今日は『深紅のカーネーション』からこのセリフにしました。このセリフは…
ギスクは、ドンマンが帰ってくるなり飯を要求したため、1日中遊んでるんだから自分で支度するよう言いました。そこで、ドンマンは遊んでない、と言い返しましたが、ギスクは、バイトでもやってるのか、と嫌みを言いました。するとドンマンは戦意をなくして、俺が我慢しよう、と折れましたが、更に続けた言葉になります。
セリフでは、「猫に虎の心がわかるか!」、と文字通り口語になっていますが、「猫は虎の心を知らず」が元のことわざになります。
どちらもネコ科に属すくらいですから、少なくともネコは人間よりも虎と近い関係にあります。このように、容姿が似ている猫と虎でも、猫には虎の気持ちがわからない、ということから、とるに足らない人間には、大人物の胸の内は理解できない、という意味になります。
つまり、ドンマンは見事にギスクにやり返したことになりますね。本国のドラマはこういうことわざを巧みにセリフに取り入れますから、ドラマを鑑賞しながら、自然に教養が身に付きます。しかもそのシーンが一緒に記憶に残りますから、スマホで検索するより効果的です。