アダルトビデオが広く普及した1980年代、度重なる浮沈を経ながら拡大路線を突き進んだ「アダルトビデオの帝王」こと村西とおる監督の型破りな半生を描く評伝で、第39回講談社ノンフィクション賞最終候補となった。
ドラマでは、狂乱のバブル経済に沸く1980年代を駆け抜けた村西とおるの半生を描く。村西はうだつの上がらないサラリーマンだったが、あることをきっかけにAV業界へと流れ、やがて革命的成功を収めていく。だが、監督自身の破天荒な言動によるトラブルや、警察による取り締まり、ライバル企業の妨害活動、社員の横領、さらには裏社会のヤクザまでが入り乱れ、成功者となった村西の転落していく様が描かれていく。