先日のブログと対の内容になりますが、今回は当方の事務所がTOMIXレールを使用する理由や利点を記述したいと思います。
これからNゲージを始める方の参考になればと思います。
・基準レールが小さめで設置しやすい
レイアウトの大きさに関わる、カーブレールの半径で、半径が大きくなるほどレイアウトも大きくなるのですが、KATOの基本がR315なのに対してTOMIXはR280となっています。
これだけでレイアウトのバリエーションの幅が大幅に増えます。
また、KATOに比べるとレール自体も小さめです。道床のバラスト部分がTOMIXはとても小さく、半径と相まってかなりコンパクトに感じます。
・新幹線走行可能半径が小さい
基準レールの話と関係しますが、TOMIXレイアウトでは新幹線の最小通過半径はR280となっており、KATOが同様でR315なのと比べると、小さな半径でも新幹線を走らせられるということになります。
ただ、これは複雑な事情があって、KATOでも実は1つ半径の小さいR282でも新幹線は走れます。公式にそうなっていない理由は、KATOの複線間隔で新幹線同士をR282と315ですれ違いさせると、車体が接触する場合があるからです。
TOMIXの複線間隔は少し広めではありますが、小さなレイアウトでも新幹線のすれ違いでは接触せずに安全に走行できます。
・レールの種類がが豊富
まず、直線・曲線にそれぞれ枕木かコンクリート枕木かの2種類が選べます。
さらに、道床も、複線を簡単に作れるワイドレール、単線・複線共にカントもつけられるワイドカーブレールなど、基本レールにも沢山のバリエーションがあります。
・ポイントレールの種類が豊富
以前にご紹介したカーブポイントもそうですが、他にもスリップポイントや、3方向ポイントなど、ユニークなポイントレールが用意されています。
また、通常のポイントレールは、普通の枕木と合成枕木、電動の有無など、目的や用途に合った多数の商品が展開されており、選び方次第でレイアウトにかかる費用を安くしたり、雰囲気を統一したりと様々な計画が立てられます。
・高架レールが豊富
基本1種類のKATOの高架線に対し、TOMIXはコンクリートの高架線はもちろん、築堤による高架、ワイドレールによる高架など、豊富に用意されています。
また、橋脚もプラレールのように積み上げられたり、幅を変えたりとバリエーション豊かに変更可能になっています。
・トラムレールとバスコレ走行システム
路面電車のような併用軌道も用意されています。KATOにもありますが、基本は複線単位で種類も少なめです。TOMIXの場合はそれぞれ独立していて、くっつけて複線にすることもできます。
さらに、バスコレ走行システムというTOMIX独自のバスの自動走行道路があるのですが、それと接続して、鉄道とバスが走っているシーンも再現できます。
・ジオコレ
TOMIXはストラクチャー(建物)も豊富です。TOMIXブランドから発売のものも、KATOよりは多いのですが、親会社のTOMYTECから発売の「ジオコレ」シリーズは、TOMIXのレイアウトにマッチするように作られており、種類も桁違いに豊富です。
このように、TOMIXは細々と作り込みたい、拘りたいという要望に比較的簡単に答えてくれるのが最大の利点です。
しかしながら、初心者が最初から凝ったレイアウトに挑戦すると混乱の元になります。
まずはベーシックセットを参考に基本から忠実に親しんでいくことがおすすめです。
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