Hello the Masking Face 店主敬白&番頭日記

釣具を扱うビンテージタックルウェアハウス「Hello the Masking Face」の主と番頭が綴る日記です。

番頭日記20141004 今年の渓流シーズン、どうでした?

2014年10月04日 00時21分31秒 | 日記
どうもどうも。番頭です。
噴火から一週間が経とうというのに、捜索活動、未だに続いてますね。
それだけ状況が困難なのでしょう。
そんな状況のなか、台風18号が接近。
大きな被害が出ないとよいのですが。

さて。
10月に入り、本州ではとうとうほとんどの渓流が禁漁に入ってしまいましたね。
番頭も9月30日、釣り納めに行ってきました。
いつも行っている栃木県は、一足早く、9月20日から禁漁に入っているため、毎年、9月終わりの釣行ではどこに行くか、同行者とあれこれ悩むのが通例になっています。
今回は御嶽山の噴火も絡み、直前になって予定を変更。
けっきょく安曇野方面へと行ってきました。
そのエリアへ行くのは2年ぶりくらい。
いくつもの川がある地域ですし、行けばなんとかなる、と、安易な気持ちで行ってみたら、いやぁ、びっくりです。
渇水のうえ、川底に大量の砂が積もり、淵や深場がことごとく姿を変えてしまっていました。
おまけに川原は足跡だらけ。投げても投げてもまったくは反応なく、大苦戦を強いらることに。
半日かけて3本の川を釣り歩いたところ、1カ所だけ、幅5m、落差50cm程度の小さな堰堤で魚の反応があり、なんとかヤマメとイワナを1匹ずつ釣ることができました。
ヤマメは26cmで体高もあり、なかなかのプロポーション。
イワナのほうは、20cmをようやくこえるサイズだったものの、朱点がとても鮮やかで、見とれるほど美しかったです。
回数はあまり行けなかったものの、今年は渓流では坊主なし。
悪くないシーズンだった、と言えるのではないかと思います。
ここをお読みで渓流に行かれるかた、皆さんの今シーズンはいかがでしたか?
いい釣りできましたか?



さてさて。
現在、当店のWebショップでは、10台以上のリールを販売中です。

「Hello the Masking Face」Webショップ
http://shop.maskingface.com/

また、セール品として、ヤフオク!に「Abu 520」を出品しています。
Webショップよりも2000円下げていますので、ぜひこちらにもご注目ください。

ヤフオク!
http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/shok914

皆さまのご利用、お待ちしています。
それでは、「Hello the Masking Face」をどうぞご贔屓に。


店主敬白20140913 少年釣具酔夢譚 その五

2014年09月13日 17時07分46秒 | 日記
店主石田です。暫くあいてしまいましたが、連載を再開したいと思います。
ぜひこのタイトルのバックナンバーから読み返して頂けますと幸いです。

店主敬白20140305 少年釣具酔夢譚 その一

店主敬白20140306 少年釣具酔夢譚 その二

店主敬白20140309 少年釣具酔夢譚 その三

店主敬白20140314 少年釣具酔夢譚 その四

昭和56年、日本のルアーフィッシング史上恐らく最大のセンセーションとなり、アングラーにも市場にも最も大きな影響を与えたであろう一冊の本が刊行されました。そのタイトルは、

Sports Fishing No.4
How to Play Topwater Bassing

著者(というか監修)はTRGC(東京ロッド&ガンクラブ)の則弘祐・山田周治・若林務の三方で、トップウォータープラグでバスを釣るにはどうしたらいいか、どんな道具で釣ったらいいかということを、各メーカーに自信のあるタックルをもって来させて全てフィールドテストを行い、採点をグラフ化してしまうという恐ろしい方法で彼らの考えるトップウォーターバスフィッシングを可視化した、大変に分かりやすく且つ独断に偏った名著でありました。
(はいここでHow to Play Topwater Bassingで検索どうぞ)

本書はHow to Play Topwater Bassingという同タイトルの本の二冊目で、半年程前に出版された一冊目は具体的な道具のことや技術のことはあまり触れられておらず、三方が考えるバス釣りのフィロソフィーみたいなもなを延々対談する内容でした。
これに続く第二弾として、メーカーに持ってこさせた商品一つ一つを挙げて検証するなんていう大胆な企画、比較広告も禁じられていた昭和のあの時代によくもまあ通ったものだと感心します。

トップウォーターの釣りオンリーにフォーカスを当てて一冊書くというだけでもエポックメイキングなのに、それまで日本で出版されていたルアー釣り入門的な書物や日本でのルアーフィッシングの常識とまったく異なる記述のオンパレードで、目から鱗がザクザク音を立てて剥がれ落ちるのを日本中の釣り少年が経験したはずです。

「スローテーパーの柔らかいグラスロッドがベストである」
え!ルアーで釣れる魚はデカいし引きが強いから先調子で硬い竿じゃないとダメじゃなかったの??売ってるルアー竿みんな先調子なのに??

