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【北条政子の夢買い】

2010-03-21 11:41:07 | 松波どーでも豆知識。
以下、二年前書いた記事。


今回は誰しも見る『夢』についてお話しましょう。

多くの古代の人々は、夢には超自然的な力があり、神からのあるいは人知を超えたものが知らせる『お告げ』だと考えていたそうです。
今の考え方ととても違いますね。
『正夢になった!』とは言っても、『あれは神様のお告げだったんだ!』なんて言う人はいませんよね。

では、ここで一つ、夢に関する言い伝えをお話し致しましょう。
一番馴染み深い日本のものより一例、歴史上名高い北条政子が源頼朝の妻になる幸運を得たのは『夢を買ったからだ』という面白い言い伝えがあるのです。
ある日、政子の異母妹が高い峰に登り、月と日の両方を左右のたもとに入れ、橘の実のついた枝を頭の上に乗せるという夢を見ました。それを姉の政子に話したところ、恐ろしい大凶の夢だから私が買い取ってあげると、鏡と着物を持ち出して言いました。そこで、素直な妹は大幸運の夢だとは知らず、鏡と引き換えに喜んでその夢を売ってしまったのでした。
この逸話では、夢が単なる絵空事の物語のようなものではなく、紛れも無い現実と同じように考えられていたことがわかりますね。このような夢の売り買いの話は世界中にあるそうですよ。

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