小説 9【僕の彼女は1世紀先からきた未来人】

9 　彩り

「そこは Am 7だと思うよ」

「って事はサビ前のBセクションも

同じコードって事？」

どうやらバンドメンバーで

スタジオ練習中らしい

「うわぁ〜もう終了のサインがきたよ〜とりあえず今日は切り上げようか〜」

リフレッシュルームで

バンドメンバーでミーティングと言う名の「お遊びタイム」が始まった…

高校生に有りがちとも言える

熱量の差はさまざまだった

正直、裕也は内心では

メンバーに納得していなかった…

なぜなら

プロ思考で音楽と向き合っていたからだ

「お疲れ〜とりあえず来週のスタジオ練習までにBセクションまで

よろしくね〜」

裕也は帰宅途中に電車の雑音に

紛れながらのメール着信音に気がついた

あ奴からのメッセージだ…

「裕也！来週の土曜日だけど

遊園地いくぞ！！オレと鈴ちゃんと美寿穂ちゃんとお前でよ〜！もちろん空いてるよな！

よろしく〜！」

なんとも一方的な内容…

裕也は嬉しさ反面、暇人である

悔しさ反面

曖昧な感情で「空いてるよ…」と

メッセージを返信した

To Be Continued