「ディレクターチェアに座って肘掛けに腕を置いて手首の動きだけ竿のトルクだけで投げる」
え!剣道みたいに大きく腕全体で振って全身で投げないと飛ばせないって他の本に書いてあったよ??

「大きく弧を描くように高くゆっくり投げ、ユルユルポトンと着水させる」
え?ライナーでビシュって投げないと距離が出ないよ??

「且つ、障害物の半径50cm以内に正確に落とし、落としたら水面の波紋が完全に消えるまでビタ一文動かしてはならない」
えー!!そんなギリで投げたら引っ掛けちゃうし、波紋消えるまでなんて何分かかるかわからんやん!

「ルアーの最初のアクションは、チョン、だけ、更にまた波紋が消えるまで待ち、落としたところから動かさない」
えー!ルアー動かさなかったらアクションできひんやん!!

とまあ、何から何までそれまで言われていたルアーフィッシングの常識とはかけ離れた内容のオンパレードで、それはそれは尋常でない破壊力でした。

そんな本が、日本で販売されている国内外ほぼ全ての釣り具メーカーに道具をもってこさせて、これはいいこれはダメだとバッタバッタと斬りつけていくのですから、こりゃあもうメーカーもたまったもんではなかったはずです。その中でリールで言えばABU、ロッドで言えばフェンウィックあたりが高評価なのは言うまでもないことですが、ここで大きなプロモーショントリックが仕込まれていました。

How to Play Topwater Bassingで検索すると出てくる画像を見るとわかりますが、表紙をめくった最初のページ、つまり表紙の裏側、いわゆる表2というページですけども、ここが「バス狂いの、スミス」という広告ページになっています。
このスミスの広告ページにはスーパーストライカー(この頃はまだスーパーストライクではなかった)のロッドにフルーガーの2600・2800がセットされており、紙面の内容でもスーパーストライカーのFO-60リザーバースティックとGO-102とフルーガーのリールは完全に依怙贔屓なスーパーハイスコアになっていました。つまりスミスのプロモーションタイアップ雑誌だったわけですね。

スーパーストライカーに関してはこの三方も開発に助言していたのでしょうから好みの仕様に作られていることはわかるとしても、フルーガーに関しては現在でもebayなどで日本人が高値で入札して買い漁る不自然なカリスマ的人気が尾を引く現象、これは間違いなくこの時のこの本と輸入元であるスミスが仕掛けたマーケット戦略による影響で、それが35年経た今でも継続している現実に、いかにこの本の影響力が凄まじいものであったかを物語っています。

当店では現代まで続くこの異常なフルーガー信奉に大いに疑問をもっており、私も一つ2800をもっていますがそこまで評価出来る優れたリールとはとても思えず、60年代にシェイクスピアに買収されて以降製造もシェイクスピアが行い実質的にシェイクスピアの一ブランドとなった中でそっくりの形状/構造の1980~1984シリーズというはるかに作りのよいシェイクスピアブランドのリールがありながら、作りの粗末なフルーガーの方が日本での定価もABU並みに設定され不自然にブランド力を高く設定しこの本のタイアップもあり見事成し遂げた当時のスミスの戦略に感心すると共に、我が日本民族のコマーシャリズムの前には簡単に腰砕けになる弱さに悲しい思いを覚えます。

何よりこの本の残念なことは日本製のリールが殆んどけんもほろろに扱われており、あまりに公平性にかけていたことです。前項で私も書いた通り、世界のベイトキャスティングリールの革命は(60年代のフリースプール化と)70年代後半にシマノによってもたらされたロープロフィール化にあります。
特にバンタムシリーズは想像を絶するスプールの滑らかさだけでなく軽さと低価格化まで実現し、言うなればリールの産業革命とまで言っても良かったと思います。そんな国産リールに対し、遠心ブレーキが効かない(決してそんなことはないのに)、みな似たようなデザインだ(それが新しいトレンドになるのに)と、その評価にはなに一ついい所がありませんでした。僕たちの独断と偏見で評価させてもらったと書いていしたが、その偏見がこれほどまで後の社会にも影響を与えるとは当時ご本人達も想像だにしなかったことでしょう。

