船長から、「追悼文」が送られてきました。
追悼文
「イヴ」ありがとう
二〇〇六年 七月 二十四日 午後五時〇〇分 逝去
「イヴ」が天寿を全うし見事に逝った
今日の午後五時に家族の一員である愛犬の「イヴ」が、私と真澄の腕に抱かれて
旅立ちました。
十三年と八ヶ月の永い間、家族の一員としていつも傍に寄り添ってくれました。
私が家に居る時は常に体を摺り寄せて佇み、移動をすれば必ず付いてきました。
机に向かえば机の傍に、ソファーに移ればソファーの前で、時には快適な足置き
台にもなってくれました。
お風呂に入れば脱衣場で、トイレに入ればドアーの前に居て出られなかった事も
度々でした。
食事の時にはいつも必ず足元に居て、体の一部が常に私の足に触れている状態で
した。
特に体が弱り始めてからは、その距離が更に近づいて一時も離れようとはしませ
んでした。
元気な時には、いつも夜寝る前に添い寝をしてくれて、寝息を確認してから離れ
ていくのが永い習慣になっていました。
最近は「タモ」が代役を嫌がりながらも引き受けています。
衰え弱った体の状態で、いつも寂しげに見詰めていた虚ろな瞳が心に残ります。
半年くらい前から足腰の衰えが目立ち始めて、大好きな散歩へも行く気があって
も歩けなくなっていました。
そんな時にはいつも庭に佇んで、寂しそうな瞳を向けてタモとの散歩を見送って
くれました。
そして散歩から帰ってくるまでは、真澄が促しても決して家の中に入らなかった
のでした。
雨が降っていても風が吹いていても、必ず庭に居てじっと帰ってくるのを待って
いてくれたのです。
散歩を終えて遠くに我が家が見えてくると、優しい瞳でいつも迎えてくれました
。
一月前からは、用足しに庭に出るだけの状態となってしまいました。
午前船の出船を終えて、帰宅したのが午後2時頃でした。
その時の様子は伏せていましたが、呼びかけるとしっかりと反応してくれました
。
しかし、何故か感じるものがあったので、1時間程傍に寄り添って感謝の言葉を
贈りました。
2時頃に真澄が帰宅して飲み物を与えると、美味しそうにしっかり飲んでいたの
です。
無理に起き上がろうとしたので、真澄が抱いて庭に連れ出しました。
しゃがむ事も出来ない状態だったので、私も手伝って体を支えてやりました。
その時は、しっかりとオシッコとウンチをしてくれたのです。
二人で抱いて部屋に寝かせた直後の事でした。
首を持ち上げて瞳を動かし最後の別れを私と真澄に済まして、「サヨナラ!」と
言って旅立ってゆきました。
私と真澄の帰宅を待って、二人に抱かれて逝ったのです。
本当に見事な最後でした。本当に立派な旅立ちでした。
昨夜は悲しい一夜を過ごしました。
「イヴ」永い間、家族の一員として一緒に暮らしてくれて本当にありがとう。
心からお礼を言います。
平成十八年七月二十五日
高橋 忠
真澄
追悼文
「イヴ」ありがとう
二〇〇六年 七月 二十四日 午後五時〇〇分 逝去
「イヴ」が天寿を全うし見事に逝った
今日の午後五時に家族の一員である愛犬の「イヴ」が、私と真澄の腕に抱かれて
旅立ちました。
十三年と八ヶ月の永い間、家族の一員としていつも傍に寄り添ってくれました。
私が家に居る時は常に体を摺り寄せて佇み、移動をすれば必ず付いてきました。
机に向かえば机の傍に、ソファーに移ればソファーの前で、時には快適な足置き
台にもなってくれました。
お風呂に入れば脱衣場で、トイレに入ればドアーの前に居て出られなかった事も
度々でした。
食事の時にはいつも必ず足元に居て、体の一部が常に私の足に触れている状態で
した。
特に体が弱り始めてからは、その距離が更に近づいて一時も離れようとはしませ
んでした。
元気な時には、いつも夜寝る前に添い寝をしてくれて、寝息を確認してから離れ
ていくのが永い習慣になっていました。
最近は「タモ」が代役を嫌がりながらも引き受けています。
衰え弱った体の状態で、いつも寂しげに見詰めていた虚ろな瞳が心に残ります。
半年くらい前から足腰の衰えが目立ち始めて、大好きな散歩へも行く気があって
も歩けなくなっていました。
そんな時にはいつも庭に佇んで、寂しそうな瞳を向けてタモとの散歩を見送って
くれました。
そして散歩から帰ってくるまでは、真澄が促しても決して家の中に入らなかった
のでした。
雨が降っていても風が吹いていても、必ず庭に居てじっと帰ってくるのを待って
いてくれたのです。
散歩を終えて遠くに我が家が見えてくると、優しい瞳でいつも迎えてくれました
。
一月前からは、用足しに庭に出るだけの状態となってしまいました。
午前船の出船を終えて、帰宅したのが午後2時頃でした。
その時の様子は伏せていましたが、呼びかけるとしっかりと反応してくれました
。
しかし、何故か感じるものがあったので、1時間程傍に寄り添って感謝の言葉を
贈りました。
2時頃に真澄が帰宅して飲み物を与えると、美味しそうにしっかり飲んでいたの
です。
無理に起き上がろうとしたので、真澄が抱いて庭に連れ出しました。
しゃがむ事も出来ない状態だったので、私も手伝って体を支えてやりました。
その時は、しっかりとオシッコとウンチをしてくれたのです。
二人で抱いて部屋に寝かせた直後の事でした。
首を持ち上げて瞳を動かし最後の別れを私と真澄に済まして、「サヨナラ!」と
言って旅立ってゆきました。
私と真澄の帰宅を待って、二人に抱かれて逝ったのです。
本当に見事な最後でした。本当に立派な旅立ちでした。
昨夜は悲しい一夜を過ごしました。
「イヴ」永い間、家族の一員として一緒に暮らしてくれて本当にありがとう。
心からお礼を言います。
平成十八年七月二十五日
高橋 忠
真澄