青森の自然

野山で見かけた植物や動物の写真

透明なサンカヨウの花

2023-05-31 20:33:35 | 自然

5月26日(金)が雨降りだったので、まだ透明なサンカヨウの花がみられるかも?と、27日早朝山へ向かいました。

透明な花が見られるのは、短い開花時期に雨が降り続いた時だけ。

しかし、雨が上がってから一晩経っているので、あまり期待できないかも?

 

 

サンカヨウの花が咲く株は、全体の2~3割しかありません。

これだけ株があっても、花が咲いたのは数本だけです。

ここは割と花数がありますが、やはり少し遅かった、ほとんど散っていました。

前日の雨はそれほど多くなかったので、残っていた花も白いままでした。

山の斜面を歩きながら、透明な花を探します。

 

雨が上がってから結構時間がたっているはずですが、4枚の葉に水が溜まっています。

ここは、湿気が多くて蒸発しなかったのかも?

水鏡に上空の木々が映り込みます。

近くにありました透明な花。

周りの木々が風を遮って水分の蒸発を防いでくれたようです。

もっと透明になった花の写真を撮りたいのですが、自然相手なので仕方ありません。

それよりなにより、雨の日に山へ行くのが、歳とともにおっくうになってきました。


ヒロハテンナンショウ

2023-05-25 21:06:31 | 自然

サトイモ科テンナンショウ属ヒロハテンナンショウです。

葉が5枚あるように見えますが、これで1枚だそうです。

5枚あるのは小葉というそうです。

仏炎苞はマムシが鎌首をもたげたように見えます。

仏炎苞を持ち上げると、夜空を走る稲妻のような筋が見えます。

仏炎苞を取り除くと、付属体の下に花が見えます。

この付属体がなんのためにあるのか、検索したけど分からない。

ヒロハテンナンショウは雌雄異株、この株は雌株です。

これは別なテンナンショウ属の雄花。

テンナンショウの仲間は、栄養状態によって性転換し、雌株になったり、雄株になったりするんだとか。

人間界より進んでる?

 

 

秋には実がトウモロコシ状になり

10月末には赤く熟します。

テンナンショウの仲間は、同定が難しい。


牧野富太郎博士が命名したけど!

2023-05-11 20:28:37 | 自然

地元で「変態ヒバ」と呼んでいたヒノキアスナロ。

日本植物分類学の父「牧野富太郎」博士が、「コアスナロ」と命名したけど、

正式な学名を付けずにいたため、日の目を見ることがなかったようです。

説明書きの左奥に見える、名札のかかったのがコアスナロ。

樹皮を見ても違いがよく分からない。

枝ぶりをみてもよく分からない。

地面に落ちていた葉を比べてみた、右側のがコアスナロなんだろうか?

 

林弥栄博士の「日本産樹木新報知⑷」に、ホソバアスナロについて記述があった。

(抜粋)

 

タグに「変態ヒバ」を入れようとしたら、はじかれてしまった。

 


ガラスの花

2023-05-07 23:08:00 | 自然

メギ科サンカヨウ属サンカヨウの花です。

和名は「山荷葉」、山の蓮という意味。

この花、雪のように白いが、長時間雨に濡れると透明になるという特徴があります。

青森は、昨日の5月6日(土)、一日中雨が降り続いたので、透明な花が見られるかも?と、今朝(7日)早朝山へ向かいました。

雨は夜には止んでいましたが、到着時山には雲がかかっていたので、期待できそうです。

雨に濡れた下草をかき分けながら、サンカヨウが生えている場所へ向かいます。

サンカヨウは、開花期間が3~4日と短い上、僅かな衝撃で花が散ってしまいます。

しかも透明になる花は、開花したてより、散り際の花、雨に打たれただけで散ってしまうことも。

 

最初の場所へ着きましたが、開花したてで、まだ透明になっていません。

でも、サンカヨウはあっちこっちにあるので、次の場所へ向かいます。

透明な花、ありました。

昨日の雨は時々強く降ったので、散らされた花も多数ありました。

雨の後、サンカヨウの葉に水が溜まっていることがあります。

これが山の蓮といわれる所以なのかも