私たちHELLO THE MASKING FACEは、歴史と真実は検証出来るをモットーに、歴史の影に埋れた不遇なれど優れた機能をもつ道具たちをこの国で紹介していきたいと考えています。
機械は嘘をつきませんし、スペック以上の動作はビタ一文あり得ません。ギア比4.3:1のリールはどんなに速く手を回しても5:1にはなりません。パーツの破損しやすいリールはどんなにデザインが美しくとも壊れてしまえば釣りになりません。

そう考えますと、人間が余計なロマンを勝手に盛らない限り、機械は正しく私たちに答えようと仕事をしてくれますし、そういった実直な道具を選ぶのが賢く道具と付き合い、貴重な休日を無駄なトラブルに泣かされることなく釣りという素敵な趣味に集中して過ごせるコツなのかもしれません。

長くなりました。続きはまた。




「Hello the Masking Face」は、Webショップとヤフオク!を通じ、屋号の由来となっているクローズドフェイススピニングリールをはじめ、さまざまなリールを販売しています。
ヤフオク!では週替わりの特価品を販売! ぜひチェックしてみてください。

「Hello the Masking Face」Webショップ
http://shop.maskingface.com/

ヤフオク!
http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/shok914

「Hello the Masking Face」では、皆さまのご利用、お待ちしています。
それでは、「Hello the Masking Face」をどうぞご贔屓に。

番頭日記20140902 主、オホーツクの鮭を釣る。

2014年09月02日 21時59分33秒 | 日記
どうもどうも。
「Hello the Masking Face」の番頭です。

ここのページにはとんとご無沙汰な当店の主ですが、現在、諸国漫遊の旅に出ていまして、現在は北海道は根室で友人たちと過ごしています。
その主がついに念願であったオホーツクの鮭を釣った、とのこと。
沖でヒットしたうえ、かなり走られたようで、取り込みにはだいぶ苦労したようです。
ちなみに使用したリールは「Cardinal 6」。
「ビンテージの釣具店主らしく、きちんと仕事しました!」
と、見せてくれた写真は、なんだか魂が抜けたよう。
いや、羨ましい限りです。

さて。
現在、当店はセール品第一弾として、ヤフオク!にShakespeareのベイトリール「Shakespeare SKP2000S」を一週間限定価格として、2000円下げての5000円にて出品中です。
ルアー用、というよりは、海の沖釣りなんかに向いているリールだと思います。
日本のリールにはなかなか見られない、びっかびかのメッキ仕上げなボディが目を引く1台。この機会にぜひお求めいただければ、と思います。

http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b156400071

なお、詳しい写真はFacebookページのアルバムにまとめてあります。

https://www.facebook.com/media/set/?set=a.742860599081099.1073741867.637515319615628

ご購入の際には参考にしてみてください。

「Hello the Masking Face」は、Webショップとヤフオク!を通じ、屋号の由来となっているクローズドフェイススピニングリールをはじめ、さまざまなリールを販売しています。
ヤフオク!では週替わりの特価品を販売! ぜひチェックしてみてください。

「Hello the Masking Face」Webショップ
http://shop.maskingface.com/

ヤフオク!
http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/shok914

「Hello the Masking Face」では、皆さまのご利用、お待ちしています。
それでは、「Hello the Masking Face」をどうぞご贔屓に。



クチから魂が抜けてます。

番頭日記20140831 「Shakespeare SKP2000S」をセール価格にて出品!

2014年08月31日 17時23分18秒 | 日記
あぁ、また更新間隔が空いてしまいました。
どうも。番頭です。
もう夏も終わろうとしていますが、皆さま、思い出に残る夏の釣りはできましたでしょうか?
渓流は禁漁前のラストスパートを迎えますし、高水温にあえいでいたバスなども、そろそろ食いが立ちはじめる頃ですね。
日中も過ごしやすく、釣りをするにはある意味、ベストシーズンの到来とも言えます。
できれば番頭もあちこち出かけたいところなのですが……。

さて。
当店はヤフオク!とWebショップという、2通りのルートで商品を販売しています。
今まではどちらもほとんど同じものを同じ価格で出していたのですが、これからはちょっと差別化を図ろうかと考えています。
基本的にはWebショップを主体とし、毎週、週替わりで1~2点、Webショップよりもお求めになりやすい「セール品」として出品していくつもりです。
セール品第一弾として、Shakespeareのベイトリール「Shakespeare SKP2000S」を一週間限定価格として、2000円下げての5000円にて出品しました。

http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b156400071

ピカピカのボディが目立つ、少し大型のリールです。
海釣りなどをされるかた、いかがですか?
詳しい写真はFacebookページのアルバムにまとめてあります。

https://www.facebook.com/media/set/?set=a.742860599081099.1073741867.637515319615628



