた。

 監督のジェフ・バーはドキュメントの中で、「映画会社に編集権を奪われズタズタにされた」と言っていたけど、それ以前に脚本が悪いし、演出も悪い、人のせいにするよりもっとホラー映画を研究するのが先決だと思う。

 この3作目のDVDは日本では発売されていないが、アメリカでは上映時間の長いハードバージョンが発売されているらしい。

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ロバート・アルトマン死去。

2006-11-25 16:45:22 | Weblog
反権力貫いたR・アルトマン監督死去(日刊スポーツ) - goo ニュース

 11月20日に、ロバート・アルトマンがガンによる合併症で亡くなった。

 日本では、あまり知名度が無いのかマスコミの取り上げ方も気薄な感じ。

 私の世代でも、やはりかなりマニアックな監督の印象がある。

 私が初めてアルトマンの作品を劇場で見たのは、1992年公開された「ザ・プレイヤー」群像劇を得意とするアルトマンらしい作品、この時のティム・ロビンスは脂が乗り切っていた。

 次に見たのは、1994年の「プレタポルテ」これも、ファション業界の内幕を描いた群像劇で、音楽はミシェル・ルグラン。

 この映画の詳細は忘れてしまったが、私の見た日比谷みゆき座なのだが、ガラガラの館内で上映中の客席をウロツク親父がいて、しきりに若い女の子の横に座り、しばらくすると座っていた女の子が席を移動しるチン事件が発生した、今思えばきっと痴漢だったのでは。

 最後に見たのは、オープンしたばかりの恵比寿ガーデンシネマで見た、1994年の「ショート・カッツ」これもまた群像劇、マデリーン・ストゥの美しいヌードシーンだけ鮮烈に記憶している。

 その後アルトマンの作品を見ることは無くなったが、去年アカデミー賞を取った「クラッシュ」はアルトマンの路線を継承しているのでは。

 現在、WOWOWではロバート・アルトマン特集をタイミング良く放送とている、今日放送の「ウエディング」の冠には「ロバート・アルトマン追悼特集」になっていた、なかなかシタタカナWOWOW。


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フレディ・マーキュリー、歌舞伎町で追悼祭。

2006-11-25 15:22:36 | Weblog
歌舞伎町フレディ追悼祭、中野ら参加(スポーツニッポン) - goo ニュース

 昨日、『WE WILL ROCK YOU』を上演中のコマ劇場がある歌舞伎町シネシティで、クイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの追悼祭が行われた。

 しかし、日本人はフレディ好きですね、まさかイギリスから遠く離れた日本でこんなイベントが行われ銅像まであるなんて、天国にいるフレディも考えられないだろうなぁ。

 それにしても「WE WILL ROCK YOU」は再演だけどヒットしているのかなぁ、私の周りでは見た者がいないので判らないけど、夜中にテレビでよくメイキングを放送している、ちょっと見たいけど、どうなんだろう?

 それにしても歌舞伎町も変わったね、昔は怖いところってイメージだったけど、今じゃシネシティなんて名前も付けて、ボランティアの人たちがゴミ拾いをしていたりする所を見たことがある。

 私もたまに映画を見に行くけど、なんか長居はしずらい感じはあるけど、昔みたいに怖い人たちの姿も見なくなった。

 こんな歌舞伎町を天国のフレデイは、我々を見守ってくれているのかなぁ?


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山本モナ、たけしの番組で復帰。

2006-11-22 12:37:00 | Weblog
不倫モナアナにたけしが愛の手、正月復帰(日刊スポーツ) - goo ニュース

  山本モナが、たけしの正月の番組で復帰するそうだ。

 しかし、その番組名を読んで驚いた、その番組名は「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」!

 そう、89年から96年に日本テレビで放送した伝説的なお笑い番組。

 いちおうオリジナルの「アメリカ横断ウルトラクイズ」の形式を採っているが、クイズは二の次でお笑いバラエティって感じの番組。

 この番組は、たけしとたけし軍団を中心に、ダチョウ倶楽部や、松村邦広、出川哲郎、春一番などを輩出した素晴らしい番組。

 現在活躍中の、ナインティナインや、ロンドンブーツ1号2号なんかも出場した、若手お笑い芸人の登竜門的な番組。

 10年間の沈黙を破って復活する、10年経ってお笑い界もすっかり様変わりして活きのイイ若手芸人が沢山いるので、かなり期待出来る。

 山本モナの復帰と、「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」の復活、ダブルで嬉しいニュースが入ってきた、来年の1月1日が今から楽しみ。


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ビートたけしのお笑いウルトラクイズ Vol.1 VPBF-12391
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川島なお美、爆睡でカード盗難。

2006-11-21 16:21:33 | Weblog
川島なお美バク睡でカード盗難(スポーツニッポン) - goo ニュース

 川島なお美が、新幹線で爆睡中にカードが盗難され、そこから80万円が不正利用されたそうだ。

 でも、この事件を聞いて色々な事が推測出来る。

 まず、カードの利用限度額、多分盗難した人間は利用限度額一杯に使ったと思うので、川島なお美の利用限度額は80万円、意外と普通。

 それから川島本人が、「(犯人が)“川島なお美”ってサインするときに、お店の人も気づいてよ!」と豪語しているって事は、ちゃんと本名も川島なお美、芸名じゃないんだ。

 私も、販売をしているのでクレジットのサインは注意深く確認はするけれど、その名前を見て「あぁ同姓同名だな」と感じてもおかしくない。

 自分の不注意でカードを盗まれたのだから、お店の人を攻めるのもあまりにも酷、川島なお美こそ一体何様なんだと言いたくなる。

 まぁ不正利用された80万円は、カード会社が保障したみたいなので川島本人は、幾らかの免責費用を払って済んだはず。

 スリに気づかず新幹線で爆睡した川島なお美はワインの飲みすぎなんじゃないの?

 
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