IT屋によるNゲージのススメ

鉄道模型歴1年の新人による初心者向けNゲージ解説ブログです。

カプラーとは?

2021-04-21 18:45:00 | 日記
カプラーとは、Nゲージにおける車両間の連結器のことです。
実際の鉄道ではあまり注目するポイントではないのですが、Nゲージにおいては特に重要かつ、複雑な要素の一つです。

カプラーは各社から様々な形状のものが発売されていて、ここでは代表的なものを一部紹介します。

※あくまで所管は当方が一年鉄道模型を体験しての感想です。

1、アーノルドカプラー



Nゲージで最も基本的なカプラーです。Nゲージを製造する主要メーカー全てで採用されています。
連結と分離が非常に容易な為、幅広い電車、気動車、貨車で使われています。特に貨物車両やそれを引っ張る機関車は、このカプラーのまま運用することが多いです。
全社で構造が共通のため、他社間でも問題なく繋がられるのが利点です。
万能に見えますが、欠点は車両間が広くなりリアルさに欠けることと、カーブや起伏で外れやすいことです。
電車や気動車では別のカプラーに交換されることが多いです。

2、密連カプラー



実際の鉄道と似たリアルなカプラーです。車両間も実車のように狭く、見た目がリアルな為、写真のように併結する車両の先頭に使われたりもします。
最大の欠点は、各社ごとに形状が異なる上、各社に複数種類が存在する為、非常にややこしいことです。同じ会社の密連カプラー同士でも、種類が異なると接続できません。
また、リアルな反面、家庭用のNゲージのカーブは急な為、脱線を引き起こすことも多々あります。
基本的には車両ごとに指定された密連カプラーを使用しますが、上級者になると密連カプラーを加工して、他社間でも併結できるようにしたり、他社の車両に気に入った密連カプラーを装着するなど、多用な使われ方をします。

3、ナックルカプラー



アーノルドカプラーの扱いやすさと、密連カプラーのリアルさを併せ持ったカプラーです。
気動車のように先頭車両を多重に繋げる編成や、貨物列車の連結部をリアルにする用途で使われることが多いです。
各社で形状は若干異なりますが、連結できる場合もあります。
連結や分離がしやすい点から、「マグネティックカプラー」という、マグネットに反応して連結を操作できるものも存在します。
欠点はカーブで外れやすいことと、密連カプラーほどはリアルではないこと、やや破損しやすいことなどが挙げられます。

4、新幹線のカプラー



特に名前は定まっていませんが、新幹線は特殊なカプラーのものがほとんどです。
幌と一体になっているものも多く、基本的には加工はできません。
TOMIXの新幹線は「通電カプラー」という独自のものが採用されていて、レールからの電気の供給を均等化させる特徴があります。
欠点は普通の車両で通過できるカーブでも新幹線だと通過できず、脱線することです。

5、ダミーカプラー



一見、密連カプラーに見えますが、連結用ではないダミーのカプラーです。先頭車や後尾車に使用されます。
見た目だけよくすることが目的なので連結機能はありません。
ただ、併結が前提の車両の場合は、ダミーカプラーではなく元から密連カプラーが装着されている場合もあります。
触った時に首を振れるかどうかで見分けることは可能です。


このように、多種多様なカプラーがあり、初心者には特に易しくありません。
そもそも、カプラーは初期のものでも鉄道模型を楽しむには問題なく、中級者以上の楽しみと言えます。
まずは、メーカーが推奨する説明書通りのカプラー交換を体験して、どのような特性があるのか、自分なりに理解していくことが重要です。

近鉄を見てきました

2021-04-20 17:32:00 | 日記
今日は仕事の外出ついでに、待ち時間に今里駅にて近鉄の電車を1時間ほど眺めて来ました。

今里駅は、近鉄の主要駅で全特急の停車駅である鶴橋駅の次の駅で、奈良線(奈良・京都方面)と大阪線(名古屋・伊勢志摩方面)に分岐する直前の駅です。
また、難波方面は阪神電鉄と相互に乗り入れており、一部の阪神の電車も走っています。



その為、近鉄両線と阪神の列車を頻繁に見ることができます。



よくみる近鉄の普通電車です。
ただ、写真は中間に違う系統を挟んだおかしな編成です。



大人気の「ひのとり」。
名古屋方面と言えばアーバンライナーが定番でしたが、より豪華に快適に行くこともできるようになりました。



まだまだアーバンライナーも現役!快適さも十分です。古い車両になって来ましたが、そのカッコ良さは未だ健在です。



割と本数が少なくてレアなアーバンライナーネクスト!Nゲージも全く手に入りません。帰ろうとした時に運良く走って来ました。いいことありそうです。



まだまだ子供に大人気のビスタカー!
2階建て車両は子供から大人まで心に響きます。



2階建てなしのハズレビスタことサニーカー。ビスタカーとは別物なのですが、一般的にはそう見えて仕方ないです。
次に引退するのは彼になるでしょうか。快適な特急ですが、老朽化は否めませんね。



新型の割に一般的な目立たない気がする「ACE」。見た目そっくりで実は違う「ace」もあって、併結していたりするのでさらに混乱します。



運良く「ace」も走って来ました。「ACE」との併結です。
エースシリーズはビスタカーやサニーカー、先日引退したスナックカーとの併結も多く、Nゲージで近鉄を集める人が沼に陥る元凶となります。
かくいう私もすっかり沼に落ちていますが

たった1時間、それもコロナ禍で本数が減ってるのにこれだけの列車に出会えるとは、近鉄は凄いなとあらためて思いました。



フィーダーとは?

