"Why is a raven like a writing desk?"
邦訳「(ワタリ)カラスと書き物机は、なぜ似ているの?」
これは、『アリス・イン・ワンダーランド』の中にたびたび登場する台詞。
『アリス・イン・ワンダーランド』は、ご存じ、ルイス・キャロル原作の『不思議の国のアリス』をベースにした、ティム・バートン×ジョニー・デップのファンタジ-作品で、“13年後の世界”を描いたオリジナル脚本ではあるものの、そこは世界で聖書の次に読まれている作品『ルイス・キャロル』の世界観を切り捨てているわけでもなく登場する“象徴的な”キーワードが、カラスと書き物机の"riddle"言葉遊び。
そして、原作がそうであるように、決して答えを提示していない謎のままリピートされる『カラスと書き物机』の謎。
ということで、
「ワタリガラスとかけまして~、書き物机と解きます。」
…その心は?
そのむかし読んだものの、ディテールは忘れてしまっているルイス・キャロルの言葉遊びを思い出すべく、思考を働かせたものの頭が熱くなるだけで収穫のないまま、辿り着いたのが…
wikipedia(en)の"Alice's Adventures in Wonderland"のFamous_lines_and_expressionの項。
1896年版本の序文で、
どちらもfew notes"〔鳴き声,さえずり/覚え書き,メモ〕を出すが、very "flat"〔平ら/退屈な,おもしろくない〕だから。
そして、前と後ろを間違えることはnev"a"r(never〔決して〕にかけて、ravenのスペルをひっくり返したもの)ない。
なるほど・・これで、カラスがcrowでも他の鳥でもなく、ravenでなくてもいかなかったことにも納得がゆく。
それが、後の版で、riddleであったはずの“nevar”のスペルがコレクトされてしまい、キャロルの言葉遊びは失われてしまったんだとか。
な~んて、にわか翻訳していたら、な~んだ、日本版wikipediaにもまったく同じが!
不思議の国のアリス【著名な文章と表現】の項
なので、他の解釈の解説はこちらから拝借。
「どちらもポーがそれに拠って書いた」説
これは、エドガー・アラン・ポーの作品、大鴉[the Raven]に掛けたものらしい。
しかし・・、いろいろ言ったところで、真相はウサギ穴の奥底。
だって、the Hatter(帽子屋)は不条理と非現実の世界の住人なのだもの。
..................................
画像は、鎌倉・由比ヶ浜海岸のカラスちゃん
邦訳「(ワタリ)カラスと書き物机は、なぜ似ているの?」
これは、『アリス・イン・ワンダーランド』の中にたびたび登場する台詞。
『アリス・イン・ワンダーランド』は、ご存じ、ルイス・キャロル原作の『不思議の国のアリス』をベースにした、ティム・バートン×ジョニー・デップのファンタジ-作品で、“13年後の世界”を描いたオリジナル脚本ではあるものの、そこは世界で聖書の次に読まれている作品『ルイス・キャロル』の世界観を切り捨てているわけでもなく登場する“象徴的な”キーワードが、カラスと書き物机の"riddle"言葉遊び。
そして、原作がそうであるように、決して答えを提示していない謎のままリピートされる『カラスと書き物机』の謎。
ということで、
「ワタリガラスとかけまして~、書き物机と解きます。」
…その心は?
そのむかし読んだものの、ディテールは忘れてしまっているルイス・キャロルの言葉遊びを思い出すべく、思考を働かせたものの頭が熱くなるだけで収穫のないまま、辿り着いたのが…
wikipedia(en)の"Alice's Adventures in Wonderland"のFamous_lines_and_expressionの項。
in a new preface to the 1896 edition of Alice, he proposes several answers:
"Because it can produce a few notes, though they are very flat;
and it is nevar put with the wrong end in front!" (Note the spelling of "never" as "nevar"―turning it into "raven" when inverted.
This reverse spelling, however, was "corrected" in later editions to "never" and Carroll's pun was lost.)
* Because the notes for which they are noted are not noted for being musical notes
* Poe wrote on both
* They both have inky quills
* Bills and tales ("tails") are among their characteristics
* Because they both stand on their legs, conceal their steels ("steals"), and ought to be made to shut up.
* Occult: Marquis Andras, the raven from The Lesser Key of Solomon, riding a wolf with a sword
* WIARLAWD-IHTSI: aw laid war ihs it: alpha-omega laid war ihs (jesus) is it !
1896年版本の序文で、
どちらもfew notes"〔鳴き声,さえずり/覚え書き,メモ〕を出すが、very "flat"〔平ら/退屈な,おもしろくない〕だから。
そして、前と後ろを間違えることはnev"a"r(never〔決して〕にかけて、ravenのスペルをひっくり返したもの)ない。
なるほど・・これで、カラスがcrowでも他の鳥でもなく、ravenでなくてもいかなかったことにも納得がゆく。
それが、後の版で、riddleであったはずの“nevar”のスペルがコレクトされてしまい、キャロルの言葉遊びは失われてしまったんだとか。
な~んて、にわか翻訳していたら、な~んだ、日本版wikipediaにもまったく同じが!
不思議の国のアリス【著名な文章と表現】の項
なので、他の解釈の解説はこちらから拝借。
パズル作家のサム・ロイドは、以下の解答を提示している。
「なぜならば、どちらで出される“note”も“musical notes”(旋律、音符)ではない」
「どちらもポーがそれに拠って書いた」
「どちらも“bill”(嘴、勘定書)と“tale”(尻尾、物語)をその特性として含んでいる」
「どちらも“leg”(足、支柱)に支えられており、“steals”(窃盗)(“steels”(鉄鋼株))を秘密にして、“shut up”(黙らせる、閉め切らせる)させるためのものである」
ガードナーの注釈本では、他の多くの解答例が紹介されている。
「どちらもポーがそれに拠って書いた」説
これは、エドガー・アラン・ポーの作品、大鴉[the Raven]に掛けたものらしい。
しかし・・、いろいろ言ったところで、真相はウサギ穴の奥底。
だって、the Hatter(帽子屋)は不条理と非現実の世界の住人なのだもの。
..................................
画像は、鎌倉・由比ヶ浜海岸のカラスちゃん