Hello the Masking Face 店主敬白&番頭日記

釣具を扱うビンテージタックルウェアハウス「Hello the Masking Face」の主と番頭が綴る日記です。

番頭日記20130930 忍野でフライフィッシング。

2013年09月30日 19時27分15秒 | 日記
忍野でフライフィッシング


どうもどうも。番頭ですよ?

ついに一部の河川や管理釣り場を除き、2013年の渓流シーズンも閉幕です。
シーズン最終の日曜日、昨日は富士山麓の忍野へと行ってきました。
今回はルアーではなく、フライフィッシング。
ルアーがメインの番頭にとって、フライフィッシングは今年の1月に管理釣り場で生まれてはじめて挑戦して以来の8か月ぶり。
そのときは思いもよらぬ爆釣を体験できたのですが、自然の川では初めての挑戦です。
忍野はもとより有数の人気釣り場であるうえ、今季最後の週末ということで、釣り場は大混雑。昼食前に30分ほど竿を出しただけですが、なんとかニジマスを1匹釣り上げることができました。

今季の釣りを思い返してみるに、なんとびっくり。
トラウトを相手にした釣りでは、ボウズなしでの終了です。
あまり多くの回数をこなすことができなかったわりに、ヤマメの自己記録を更新するなど、印象的な魚に恵まれた今シーズン。しかも、慣れないフライフィッシングでの釣り納めでも釣果を得られるなんて、下手の横好きを地で行く番頭としては、なんだかできすぎな気もします。
ここをご覧になっているトラウト好きのかたもいらっしゃると思いますが、皆さんは、どんなシーズンを過ごされましたか?




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番頭日記20130928 クローズドフェイススピニングリールはどんな釣りに向く?(3)

2013年09月28日 19時24分50秒 | 日記
クローズドフェイススピニングリールは
どんな釣りに向く?(3)
―クローズドフェイススピニングリールの欠点とは―


どうも。懲りずに番頭です。

前回までは、クローズドフェイススピニングリールが非常に手返しのよい釣りを実現できることと、その特徴から、渓流でのルアー釣りなどに向いていることを書いてきました。
キャストからリトリーブまでがストレスなくスムースに移行でき、糸縒れはなく、渓流ではスピニング用の豊富なロッドを活用でき、「渓流ベイトフィネス」に勝るとも劣らないテンポのよい釣りが可能……。
「クローズドフェイススピニングリールとは、まるで夢のようなリールではないか」
そんな風に思われたかたもいらっしゃるかもしれません。
しかし、クローズドフェイススピニングリールがほんとに利点しかない理想の機械であるなら、今頃もっとメジャーな存在になっているハズ。
そうでない現状には、きちんとした理由(?)があるのです。
今回はクローズドフェイススピニングリールの欠点について、です。

クローズドフェイススピニングリールの欠点、それはまず何より、「重い」こと。
最新のスピニングリールやベイトリールは200gを切ったものも珍しくありませんが、クローズドフェイススピニングリールはどれも300g前後と遙かに重く、特に短く軽量な渓流用ロッドとのバランスは決してよいとは言えません。
次に挙げられるのが、「ギア比が低い」こと。
7:1といったハイギアモデルも珍しくない昨今ですが、クローズドフェイススピニングリールのギア比は約4:1。特に505、503、520は約3.9:1と一段と低いため、上流に向かってルアーを投げるアップストリームな釣りでは少しばかりつらい思いをすることなります。できれば506以降の比較的新しい機種を使うのがオススメです。
また、ラインがカップに触れ続けて抵抗を受けるため、2g前後の軽いルアーの飛距離がスピニングリールより若干劣るという点も、人によってはかなりのデメリットと感じることでしょう。
そして最後の欠点が、「未使用の製品が入手しづらい」こと。
Abuのクローズドフェイススピニングリールとしては「506 mk II」という現行機種が存在するのですが、ヨーロッパ市場でしか売られていません。1960年代から80年代までの製品である「500」シリーズも必然的に中古品を探すのが現実的です。
あ、加えてもうひとつ。
渓流や、ブラックバス、シーバス程度の釣りで問題になることはありませんが、スピニングリールに比べて巻き上げのパワーが弱いというのも、クローズドフェイススピニングリールがマイナーな存在に甘んじている理由、欠点に加えるべき事柄と言えましょう。

こうしてみると、クローズドフェイススピニングリールの欠点、けっこうありますね。
しかし、しかしです。
50年も前から基本的な構造が変わっていないにもかかわらず、ある面では高度なテクノロジーがふんだんに盛り込まれた最新のリールにも決して引けを取らない高い操作性を誇り、そして同時に、これだけたくさんの欠点もある。
そんなアンバランスさこそ、主と番頭が愛してやまないクローズドフェイススピニングリールの魅力なのです。

