勝てば官軍

さて　実習が終わり　ボクは　御礼状まで全て出し終えて　あとは　腹をさすりながら　Judgeをマツだけ
クラスメイト達は　実習日誌作成に泣き　授業中も　一週間以上前の事を　想い出しながら　書いている

どこの世にも　3羽ガラスというのはいるもので　昔働いていた介護現場にもいたが　今のクラスにもイル
まぁ　カアカアかしましいが　ボクは3人の事はスキだし　かけがえのない　クラスメイトだと思っている

そのうちの2羽が　なんとま!!!　実習園から御声がかかって　内定をキメてきたのだ　すごいじゃない!!!
ボクは素直に　彼女らの成功をRESPECTした　なんたって　園から『来ない???』っと声かけてもらったのだ

そうやって　クラスの中で　少しずつ　就職先がキマる子が出てきた　その反面　保育士と言う仕事自体に
コレでイイのか???　っと疑問を持ち始める子もいたり　未だにドコに就カツしてイイかワカンナイ子もイル

ボクも　就カツで実習幼稚園を受験しようと思っているが　9月は園も忙しく　日程等は返事待ちだ

一生懸命ベンキョしてきても　未来に希望が見えなかったり　就職に結びつかない子たちの間では
『なんであの2羽が???』的な風潮も　ないではない　しかし　キメたのは彼女達だし　Respectされるもの是

ただでさえ人材不足なこの業界　園だって　来季の保育士をKeepしておかないと困るわけだし　
就カツだって　結婚とかプロポーズと一緒で　ウンとかタイミングっていうのが　大きい

結局の処　わかってはいたけど　介護と一緒　人材不足でキメた者勝ち　で　"勝てば官軍"　なのだ
で　ココで脳内ワープ　昭和大正明治を飛び越え　ボクの脳内は　幕末へワープする…

ココから先は　ボクが　岩倉具視が大嫌いだ　っていう主観に基づいて書いているのだが…

幕末　幕府の勢力がなくなり　尊王攘夷派が幕府に権力を返上するよう促し　徳川慶喜は大政奉還をする
ココで　岩倉具視である　岩倉は　出自こそ2流の公家であるが　彼の性格と時の風雲が　彼を活躍させた

岩倉は　どうしても新政府でポジションを得たい慶喜を　なんとか追いやろうと奔走
土佐の後藤象二郎　薩摩の大久保利通とともに　王政復古の大號令を献上　新政府が出来る
　
しかし　慶応から明けて　明治元年　慶喜が鳥羽伏見の戦いを挑み　岩倉は　徳川討伐に賛成　大戦が始まる
どうにも困った岩倉が　大久保と密会　コッソリ錦旗を作って　幕府軍に対して　ドヤ!!!　っと　掲げた

今風に言うと　ドヤ顔である　つまり　天皇の象徴である錦の御旗に　タテつくヤツは　賊軍なんやゾ　と
その勢いで　薩長の士気を鼓舞　戦は東北から最終戦地の函館五稜郭へと移り　数々の血が流れる事となる

RESPCT天皇の旗を掲げて勝った新政府軍が官軍で　事実上　岩倉が新政府の実権を握る事になる　って昔話
『勝てば官軍』という　ボクの大嫌いな言葉がある　錦の旗は　勝手に　岩倉が　こしらえたものだからだ

確かに　天皇から製作OKはもらってたかもしれないが　旗が本物偽物とか　そういう次元の話ではなく
そんな事はどうでもよかった　必要だったのは官軍であるという大義名分と　幕府軍に与える効果だっただろう

そして　その効果は　期待以上の威力を発揮したと言える　それも当時の尊王思想の高まりがもたらしたものだ
そして　その活動全般は　薩長の主導で　行われたものであろう　(見てないから予測だけど　概ねそんなとこ)

まぁ　詳しい話は　各自ググっていただくとして　ボクは　官軍と賊軍のどっちがどうとか言いたいのではない

時代をさかのぼって　徳川家康　そして　幕末の風雲に躍り出た岩倉具視　この二人が　日本の　そして
『日本人』の　性格と言うか　キャラクターというか　そういうものを　形作ったのではないかと　思っている

幕末のこの時代　幕府としての威厳がなくなり　新しい世界を作るべく奔走した　維新の志士たち　そして
どんなに幕府の威厳が失われようとも　佐幕派として　幕府の存在を守り戦った　会津藩と新撰組

どちらがどうとかではなく　それだけ　当時の世の中は　回天風雲急を告げていた　ということになろう

実際には　諸藩は　錦旗の御旗が何たるかを知る事もなく　ただ　岩倉に言われるがママに朝廷側に加担
でも　その旗は　実は　岩倉が夜なべして　シコシコこしらえた　バッタ物だった　っていう話

まぁ　戦いは戦いだし岩倉無くして今の世はない　プロセスはどうであれ勝った者が笑者であり　官軍なのである
2羽のカラスの　静かだけど余裕をたたえた微笑みに　ボクは　"勝てば官軍"　って言葉を　想い出したって話よ
　

本日の練習：通学RIDE　13km