青森の自然

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テンナンショウの送粉者の運命

2024-06-12 22:07:18 | 自然

植物の花粉を運んでくれる動物を送粉者(ポリネーター)といいますが、テンナンショウの送粉者はキノコバエ等の小さな昆虫です。

写真はネットからお借りしました。

テンナンショウの雄株の場合、ポリネーターは仏炎苞の上部から入り、下部の抜け穴から脱出できます。

なので、ポリネーターが雄株の中に取り残されることはありません。

雄株

ポリネーターは見当たりません。

しかし、雌株の場合、下部の穴が塞がっているので、脱出できないのです。

雌株

仏炎苞の中には、脱出できないポリネーターがいました。

この雌株には2匹いました。

この虫は、まだかすかに動いていました。

雄株からは脱出できますが、例外もあります。

この雄株の抜け穴は、大きい甲虫が挟まって動けなくなり、塞がれていました。

そのため、多くの虫が抜け出せずに息絶えていました。

体の小さなキノコバエも犠牲になっていました。

それにしても、犠牲者の顔ぶれをみると、キノコバエだけじゃなく、色んな種類の虫がやってきているようです。