ご購入の際には参考にしてみてください。
今後もセールは続けていく予定です。
当店の商品に気になるものがおありでしたら、ぜひともヤフオク!の出品をマメにチェックしてみてくださいね。



「Hello the Masking Face」は、Webショップとヤフオク!を通じ、屋号の由来となっているクローズドフェイススピニングリールをはじめ、さまざまなリールを販売しています。
ヤフオク!では週替わりの特価品を販売! ぜひチェックしてみてください。

「Hello the Masking Face」Webショップ
http://shop.maskingface.com/

ヤフオク!
http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/shok914

「Hello the Masking Face」では、皆さまのご利用、お待ちしています。
それでは、「Hello the Masking Face」をどうぞご贔屓に。






番頭日記20140825 広島土砂災害義援金情報と、入荷品のお知らせ。

2014年08月25日 15時58分32秒 | 日記
気づけばもう8月も終わろうとしてますね。
どうも。番頭です。

広島をはじめ、西のほうでは大雨による大きな被害が出ましたが、そちらにお住まいの皆さま、ご無事ですか?
広島の土砂災害による死者は、25日現在、50名を越え、あの震災を除けば近年、記憶にないほどの悲惨なものとなってしまっています。
未だ天候は不順で先行きは不明瞭、ボランティア派遣も制限がかかった状態と聞きます。
とりあえずできることを、と、調べてみると、さまざまな団体が寄付や義援金を受け付けているようです。

広島土砂災害への寄付・義援金&災害ボランティアまとめ
http://is-factory.com/post-8407/

番頭もYahoo! JAPANのネット募金を利用し、気持ち程度ですが、募金をしてみました。

広島土砂災害緊急募金 - Yahoo!ネット募金
http://donation.yahoo.co.jp/detail/1630011/

このサイトはYahoo! IDを持ち、ウォレットの設定を済ませていると、ビデオレンタルやコンビニでの買い物で貯まるTポイントや、クレジットカードを使っての募金が可能です。
Tポイントを使った募金では、1~100,000ポイントの範囲で1ポイント単位、つまり1円単位での寄付が可能です。
そのうえ、集まった寄付金の額と同額が最大100万円の範囲でYahoo! JAPANからも寄付されるため、実質的に寄付金額が増えるというのも特筆すべき点。
個人的にTポイントのシステムなどに思うところはあるものの、寄付への手順の容易さなども含め、取り組みとしてはとても評価できるものと言えます。
Tポイントを貯められているかた、端数だけでも寄付されてみてはどうでしょう?


さて。
前回アナウンスしてからだいぶ時間が経ってしまいましたが、主のもとより送られてきた大量の在庫品のなかから2台にクリーニングとメンテナンスを施し、Webショップへと出しました。
クローズドフェイスリールの名機「Abumatic 170」と、当店大プッシュのShakespeare製ベイトリール「Shakespeare ∑ 0002」です。


「Abumatic 170(アブマチック 170)」_No.05
http://shop.maskingface.com/?pid=79853929

「Shakespeare ∑ 0002(シェイクスピア シグマ 0002)」_No.02
http://shop.maskingface.com/?pid=79852152


先に当ページのアルバムとして公開した写真を見ていただければわかりますが、2台とも、特に「Abumatic 170」は醜く感じられるような目立つ傷がほとんど見られない、なかなかの美しさ。
しかも、どちらも機関は外見以上によい状態を保っています。
「Shakespeare ∑ 0002」は当店が入手した時点で全く問題ないレベルにあったため、クラッチ周りはあえて手を付けなかったのですが、それ以外の部分は前述のようにどちらのリールも分解して清掃、注油を施してありますので、すぐに実釣に用いることが可能な状態です。
これらの機種をお探しのかた、この機会にぜひ!

「Hello the Masking Face」は、Webショップとヤフオク!を通じ、屋号の由来となっているクローズドフェイススピニングリールをはじめ、さまざまなリールを販売しています。

「Hello the Masking Face」Webショップ
http://shop.maskingface.com/

ヤフオク!
http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/shok914

「Hello the Masking Face」では、皆さまのご利用、お待ちしています。
それでは、「Hello the Masking Face」をどうぞご贔屓に。


「Abumatic 170」





「Shakespeare ∑ 0002(シェイクスピア シグマ 0002)」_No.02