雑誌の記事に踊らされて、
「渓流ベイトフィネスをはじめてみようかな?」
なんて思ってらっしゃるかたがいらしたら、まずはクローズドフェイススピニングリールを試してみてください。
今でしたら、高価なベイトフィネス用の最新リールと渓流用ベイトロッドを揃えるよりも、ヤフオク!などで「506」をはじめとするクローズドフェイススピニングリールが、かなり安価に入手できることでしょう。
渓流でのルアー釣りでなくとも、手返しよくルアーを連続してキャストするような釣りをされるかたであれば、今回並べ立てたような欠点を踏まえたうえであっても、1度はクローズドフェイススピニングリールの使用を試してみる価値はある。
主と番頭は、そのように思っているのです。




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番頭日記20130927 クローズドフェイススピニングリールはどんな釣りに向く?(2)

2013年09月27日 19時17分52秒 | 日記
クローズドフェイススピニングリールは
どんな釣りに向く?(2)
―ベイトリールに負けない手返しの良さを活かせ―



どうもどうもどうも。番頭です。
前回は、クローズドフェイススピニングリールが渓流のルアー釣りに向いていること、そして、その釣りでは「渓流ベイトフィネス」なるものが流行りはじめていることを書きました。
今回は、いよいよクローズドフェイススピニングリールがなぜ渓流でのルアー釣りに向いているか、というお話です。



渓流のルアー釣りで主に用いられているスピニングタックルでは、キャスティングの際にロッドを握った反対の手でベイルを操作することが不可欠です。
また、キャスト後も、ハンドルを回すか、手で戻すか、いずれの動作でベイルを戻してやる必要があります。
それに対し、ベイトタックルはロッドを持った手でクラッチを切ることができるため、片手だけでキャスティングの動作が完結するうえ、巻き取り時もベイルを戻すときのような大仰な操作を必要としません。
このベイル操作の有無が手返しのよさにおいて大きな差を生み、前回触れた「渓流ベイトフィネス」という流れにつながるワケです。

では、クローズドフェイススピニングリールは、どうでしょう?
このタイプのリールはスピニングリールに近い構造を持っていながら、ベイルの操作は必要ありません。
ロッドを持った右手の人差し指でリール前面にある黒いボタンを押してラインをフリーにすると、その人差し指に自動的にラインがかかり、すぐキャスティング動作に移れますし、ハンドルを回して小さなピンが突出するだけですぐに巻き取りに移れるため、キャスト後の操作もとてもスムース。
クローズドフェイススピニングリール独特の合理的な設計は、ベイトリールと同等かそれ以上の手返しのよさを実現するのです。

クローズドフェイススピニングリールの特筆すべき点は、手返し、操作性だけにとどまりません。
「渓流ベイトフィネス」はまだはじまったばかりのムーブメントであるため、ロッドの選択肢が非常に限られてしまいます。
ところが、クローズドフェイススピニングリールで使うのはスピニングロッドですから、ロッド選びに制限を受けることはありませんし、何より今まで使っていたロッドをそのまま流用することが可能です。
加えて、クローズドフェイススピニングリールではラインがカップに常に触れているためなのか、不思議とスピニングリールのような糸縒れをまったくと言っていいほど、起こしません。
ベイトリールのようなバックラッシュも、スピニングリールのような糸縒れとも無縁。ライントラブルがきわめて起こりにくいリールと言えます。

つまるところ、スピニングリールとベイトリール、それぞれの長所を併せ持った釣りを可能にするのが、クローズドフェイススピニングリールなのです。
番頭が渓流ベイトフィネスに対し、
「思ったほどの新鮮みはなかったな」
といった感想を抱いたのは、こうしたクローズドフェイススピニングリールの釣りを体験していたからにほかなりません。
もちろん、クローズドフェイススピニングリールは渓流のルアー釣り以外でも、たとえばエレキで流しながら岸際のアシやブッシュを打っていくような、ボートでのバス釣りなど、手返しの良さが求められる釣りでは、とても快適に使うことができます。

さてさて、どうでしょう?
すでにクローズドフェイススピニングリールをお使いのかたにとっては「何を今さら」といった内容かと思いますが、まだ未体験のそこのあなた! 覆面リールの使い勝手に興味はわいてきたでしょうか?
長所ばかりを並べ立てて終わってしまいましたが、次回はクローズドフェイススピニングリールの欠点について触れます。


