京都新聞:元教授は「懲戒解雇相当」 府立医大論文捏造 教授会が処分へ
京都府立医科大は2日までに、関わった論文のデータ捏造(ねつぞう)を認定した松原弘明元教授(56)について、懲戒解雇相当であるとの意見を教授会でまとめた。運営者である京都公立大学法人の審査委員会で正式に決定する。元教授はすでに退職しており、懲戒解雇相当の処分が決まれば、法人は退職金の返納を求める。
元教授をめぐっては、血管再生の臨床試験の基礎データとなった論文など2001年~11年の14論文の計52カ所で画像の流用や意図的な加工があったと府立医大の調査委員会が認定した。
元教授は、自身が責任者を務めた血圧降下剤バルサルタン(商品名・ディオバン)の臨床試験について報告する論文が、日本循環器学会などに「データ解析に多数の重大な誤りがある」として相次いで撤回された問題を受け、「大学に迷惑をかけた」として2月末で依願退職した。
府立医大はこの臨床試験の関連論文についても調査委員会を設けて調査を進めている。
【 2013年05月02日 15時10分 】
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20130502000078
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