「夷を以て夷を制す。慎重に行うのよ!」by区議会議員タク・ホセの妻オ・ダルスク
ダルスクの夫が、敵対する女性議員の準備したハニートラップに引っ掛かり、逮捕されてしまう。そこで、その濡れ衣をはらそうと、友人2人とともに議員の事務所に乗り込もうとする。女性議員と、議員に金で買収され実際に動いた女性を争わせようという作戦だ。そういうわけで乗り込む直前に気を引き締めよう、とダルスクが言った言葉。
今日は『チャダルレ夫人の恋人』からこのセリフにしました。
「以夷制夷」。これも戦争言葉ですね。後漢書に由来があるそうで、「他国同士を争わせ、自国は戦には関わらずして、安全を確保し利益を獲る。」ことですよね。夷は中華思想でいうところの東の野蛮人。日本でも、あの有名な武将も東戎と呼ばれ、蔑まれましたよね。
それはさておき、自分は戦わずして、ライバル同士に火花を散らさせ、最終的に漁夫の利を得る。他国との戦争はなくても、政界や大企業のような組織では、今でも繰り広げられてそうですね。