新アリーナ問題/日数隔たり埋まらず/推進派案可決の見通し/豊橋市議会
2024/12/26
豊橋公園東側エリアで計画されていた新アリーナの建設事業について、事業継続の賛否を問う住民投票条例案が豊橋市議会の推進派と反対派の双方から26日の12月定例会最終本会議に議員提案されることになった。多数派を占める推進派の条例案が可決される見通し。協議を経ても両案の一本化は実現しなかった。
条例案をめぐっては、事業継続を訴える自民党市議団や公明党市議団などが60日以内に投票を行う内容で19日の議会運営委員会に示したのに対し、事業に反対する共産党や「新しい豊橋」などは120日以内の実施を主張。日数以外はほぼ同趣旨の両案を一本化するため、定例会の会期が6日間延長された。
25日の議運では3日間協議したものの、日数の隔たりが埋まらず合意に至らなかったことが報告された。
議運後、報道陣の取材に自民の山本賢太郎議員は「早い方がいい」と「60日以内」にこだわる理由を説明。来年3月定例会での新年度予算の審議前までに一定の方向を示すべきとの認識を示した。
共産の鈴木みさ子議員は「市民に丁寧に説明する必要がある」と「120日以内」の根拠を述べた。協議では、3月末までに短縮することで譲歩したが決裂したという。