「社会福祉士」の独り言Ⅱ-日々の雑感

福祉に関わる事柄の他、日々感じたことを書き綴っていきます。

福祉サービス事業の危うさ

2017-07-17 19:54:05 | 社会福祉士
 福島県いわき市から国道6号線を北上すると、除染、復興工事関係者向けの施設が目立つ。いくつかは、長年使われていなかった建物を改修したものもある。写真は、1996年、法人に解散命令が出され開所不可能になった「老健施設」。駐車場に車両が見えるので、別用途で利用されているのだろう。問題の表面化後、別な所が、施設の維持管理をしていた時期に伺ったことがある。円錐形のステンドグラスが飾られた玄関ホール、最新設備の厨房、浴室、居住スペース、2階から庭を望むと「心」という池が見えたことなどを覚えている。この件は、見学だけで避けたが、それ以外では、園長が急逝した保育所、施設内の不適切な支援が発覚した某施設などで、業務のサポートや、第三者委員で関わったことがある。そこで福祉サービス事業の危うさを教えられた。過去に実績があろうとも、基本がずれると経営は傾くし、安全・衛生などのリスクが極めて高くなる。不幸にして事故が起こり、訴訟となれば、事業の撤退は止むを得ないだろう。利用者の方々を他の事業所へ移っていただく調整、残務整理…事業の立ち上げよりも負担は大きいものになってしまう。


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