映画はわたしたちの心に感動を呼び覚ましてくれます。
後味の良いさわやかな気分にさせてくれる映画は良い映画ですね。
刺激の強いアクションやサスペンスはまた違った状況の時に楽しむものだなぁ。
この映画はアクションにも劣らず緩急自在な印象を受けた。人間の強い感情がうわあああああっと爆発するような感動です。
セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992)
SCENT OF A WOMAN
主演: アル・パチーノ(退役軍人役 フランク・スレード中佐)
クリス・オドネル(苦学生役 チャーリー・シムズ)
この2人のやりとりがひじょうにたまらない。アル・パチーノの迫力は一体どこから出るんだろうか。退役軍人らしい苦悩の表し方といい、魂の叫びが木霊する。声に熱がこもっていて太陽のような情熱とちょっとしたジョークがなんとも絶妙だ。
まったく退屈しないので、150分でも飽きずに集中し続けることができる。嫌な部分というものも一切ないし。お見事!と言わざるを得ない。
口癖がいいんだわ。前に紹介した映画にもあったが、この口癖がひじょうに軽快でリズミカル、タイミングバッチシ
重い映画だとくたびれることがあるんだけれども、一切くたびれることはなく、フレッシュな気分で元気が出るだろう。
ハッピーエンドがいちばんいい。人生のハッピーエンドを楽しもう。
否定することなく自分を肯定してくれる誰かがいるってことだなぁ
魂を解放してくれる作品です。
<あらすじは>
気難しく神経質で人間嫌いな全盲の退役軍人と、心優しいエリート寄宿学校の苦学生との年齢差を越えた友情を描き出した感動作
A・パチーノの熱演(彼のまったく動かない“瞳”の演技に注目!)やC・オドネルのさわやかな演技は言うに及ばないが、「ミッドナイト・ラン」尚、A・パチーノは七度目のノミネートにして遂にアカデミー主演賞受賞! G・アンウォーとタンゴを踊るシーンは絶品!(ゴールデン・グローブ賞でも作品賞、脚本賞、主演男優賞を受賞している)
allcinema より
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=13006
「俺はダメ男だ!」という言葉が印象に残っているのだが、同じく自分のことを否定しているような人が見ると心が回復するかもしれない。チャーリーが命がけで説得し慰めてくれるだろう。
私が思うにこの作品は「魂の解放」だ。ヒーリングに相応しい。見るだけで心が癒されるなんて、
このあいだの「最強のふたり☆」でもそうなんだが、この映画でもソウルメイトというかね。強い絆のようなもので密接に繋がっていて、お互いがなくてはならないような存在。
そういうものがあるんだが、いま「ソウルメイト」という「同士」的役割がどうしても人生上では必要な気がするのだ。
たぶん、誰にでもあると思う。お互いの人生で互い違いの存在同士が助け合っていることがね。
生活環境も、考え方も、人生も、年齢も、生まれた場所も、バラバラ。そのふたりが取り組むと爆発的な威力を発揮する。
最強タッグになるんだよね。ソウルメイトっていうものは
それは夫婦でもありますし、友達でも、仕事上でもあるでしょう。
そうやって人間は育まれ、助け合っている。これはすでに仕組まれたものなのではないかと感じることがある。
なぜこのような映画に感動するのか?それは人間の根本的な愛が絡んでいるからだ。これが人間なんだ。
捨てる神あれば拾う神あり
人生は捨てたもんじゃない。生きる希望は見つけようと思えばどこにでもあるもんだ。ただ、時期が来ていないだけのことだ。
あなたにもいるはずなのだ。いないというのならば、まだ出会う時期には来ていないのかもしれない。
出会う前にやるべきことがあるのかもしれない。