ちなみに下に並べた写真は、リトルプレゼンツというメーカーの2013年度版カタログ。
渓流向けにデザインされたシャツやパンツのページには、なかなか気合いの入った釣り人の写真が。
よく見ると、その釣り人が手にしているのは、なんとクローズドフェイススピニングリールの名機「Abu 506」ではないですかっ。
やっぱり、わかっている人はわかっているんですね。
なんてね。
実はこの写真のモデルになっている人、主と番頭の釣り友達なんです。




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番頭日記20130926 クローズドフェイススピニングリールはどんな釣りに向く?(1)

2013年09月26日 19時12分27秒 | 日記
クローズドフェイススピニングリールは
どんな釣りに向く?(1)
―「渓流ベイトフィネス」というトレンド―



どうもどうも。番頭です。
今回から3回にわけて、当店がもっとも力を入れているクローズドフェイススピニングリールは、いったいどんな釣りに向いているのかについて、書いていこうと思います。

さて。
今までの番頭日記でもクローズドフェイススピニングリールを実釣に用いて釣った魚の写真をたびたび紹介していますけれど、番頭がもっともオススメしたいのが、ミノーイングを中心とした、渓流でのルアー釣りです。
渓流のルアー釣りでは、スピニングリールを使うことが一般的。これには、渓流で扱うルアーが2g前後から5gくらいまでと、とても軽量であることが大きく影響しています。
こういった軽量ルアーは、スプールが回転して糸を放出する構造であるベイトリールでは、なかなか扱いづらいのです。

ところが、ところが。
昨年くらいからですかね? 釣り雑誌などで、「渓流ベイトフィネス」という名称で、渓流のルアー釣りにベイトリールを用いる釣法がしきりに喧伝されるようになってきました。
もともと「ベイトフィネス」とは、バス釣りにおいてここ数年流行しているメソッドで、かつてはスピニングタックルを使っていたような軽量のルアーやリグを、ベイトタックルで操作する、というもの。
ロッドを持つ手でクラッチを切ってすぐにキャストに移れるベイトリールならではの手返しのよさを、より幅広く活用しようという試みです。
この流行を受け、釣具メーカー各社から、細糸の使用への配慮がなされたシャロースープールを装備し、回転やブレーキの性能を上げて軽量のルアーでもトラブルのないキャストを実現する、「ベイトフィネス用」と銘打たれたベイトリールが次々と発売されるようになりました。
「渓流ベイトフィネス」とは、こうした高性能な最新のリールを渓流のルアー釣りで活用しよう、そういうトレンドです。


実は番頭、古い釣具は好きですが、最新の釣具も負けず劣らず大好きという無節操ぶり。今季の解禁から早速このベイトフィネスにも挑戦している次第です。
で、今年1年を通じて抱いた感想は、

「思ったほどの新鮮みはなかったな」

ってことだったりします。
先にも書いたように、「渓流ベイトフィネス」の最大の利点は、“手返しの良さ”。
ところが、もともとクローズドフェイススピニングリールを使っている番頭にとって、これは大きなアドバンテージとはなりえなかったのです。

番頭はなぜ最新のトレンドである「渓流ベイトフィネス」に新鮮みを感じられなかったのか?
次回は、渓流ベイトフィネスとクローズドフェイススピニングリールの比較などをしてみたいと思います。




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番頭日記20130920 台風一過。

2013年09月20日 19時05分31秒 | 日記

台風一過。

皆様、ごぶさたしています。番頭です。
主は諸国漫遊の旅を終えたあとも多忙続き、番頭も何かと雑事に追われ、また、渓流がもうじき禁漁を迎えてしまうため、なかなか本業の釣具屋稼業に身が入らず……。

いやね、台風一過となった先日、関東のとある山へと向かったのですが、さすが直撃しただけあり、どこも濁流となってまして、竿を出すこともままなりません。
これは何もせずに帰宅するしかないか、などとあきらめかかっていたところ、比較的、マシな状態の沢筋を発見。同行者と二人して釣り上がっていきまして。
これがなかなかいい沢で。数こそさほど出はしませんでしたけれど、サイズに恵まれ、同行者は35cmを超すイワナ、そして番頭は自己新記録となる31cmのヤマメを釣ることができました。
いや、やっぱり釣りは出かけてみないとはじまりませんね。

少しわかりづらいですが、今回もリールは「Abu Garcia 706」を使いました。
番頭が手に入れたこのモデル、比較的「アタリ」の個体だったようで、今のところ、何の問題もなく、快調に使えています。




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