植物の花粉を運んでくれる動物を送粉者(ポリネーター)といいますが、テンナンショウの送粉者はキノコバエ等の小さな昆虫です。
写真はネットからお借りしました。
テンナンショウの雄株の場合、ポリネーターは仏炎苞の上部から入り、下部の抜け穴から脱出できます。
なので、ポリネーターが雄株の中に取り残されることはありません。
雄株
ポリネーターは見当たりません。
しかし、雌株の場合、下部の穴が塞がっているので、脱出できないのです。
雌株
仏炎苞の中には、脱出できないポリネーターがいました。
この雌株には2匹いました。
この虫は、まだかすかに動いていました。
雄株からは脱出できますが、例外もあります。
この雄株の抜け穴は、大きい甲虫が挟まって動けなくなり、塞がれていました。
そのため、多くの虫が抜け出せずに息絶えていました。
体の小さなキノコバエも犠牲になっていました。
それにしても、犠牲者の顔ぶれをみると、キノコバエだけじゃなく、色んな種類の虫がやってきているようです。