2021-04-19 17:29:00 | 日記
フィーダー(フィーダ)とは、Nゲージのレールに電気を供給する部分です。
その点では最も重要な部分と言えます。
レール大手の2社それぞれで形態が異なっています。

まずは、KATOです。



KATOの場合は「フィーダーレール」という形で、62mmのレールに電力を供給する線が組み込まれたものを使用することで、Nゲージ車両を動かすことができます。

長所は見た目に違和感が無いことです。電源コードは左右どちらからも伸ばすことができ、処理しやすくなっています。
短所は必ず62mmのレールを組み込むことになる点です。構造上、ある程度は電源が近い位置に設置する必要がありますが、そこに62mmの直線を組み込むのが困難なことがあります。
なお、上級者向けではありますが、直接レールに接続する「ターミナルジョイナー」という部品が発売されており、それを使えばカーブでも電力を供給することはできます。

次にTOMIXです。



TOMIXの場合は「フィーダー」という形でレールに差し込む部分のみ発売されています。
これは、TOMIXのほとんどレールにはフィーダーを差し込める隙間が作られていて、基本的なレールならどこでも差し込むだけです。

長所は上記の通り、どこでも差し込める手軽さです。後からフィーダーの位置を変える場合も簡単です。
短所は見た目が悪いことです。一応線路脇にある鉄道関連施設が元にはなっていますが、ジオラマを作り込むほど違和感は感じると思います。また、差し込む時に金属部分を擦る形になるので、経年劣化で接触の悪化があります。

なお、両社とも、その他にも複線用のフィーダーや、高架用のフィーダーなど、用途に応じて複数のフィーダーがあります。
これは単純に使い分けるだけでなく、複雑なレイアウトを組むほど、フィーダーの位置の調整や、複数個での供給など、さらに重要度が増します。

基本以外の使い方については、後々また別記します。



70mmと72.5mmのレールがなぜあるのか?

2021-04-15 18:15:00 | 日記
今回は初心者が困惑する微妙なレールについてです。

表題の通り、TOMIXには70mmと72.5mmの長さのレール、KATOだと62mmと64mmの長さのレールが存在します。
長さの差が僅か2mmなので、気付かずに混同して使うこともあり、簡単なエンドレスレイアウトでは2mmの差はレールの僅かなしなりで吸収してしまうこともあって、問題なく使えることも多いです。

ところが、ポイントレールなどで枝分かれしたレール同士を繋げる時に問題が発生します。
どうしても繋がらない、線路が届かない、線路が弓のように剃れるなどです。

よくよく見ると、そこに長さが2mm異なる両者が混在してることに気付くには、若干の経験と、レールの再度の確認が必要となります。

では、なぜ、混在を招くようなややこしいレールが、TOMIXにもKATOにも存在するのでしょうか?

単純な理由は、72.5mmと64mmのレールは、15°傾けた時に、水平方向がそれぞれ70mmと62mmになるようになっています。
それは、ポイントレールで分岐した時に、カーブした側のレールを直線側のレールの長さに揃えやすい工夫になっています。

少し分かりにくい設計図で申し訳ないのですが、下側の分岐レールの、分岐点から、直線方向、カーブ方向ともに同じ長さになっています。

レイアウトを組みやすくする為の工夫が、ややこしさの一因になるのは皮肉ですが、複雑なレイアウトを組むほど、2mmの差が大きく現れることになり、この2種類のレールがあるからこそ、たくさんのレイアウトを簡単に組むことができるのです。

なお、余談になりますが、KATOの場合、車止めレールにも62mmのレールが使われていますが、62mmのレールは割とよく使うので、足りなくなって、車止めのものを流用すると大変なことになります。
車止めレールの車止め側には、電流を通す為の金属が付いていないのです。
見た目にほとんど差がない為、レイアウトを組んだ後になぜか走らない、急に止まるなどの現象に悩まされることになり、注意が必要です。


動かない機関車

2021-04-14 17:21:00 | 日記
今日は仕事の帰りに、昔からある、近所の
古い模型屋さんに立ち寄ったのですが、そこにEF58があるではありませんか!

6月と7月に再販が予定されていますが、そんなにも待てません!
Nゲージは欲しいとき、見つけたときに買うのが、チャンスを無駄にしないコツというもの!

ただ、古い模型屋さんの、古くからある在庫ということで、動作には少し不安はありますが、以前同じ店で買った、古いクロスパンタの桃太郎は全然問題なく動いたことと、古い店ながら模型はきちんとショーケースにしまうなど、丁寧に扱われていたので、仕事で得た5000円の報酬をそのままぶっ込んでしまいました。

ところが、意気揚々と帰社して、事務所内のレイアウトに早速乗せて、電源を投入したところ、全く動きません。
古いNゲージが動かないのはよくあることですが、少しモーターを手転がししてやれば動くだろうと、軽く押したのですが、それでも動きません。
前照灯、尾灯とも正常に光っているので、通電は問題なくされているようです。

所有の機関車で1番パワーのあるTOMIXのレッドサンダーで押してみましたが、それでもびくともせず、電源のパワーパックもKATOのスタンダードSX、スタンダードS、TOMIXの1001CLと様々試しましたが、全くダメでした…

新品ということなので、明日お店に持っていこうと思いますが、在庫は一つしかなかったので、返金になるでしょう。
動かなかったことよりも、手放すことになるのが残念です。

再販を素直に待てということですね。