終戦の日の今日、向かいの掲揚台には半旗が掲げられていた。
嫁ぐ前までは、この日に黙とうをするのは大切な家の営みだった。
数年前、ふと気が付くと12時を過ぎていた。
今日も窓越しの半旗に気が付いていたにもかかわらず・・・。
先の大戦で、片方の足を失いながらも3度の召集令状で、その都度戦地に向かった父は、この日の黙とうへの姿勢は厳格そのもだった。
家族そろって祈る姿は、50数年の月日が経っても目に浮かぶ・・・。
夏休みで生徒さんのいない学校の掲揚台に掲げられたこの半旗の意味を、現代の教育現場ではどのように伝えているのだろうか。