関西元気文化圏参画事業
0歳からのクラシック 第9回
Concert exceptionnel~Le plaisir et la passion~vol.9
~ファゴットとハープと朗読でお届けする音楽絵巻~
2017年9月24日(日)
午後3時開演 午後2:30開場
~Programme~
松岡貴史 作曲
竹取物語
Ⅰ かぐや姫の生いたち
Ⅱ かぐや姫への求婚
Ⅲ 蓬莱の珠の枝
Ⅳ 龍の首の珠
Ⅴ つばめの子安貝
Ⅵ 帝とかぐや姫
Ⅶ 天の羽衣
Ⅷ 富士の煙
朗読:松岡貴史
Takashi Matsuoka
ファゴット:中川日出鷹
Hidetaka Nakagawa
ハープ:松村衣里
Eri Matsumura
チケット(全席自由)
一般 2000円, こども(小学生以下)1000円
※3歳児以下入場無料・要予約 (0歳児からご入場いただけます)
終演後チケットをお持ちの皆様を対象に
ハープ体験コーナーを開催します。
どうぞご参加下さいませ。
むかしむかし、虫謔フおじいさんがおりました。山で竹を取ってきてはいろいろなものを作って暮らしていました。ある日、根もとが光る不思議な竹を見つけ、切ってみると、中から小さなかわいい女の子が出てきました。
連れて帰って育てると、この子は、あっという間に成長し、この世のものとも思われないくらい美しい姿かたちになり、かぐや姫と名づけられました。貴公子たちが、ぜひ結婚したいと迫りますが、姫は結婚の条件として難題を出します。しかし、だれも姫の求めに応えられません。
ついには帝(みかど)が、かぐや姫のとりこになります。
文のやりとりをして心を慰め合うものの、結ばれることなく、8月15日の満月の夜、月から迎えが来て、かぐや姫はこの世に別れを告げ、月に帰っていきます。
竹取物語は、物語文学の原点と言われ、源氏物語でも「物語の祖(おや)」と紹介されています。まことしやかに語られるフィクションの連続で、飽きさせません。
天の羽衣伝説、仏教思想や中国の思想の影響もあるようです。異界の者と人間たちが織りなす物語で 現代風に言かえれば、月世界から来たかぐや姫(宇宙人?)と人間世界とのSF小説? 魔性の女に惚れた男たちの欲深さ、身勝手さ、あさましさ、愚かさやせつなさ、哀れさ。男たちをその気にさせとして無駄な骨折りをさせる、姫の悪女ぶり。しかし人間界への愛着が募リ、月世界に戻る日が近づくのを嘆き悲しみ、さめざめと泣くしおらしさ。そんな登場人物たちのどうしようもない人間臭さが憎めません。壮大なロマンが、美しく、ユーモアをもって語られています。
松岡 貴史 作曲・朗読
東京藝術大学作曲科卒業,同大学大学院修了。1981年,ドイツ学術交流会(DAAD)の給費留学生として渡独。1982年シュトゥットガルト市作曲賞,1985年エルディング・オルガン曲国際作曲コンクール第1位,第30回徳島県件p祭最優秀賞(1996年)他の受賞。作品は国内の様々なコンサートの他,海外の音楽祭でも取り上げられている。現在,徳島文理大学教授,鳴門教育大学名誉教授。日本現代音楽協会,日本作曲家協議会,日本音楽表現学会会員。
中川日出鷹ファゴット
京都市立芸術大学,パリ地方音楽院,明治安田クオリティオブライフ文化財団海外研修生としてフランクフルト音楽大学大学院卒業·リサイタルでの委嘱初演や国内外の音楽大学でのレクチャーなど現代音楽を精力的に演奏する。京都市芸術文化特別奨励賞受賞、アンサンブルモデルンアカデミーやルッツェルン音楽祭アンサンブルでファゴット奏者を務める。
松村衣里 ハープ
フランス・リヨン国立高等音楽院ハープ科首席卒業。
姉・松村多嘉代とのハープデュオ・ファルファーレ(イタリア語で蝶々)でCD『眠れる森のファルファーレ』『不思議の国のファルファーレ』をリリース。日本ハープコンクール(国際コンクール)プロフェッショナル部門優勝ほか多数受賞。田淵順子、木村茉莉、ファブリス・ピエールの各氏に師事。
フランス国際ハープ協会会員。京都市交響楽団ハープ奏者。大阪音楽大学非常勤講師。
公式サイト「ファルファーレのお部屋へようこそ」
http://gold.ap.teacup.com/farfalle/
京都市中京区油小路二条上ル薬屋町 593番地 スガビル地下1階
市バス9、50系統「二条城前」下車徒歩3分/地下鉄「二条城前」2番出口から徒歩5分
この公演に関するお問い合わせはこちらまで。
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