今日はイリョンに学ぶ人生訓の三回目で、この言葉になります。この言葉は…
イリョンが究極の選択をしたと早合点して淀みに飛び込んだセフンでしたが、逆に自分が溺れそうになって気を失い、イリョンが担いで家まで運ぶ羽目になりました。そのあとイリョンは、気を失ったままのセフンの服を脱がそうとしましたが躊躇してその場を離れました。が、隣室で思い直すとセフンの元に戻りました。その思い直した時に呟いたのがこの言葉になります。
"子曰、人而不仁、如礼何"。これも孔子の言葉で、人を思う真心がなければ礼儀正しくしたとしても無意味だ、という意味になります。ドラマではこの一節だけですが、原典は続きがあり、
"人而不仁、如楽何。"
人を思う真心がなければ、儀礼に必要な音楽を奏でたとしても、また無意味だ、ということです。
少し前にある高僧が般若心経について書いた文章に、単に機械的に読んでいても、それは壊れたラジオから聞こえてくる雑音と同じ、心がこもってないと意味がない、という行がありました。また、コロナ前に通っていた観音様の写経教室でも、一字一字心を込めて写すように、と教えてもらいました。これは読経や写経だけではなく、仕事や日常生活の行動、言動にも言えることですよね。