今宵も『どたばたファミリー』からで、こんなセリフを選んでみました。このセリフは…
ウンソンがバックアップをとったはずの映画のデータが消えてしまい、ウンソンは駆けずり回って元の映像データを集めますが、未輸入品の2作品だけはどうしても手に入れることができずにいました。そのウンソンの様子を見ていたカン監督は、ある男がデータを渡すことを口実にウンソンを飲みに誘おうとしていた場面に現れて、これを阻みデータだけを手に入れました。そして、危険なことはするな、データが戻らなくて今の会社がだめになっても他の会社もある、自分より大切なものはない、とウンソンに言いましたが、これを聞いて怒ったウンソンは、一線を越えた発言だ、とか、勝手に判断するな、などと反発しました。
その後、会社に戻ったウンソンは、映画がいつの間にか復元されていること気づきました。実はカン監督がこっそり自分のアーカイブから見つけ出してアップしたのですが、後日その事を知ったウンソンは、一言言って欲しかった、と前置きしながら、一線を越えた、などと言ったことを詫びました。そこでカン監督が、今さら後悔と反省を?、と訊ねたところ、ウンソンが言った言葉がこのセリフになります。
今、キックバックやなんやかんやともめていますが、有権者に嫌われる理由として、反省しないどころか、認めようともしないスタンスがありますよね。以前、"組織のトップが謝罪するということは、過ちを認めて法的に責任を取るということだ、"というセリフをご紹介しましたが、このセリフが示す通り、それなりの地位の人物が謝罪するのは難儀なことのようです。だいたい子供ですら、ある程度知恵がつくとなかなか認めて謝ろうとはしませんから、ましてや老獪きわまる方面は、で。