先の投稿では「なぜ??JMAAはハイブリットオイルを、ジェルと精油を混ぜる際に使うの?」がありました。
次にご期待いただけるのは、
「なぜ?ナチュラルモイストジェルは化粧品認可を取得しているのに、ハイブリットオイルは化粧品認可を取得していないの?」
「JMAAはそうしているから」
では答えになりませんね。
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「なぜ? JMAAでは精油の濃度を % ではなく、滴数で表すの?」
JMAAのメディカルアロマを学び始めた方、他のスクールや団体さんでのメディカルアロマを学んだ方、あらゆる人たちにとってこの単純な疑問が浮かんでいるでしょう。
実は答えは単純だったのです。
★個々人ごとに、お悩みの名称は同じでも、そのお悩み自体の度合い、発症頻度、持続期間等々に個人差があるだけでなく、そのお悩み自体の原因も異なったり、お悩みを持つ個々人ごとの生活習慣や体質、その他諸々の要素が異なっていて当然であることから、JMAAのメディカルアロマは、治療を概念としていることから、本来個々人ごとに処方(レシピ)が異なって当然ということなのです。
個々人ごとに体質診断と共にカウンセリングして初めて、その特定の人の特定のお悩みに対しいてレシピが処方されます。
安易に万人向けに●●%とは言えない理由がここにあります。
(JMAA認定アドバイザーは、この“自分で処方ができる人《レシピを作れる人》”として認定されます)
★これすなわち、先の投稿で、海外の治療概念のアロマテラピー記事にありましたようなオレガノ(精油)に含まれるフェノール類カルバクロールやチモールの説明(下記)のように、%(パーセンテージ)で表記した際にも、かなりの量が身体に吸収されなければ、効果を求めることはできないということ。
【REAL Farmacy.com オレガノについて その2】
…You should ensure that your source is at least 70 percent carvacrol content in order to be effective.
少なくともカルバクロールが70%使用されなければ効果を求められるとは言えないことを理解しなければならない。
★JMAAでは、傷病等のお悩みに対して、経皮吸収の部位や度合いは異なれど、10%から、ときに40パーセント程度は使用されなければ、治療にはならないということを長年の臨床と実績、および研究からすでに理解しています。
濃度の高い精油を一気に体に塗布や経口利用するには危険が伴いますことから、JMAAでは推奨しませんが、そこに要されるのが誰もがご存じの“基材”です。
基材は精油を適切な速度で皮膚に吸収させてくれることから、精油の直接的な刺激を弱めてくれる材料と考えると良いでしょう。
ここで出てくる良くある質問で、「JMAAではなぜ? キャリアオイルを使わないの?」があります。
使っていた時代もありました。
しかし医学は日進月歩の世の中で、JMAAのメディカルアロマテラピーも研究と同時に進化してきています。
キャリアオイルでは、精油の分子をその親油性という性質の中に閉じ込めてしまいますことから、大量の精油が使用されていたのが数十年前から。
しかしその大量(数十滴)の精油が、キャリアオイルで使用した際に、非常に無駄になってしまうことも、海外の治療概念のアロマテラピーの大家であるロバート・ティスランド氏の本(『精油の安全性ガイド 上下巻』フレグランスジャーナル社)の一節からも読み取ることができます。
『精油の安全性ガイド』(ロバート・ティスランド/トニー・バラシュ著)
43ページ 3-4-1
“アロマテラピーのマッサージでは、何であれ顧客の⽪膚を温める者は、⽪膚の吸収を促進してくれると考えられています。温かさはまた、蒸散を促します。とりわけ揮発性がより⾼い組織成分ほど、蒸散しやすくなります。こうなると、皮膚に残って経⽪吸収される精油の総量が減少します。”
①バリア層は油脂の層であり、分子量が小さいもの以外は通さない。
②精油のみが通れる層であること。(だから精油の直接塗布は危険です)
③キャリアオイルで皮膚の表面滞在時間が長ければ長いだけ、精油は揮発してしまう。
キャリアは以前にご説明したように手を“運ぶ”を意味するオイル(潤滑剤《材》)です。
昔はキャリアオイルしか無かったことが伺えますが、キャリアオイルの代わりに、親油性と親水性の双方を兼ね備えたジェル材を使用することで、効率的に精油の成分の分子を、さらに適切な時間をかけて経皮吸収させることができるようになり、徐々に吸収させることで安全にアロマテラピー(日本で呼ぶメディカルアロマテラピー)を楽しむことができるようになったわけです。
これにより、レシピがたとえ“滴数”により高濃度に作られていたとしても、安全で効果的に、経済的にもメディカルアロマテラピーを生活の質の向上に利用することができるようになりました。
よって%では表記せずとも、治療概念を考慮したうえでの“必要な量の薬理作用を有する成分及び分子”を有効活用ができるのです。
反して、%表記で行うアロマテラピーの安全性も最後に付記します。
一般的なアロマテラピーまたはメディカルアロマテラピーでは、北海道から九州、沖縄まで、様々な場面で、様々な方々に使用されますことから、また決定的なことは常に“自己責任”の基で行われることから、%表記はむしろ安全な表記ということもできるでしょう。
その場合には「治療」とは呼べませんが、100人に1人から数人は効果を楽しむことができるでしょう。
(個々人ごとに度合いも頻度もなにもが異なることをもう一度思い出してください)
「なぜ? JMAAの講座では、体質診断を重要視するか?」の“なぜ?”がわかれば容易に理解することができるでしょう。
必ず体質診断を行います。
【体質診断】
https://youtu.be/aK7pCXMimX0
協会の実績のある世に公表されているレシピを自己責任ではなく利用できるJMAAセルフケアセラピスト講師の方々にとっても、JMAAの創立23年、研究27年程の間の実績を安心して利用できるのは、それらレシピ群の効果と安全性がすでに70%の人々に効果が認められたからです。
国内外の方々がJMAAのレシピを日々楽しむこと自体が臨床実績となり、現在は中古でも何万円もする、現在は廃版の10年前のレシピ本『塗るだけ10日でアロマ美人』掲載のレシピも変わってきていることに気が付いた人も少なくないでしょう。
実績を重ねることで明らかになってきたのは、“精油をたくさん使用せずともジェル材であれば十分な薬理作用を求められる”ということ。
数々のレシピの“滴数”も、昨今のJMAAメディカルアロマフェスタその他の講座やイベントなどでも少なく表記されていることに、すでにお気づきになられていることと思います。
過去に良いと言われた精油であっても、ロット毎に成分が異なり、またメーカー毎にも全て異なります。
結果として最後にJMAAが使用できると確定できている精油の表を最後に再度画像により記します。
年に一度使うか使われないかという精油もありますが、赤字で表記された精油は全て成分と実績からJMAAが認めている精油です。
また第三者機関(厚生労働省指定機関)による残留のうやっくチェックも行われています。
例:プラナロム社/KENSO
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