「"7回の70倍まで許せ"と聖書に書かれてある。無限に許せという意味だ。」byイ・ワンス(キム・ジョンホ扮)、小学校教諭、セジンの夫
今宵は『ごはんに願いを』からこのセリフにしました。このセリフは…
ごはん屋でもヨンシンとギョンスの関係をよく思わない意見がでてきました。世間体を気にしたり、将来子供ができて2人の関係を訊ねられた時、ギョンスがヨンシンを育てた、と話せるのか、といった声も聞かれました。
セジンもそんな一人であったため、ワンスは家に帰るとセジンに、話がある、と声をかけました。そして、
「おまえの想像以上にヨンシンはギョンスを愛している。ヨンシンは娘同然だから今から大事な話をする。」
と切り出すと、
「チェ社長が交通事故を装いヨンシンの母親を殺した。絶対誰にも言うな。それでもヨンシンは愛すると決めた。ギョンス君への想いがそれほど強いんだ。」
と、一気に話しました。しかしセジンは、
「母親を殺した女の息子よ。」
と反論しましたから、これを聞いたワンスの言葉がこのセリフになります。
更に、
「息子を殺した者を養子にした高名な牧師もいる。"ごはんになれ"の真の意味は"犠牲になれ"ではなく、"許せ"だろう。ヨンシンを理解してやれ。」
と、言いました。
ところがセジンは、バカ言わないで!、と叫ぶと、
「ギョンスを見るたび母親の死を思い出すわ。愛が永遠に続くとでも?愛して結婚しても無性に憎い時がある。分かるでしょう夫婦は絶対的な関係じゃない。生活していれば危うい瞬間がある。寝顔を見て首をしめたくなることも、分かる?愛は永遠なんて幻想よ。」
とこちらも一気呵成に話したため、話は平行線に終わりました。
クリスチャンが多い本国の実情を背景に、本国ドラマではこうした聖書の言葉がセリフに当たり前のようにでてくるのが特徴で、その分ドラマのスペックを高めいます。
このワンスのセリフに出てきた聖書の言葉は、マタイの福音書にありますから、ご興味ある方は是非。